転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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タスキート

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「理由を聞いても?」
サザル

俯く…タスキート
顔が青白く見えるのは気の所為??


「どうしたの??」
カリン


「ここでは…話せません」
タスキート


そりゃそうだよね……こんな騎士団の訓練所で…大勢の騎士たちの目があるし。


「サザル、王城で話せる?」
ティアナ


「あぁ、父上と母上もティアナに会えるのを楽しみにしているからな」
サザル

そう、実は前にも話したけど婚約者の親族とはなぜか激仲良しな私なんだよね……なぜ!?

サザルに案内されて王族専用のフロアーに行くと王妃様と陛下がぶんぶん手を振っている…ティアナにだ。
それを見て額に手をあてるサザルと苦笑いするサザルの側近達。


「両陛下にお会いできて光栄でございます」
仲良しなので簡単な挨拶とカーテシーをする。


「そんな堅苦しい挨拶はいいのよ!!貴女は私の娘なのだから」
王妃


「そうだぞ、婚姻すれば堂々と娘として可愛がられる!!」
陛下


「ふふ、ありがとうございます」ニコッ
ティアナ


「あぁ、タスキートか。ついにバレたのか?」
陛下


「はい………」
タスキート


「父上バレたとは??まさか父上の隠し子!?」
サザル


「なわけあるか!!!私は王妃一筋だ!!」


「うふふ、貴方ったら」
王妃


「で?二人のイチャイチャはいいですから…話を進めて下さい」
サザル


「じゃ、とりあえずタスキート色を戻してみろ」
陛下


「はい……」
タスキート

タスキートが魔法を使うと髪と瞳の色が変わった……

髪の毛は綺麗な赤紫に……目の色は……オパールみたいな不思議な色。


「そ、その目は……もしかして滅びた国の…」
サザル


「あぁそうだ。私の姉が嫁いだ国サマーウィルの国の王族の色だな。姉上の一粒種がこのタスキート…だからサザルの従兄弟だな」
陛下



「従兄弟……で色を隠す理由は?」
サザル


「ん?別に私は何も?ただ姉上の血を引いてるから一応タスキートもこの国の継承権はあるからかなとは思っているんだが?」
陛下


「王位継承権か…タスキート何か外野から何か言われたのか?」
サザル


「いや…亡くなった母上からけして迷惑はかけるなと言われていたから……です」
タスキート


「散々幼少期から人を振り回していた姉上が良く言うな」苦笑
陛下


「え!?」
タスキート


「ありがちだなそれ…」
サザル

なんとなくタスキートのお母様が想像つくような……


「と、言うことでタスキートはもうその色で過ごしなさい。そもそもその髪色はこの国の色だしな。姉上そっくりだな」
陛下


「了解致しました」
タスキート


じいぃぃぃと見るティアナ

綺麗な瞳だな~



「で?ティアやっぱり導きか?」
サザル


「うん、そうみたい」
ティアナ


「導き……?」
タスキート



「おおおお、タスキートも導きか!!これは目出度いな!!」
陛下


「おめでとうタスキートちゃん」
王妃


「あ、ありがとうございます」
タスキート


「導きとは、神が定めたティアナを守るための婚約者だ」
サザル


「!?」
タスキート


「まっ、詳しい話しはまた後ほどな。とりあえずティアナを野営地まで送ってくる」
サザル


あ!!そうだ時間!!!!


「転移するから大丈夫!!では皆様またお会いしましょう!」
ティアナ


「お会い出来て光栄でした」
カリン

パッ


「あ、おい!!!あぁ……行ったな」
サザル


「転移……」
タスキート


「それも含めて話すから…」
サザル

頷くタスキート


今夜は従兄弟同士、騎士団長と副団長で話すのだろう…。


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