転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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いつもと違う1日

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ん~~良く寝た。いつもと同じ晴天……だけどいつもとは違う。

カリンがいない……朝

カーテンを開けて窓の外を見ながらカリンはもう起きたかなと思いを馳せる。

その時窓から見えた草かげから
カサッという音が聞こえたような気がした。


「気の所為か、なにかの生き物かしら…」
ティアナ


さて、お腹空いてきたし今日の朝食は何にしようかな。


リビングに行くとそこにはもう
二人がソファーに座っていた。


「「おはよう」」
イオ、ステファン



「おはようー二人共。今から朝食作るから待っててね」
ティアナ


「「ありがとう!!!」」
イオ、ステファン


カリンは…何を食べたかな…


さて、本日の朝食は………


夜のうちに仕込んでおいた
魔導ホームベーカリーで作った食パンで厚切りフレンチトーストとチーズスクランブルエッグ
ソーセージ、玉ねぎのコンソメスープです!!ちなみにコンソメスープは作り置き!!

もちろんホットのカフェオレも添えた。



「「「いただきます」」」
ティアナ、イオ、ステファン


トントン………

ちょ、今口開けたところなのに……


「食事中なので無視しましょう」
ステファン


「だな」
イオ


「…………」
ティアナ


パクっ……うん美味しい

でもこんな森の中に来客???
もしかしてシュウとか??


トントン トントン

トントン トントン


トントン トントン


「あーーー!!!!うるさいですね!!!」
ステファン


ステファンがスタスタと扉の方に向かい結界を展開してからドアを開けた。



「なんです??こんな朝から!!しかもこんな森の中で!!」
ステファン


そこにいたのは……女の人???
魔導師が着るようなローブを着て遠目から見てもゲッソリとした雰囲気だ。


「すみません………任務で森に来たのですが……そのお恥ずかしいのですがはぐれてしまい。ここ……5日何も口にしていなくて……」


え!?5日も!?任務ってことはこの国の魔導師?????



「ティアナどうします?サザルの部下とかですよね?」
ステファン



「サザル殿下……の部下です」



「入ってもらって、あっ!その前にクリーンしてくれる?」
ティアナ


5日……そのままということよね。


「了解」
ステファンはクリーン魔法を
その人に無詠唱でかけてテーブルの前に座らせた。


「ん~5日も食べていないなら胃に優しい物がいいよね」
ティアナ


あ!!作り置きでうどんがあったわ。スタスタとキッチンに向かい温かいうどんを作ってあげた。ほうれん草と溶き卵をいれた温かいうどん。良くお父さんの夜勤あけに作ってあげたなぁ~

その人の前に置くとその人はうどんを見て目を見開いて固まった。


「……………」



「どうぞ?召し上がれ」ニコッ
ティアナ



「いただきます…」



いただきます???この世界の人が?珍しいなぁ


ぱくっ……

一口食べるとその人の目からポロポロと大粒の涙が流れる。



「え!?なんで!?口に合わなかった??」
ティアナ


ふるふると首を振るその人



「すみません……懐かしい味で……良く娘が仕事あけに作ってくれたので」


へーって……この世界うどんはないはずなんだけど……。



「あの、この世界はうどんはないはずなんだけど。貴女は前世の記憶があったりする?」
ティアナ


食べている手がぴたっと止まる



「もしかしてなんだけど……お父さん?」
ティアナ


「!?」



「お母さんが、男で生まれ変わってこの世界にいるからお父さんは女だって聞いたんだよね…」



「あの……貴女様も前世が?」



「ええ、前世は咲良という名前の高校生だったの」
ティアナ


「咲良!?咲良って!!」
ガタッと突然立ち上がるその人を警戒して守るステファンとイオ



「やっぱりお父さん??前世医者だった?」
ティアナ


コクコク頷くその女性


「あーーやっぱりお父さんは女性に転生したのか」
ティアナ


「前世の父上なのか?あの?」
ステファン


「そうよ」
ティアナ


そうステファニーもお父さん大好きだったよね。


「あの……その方は?」
前世の父



「ステファニーだよ、猫の」
ティアナ


「え!!!!!ステファニー?????」
前世の父



コクコク頷くステファン


「あんなに…可愛かったのに…」
前世の父


まぁ…言いたい事はわかる。


とりあえず連絡先を聞いて…

王都に転移でお父さんを送ってきた。

名前はレサリー
平民魔術師だった。

その後お父さんとお母さんを
再会させて仲良く暮らしたのはまた…後日。


「なんだか疲れたー」
ティアナ


「まさか、父上が現れるとわな」苦笑
ステファン



「しかも森でね」
イオ


本当だよね……王都に来たついでに何か買い物しちゃおう!!!


「せっかくだし買い物しましょう」
ステファン


「だな」
イオ


「おー!!!」
ティアナ


3人は和気あいあいと買い物に
挑む??のだった。苦笑


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