転生幼女の愛され公爵令嬢

うさぎ

「ティア……」
ん？


「何パン君」

なんか……モジモジしてない？

「その……獣化ってできたりとか……」

モジモジモジモジ


「獣化！？完全にうさぎになるっていう？どうすれば獣化できるの?」


「んーーー、念じる感じですかね……」

念じる………念じる………


うさぎに獣化……うさぎに獣化……

ポン


わわっ！？もしかしてうさぎになれた？


「ふおぉぉぉ、ティア！！白とシルバー色のうさちゃん」

ヒョイッとパン君に抱っこされ
撫で回される………。
なんかマッサージみたいで眠くなるんだけど？


「！？」


「パン………何しているんですか？」ギロッ


「セ、セ、セド……これはその…」


「その抱っこされているうさぎってもしかして……」ギロッ


「そ……その……」


「その？」


「ティアですので……お返しします」

セドの圧に負け、泣く泣くうさぎちゃんティアナをセドに渡し……見るからにがっかりしているパン……くん。苦笑



「ティアナ、うさぎになっても可愛いですね」


「そう？」

あ、普通に話せるや


「ええ、とても愛らしいです」


「あ！！！セド、そのうさぎはティアナか？」


「兄上…そんな目を輝かせてもうさぎティアナは譲りませんからね！！」
ギュッ


「ぐぇ……セド……くるしぃ」


「ハッ！ティアナすみません」


ぴょん

地面に着地しつつ……人間、
人間……人間……。

パッ


「ふぅ～やっぱり人間が落ち着く」苦笑


「あーーうさちゃんが……」

パン君…………


「ティアナのうさぎ姿とても可愛かったですよ」ニコッ


「ふふ、セドありがとう」

1日獣人なんだよね～。ちょっと街でも……うろうろしてみようかな？


「ティア」

ん？

「カリン、どうしたの？」


「そのうさぎティアナで出歩かない方がいいと思うよ？」

え！？


「な、なんで？？？」

珍しい…お出掛け大好きカリンなのに！！


「だって……その可愛さはやばいよ？？拉致されたら大変」

そ、、、そんなに？？？
しかもなんで皆頷いてるの？？

「ティア……鏡見たらいいと思うよ」
イオ

イオに鏡を渡され恐る恐る見ると……なんてことでしょう？？

プリンセスうさぎ？？？？
めちゃくちゃ可愛いうさぎの獣人さんがいるではありませんか？？


「めちゃくちゃ可愛い」


「でしょ～それで出歩くとめちゃくちゃ危険な気がしない？」


「…………するかも」


「かもというか危険だな」

シュウ

ん？いつの間にシュウ？


「……………」


「ティアナ……その」


「シュウ頑張れ！！」
イオ


「シュウ頑張って下さい」
セド


「シュウー！！気合だー」

なによ…皆シュウを応援しているの？むむむっ
なんか……面白くない。

パッ


あ！！！！！ティアナどこ行ったんだ！？


「ティアどこ行ったの？」


「ツリーハウス見てくる」
シュウ

パッ


「まさか…街じゃないよね？」
カリン


「まさか……」
イオ


「さすがにそれはないんじゃ…」

パン