転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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シュウ

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「アクアちょっと手を離してもいい?」
ティアナ

「ん?いいぞ」
アクア


空間から何かを取り出すティアナ


「小腹が空いたからお煎餅!!アクアも食べよう」
ティアナ

この雰囲気で…お煎餅


「煎餅いいな!!!我も食べる!!」

温かい緑茶も2つだして…二人でポリポリ……なんだかほんわかな雰囲気に。


「ん!!これ甘じょっぱくて美味しいな!!初めての味だ!!」
アクア


「ふふ、それはザラメのお煎餅だよ!!美味しいよね」
ティアナ


「むむっ、この茶色のがついた煎餅も気になる……」
アクア


「あ、それは」
ティアナ


「ん!!!!!これもうまい!!甘じょっぱい!!」
アクア


「それは、チョコがけ煎餅だよ~ふふ」
ティアナ


「ティアナは煎餅の愛し子でもあったのか!?」
アクア


煎餅の愛し子ってなに……。

そんな愛し子ちょっと嫌かも?


「煎餅の愛し子ってなに?」苦笑
ティアナ


「あははは、それはないな」
アクア


和やかな雰囲気の中


「お、なんかうまそうなの食べてる」
シュウ


「「シュウ」」
アクア、ティアナ


「ん?邪魔だったりした?」
シュウ


「別に…」
ティアナ


「あぁ、邪魔だな」
アクア


!?


「洞窟に入るのに手も繋いでやらない甲斐性がない婚約者はお呼びじゃないな」
アクア


アクアに言われた一言に衝撃を受けたのかシュウがあからさまに落ち込む。


「あ、あの、その……大丈夫だよ!!別にシュウと手を繋ぎたかったわけじゃないし!!」
ティアナ


落ち込むシュウにさらに天然のトドメをさすティアナ…。

どんどん縮こまるシュウ…



「あははは、ティアナはさすがだな」
アクア

なぜか爆笑するアクアに驚くティアナ。

なっ、なんでそんなに笑うの!?


「ティアナ……は俺の事好きじゃない?」
シュウ


シュウの事?


「好きだけど」
ティアナ

好きだから婚約したんだし


ホッとした顔をするシュウ


「さっ、じゃ我はちょっと仕事をしにいってくるわ!じゃぁな!あっ!?ティアナ煎餅貰っていくぞ」
アクア

アクアはガッチリ煎餅瓶大サイズを片手に持っていた。


「うん、またね~あまり食べすぎないでね!」
ティアナ


「分かった」
アクア

手を振りながら転移したアクア。


「その……ティアナ」
シュウ


くるっと振り返る


「何?シュウ」
ティアナ


「その……さっきはその洞窟に夢中でごめん」
シュウ


「大丈夫だよ?新しい洞窟だから鉱石に夢中になる気持ち分かるもん。ただすこぉし寂しかっただけ」えへへ
ティアナ


「ティアナ、その…家出来たんだな」


「うん!!アクアにも手伝ってもらったの!!家の中入る?」
ティアナ


「いいのか?何も……手伝ってないけど」
シュウ


「ん?もちろん」ニコッ
ティアナ

二人で家の中に入る


「おおおお、すげー!!素敵な家だな」
シュウ


「でしょ!!頑張ったの!!」
ティアナ


「木のぬくもりを感じる家だな、しかし中はすごい広いな」
シュウ



「もちろん空間魔法だよ、だって全員で来るってなったら部屋数すごいでしょ?」
ティアナ


「確かにそうだな」苦笑

王族婚約者が多数いるから護衛やら側近やら多数いるのだ…


「あ、そうだ!今のうちに」
ティアナ

ゴソゴソと空間から何かを取り出す。

ポンとシュウの手を上に置いて

キッチンに向かうティアナ。

何かを手の上に置かれボーゼンとしているシュウ



「ティアナ…これなに?」
シュウ


「あーそれ?開けてみて」
ティアナ


中身を見て目を見開くシュウ



「こっ、これ!?指輪!?もしかしてミスリル!?」
シュウ



「うんそう。ちなみに」
ティアナはキッチンから手を伸ばして指輪を見せる。


「!?」
シュウ


「ペアリングにしちゃった」
ティアナ


なっ!!!!!ペアリング!!

ティアナが俺とのペアリングを作ってくれたのか……。みるみるうちに顔がゆでタコになるシュウ。


「あ、ありがとう!!!ずっとつけておくよ、もちろん左手の薬指だよな」
シュウ


左手の薬指……



「なんでそれ知ってるの?確かに前世では婚約指輪とか恋人のペアリングとか結婚指輪は左手の薬指だけど…」
ティアナ

まぁ…中には恋人のペアリングは右手の薬指の人もいるけど。



「もちろん!!ラサムと響介とシオンだな!」
シュウ


あーーー。まぁ…蓮と響介は置いておいて、シオンは前世で恋人いただろうからね。なんたってモデルで超イケメンだったし。


ん~シュウは左手薬指にするのか…なら私も左手にかえよっと。

一瞬背筋がぞわっとなったシュウ……。


ん?俺風邪でもひいたかな?
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