転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

文字の大きさ
上 下
387 / 697

まさか

しおりを挟む
「でも…ちょっと待て」


「はい?」


「もしかしてティアナの前世の地球は…そういう事をしなくても鳥が子供を運んで授けてくれるのか??」


「なっ!?そ……そうなんですかね……」


それなら…事態は深刻である。
なんせ…この世界は鳥が運んでこないからだ。


「やばい……とてつもなく気になる…まだ夕食まで時間あるか?」


「ありますね……私も気になります」

男二名の胸の内は今まさに……
三年後に向けてざわついているのである。


「ちょ、ちょっと……転移で響介達に聞いてくるから!!」


「シュウ……宜しくお願いします」


「任せとけ……」

パッ


「「「「うぉ!?」」」」

転生四人組である。
そう、スィーツ店の海も合流したのである。


「あのさ……ちょっと深刻な問題があって…聞きたいことが」


「な、どうしたんだ?」
ラサム


「そんな大変な事があるの?」
響介


「どうせ…またティアの事だろ?」
シオン


「咲良がどうかしたのか?」




「それがさ……「地球」ではその…媚薬を使うと赤子はコウノトリという鳥が運んできて……その。営みをしないのか?」


「「「「…………は?」」」」

目が点になる四人組である。



「その……今の旅先に…珍しいレア度S級の花が咲いていてな。そのうちの1つが媚薬になる花らしいんだよ。それをティアナが三年後に使うとコウノトリが赤ちゃんを運んできてくれるというんだ…」


「……………オーマイガー」
ラサム


「ないわ~ないわ~」

響介


「………おい。お前ら友達だったのに…高校生にもなってコウノトリを信じてる女を放置してたのか?」
シオン


「でもさ、保健体育あったよな~」


「あったけど……多分あいつ無駄に天才偏ってただろ?きっとそこは必要ないと思って頭に入ってないんだよ」




「まじかー」
シオン


「で……その。地球では子を授かるのは…この世界と同じか?」


「「「「同じだ」」」」


「あーーそうか。良かったー!!」

ホッとするシュウ



「でもさ、コウノトリ信じてるんだろ?ティア」
ラサム


「やばいなそれ……」
響介


「ここは……紳士な俺が第一夫になって…その。閨指導を…」
シオン


「「「「はぁ?」」」」ギロッ


「あ、さーせん…」
シオン


「で、その花は?」



「空間にしまってたぞ…。なんか手や皮膚についても駄目らしいんだが……」



「うわ~」
響介


「嫌な予感しかしないね」
ラサム


「まったく…困った姫さんだな」
シオン


「相変わらずだね~咲良は」
苦笑


「「「「笑い事じゃない!!」」」」


「あ、はい…」



「とりあえず……他の婚約者達ともこの話を共有しておいてくれるか?特に竜人の二人とか、イオとかにも」


「了解」
ラサム

「はーい」
響介


「うぃ~」
シオン


「分かった」



とりあえず……これで今はいいか。

「あ、シュウ」

「ん、なに?ラサム」


「今度マサーロ兄上の誕生日だからそれをティアに伝えておいてくれる?」


「了解、とりあえず旅先に戻るわ」


「「「「了解」」」」

パッ



「なぁ、咲良やばくないか?」



「やばいね~俺達が前世で守りすぎたなー」
響介


「純粋培養すぎるのは、お前らが原因か」苦笑
シオン


「あそこまでとは思わなかったなー」



「めっちゃ責任感じるわ」苦笑



「だね」苦笑
響介


「責任感じてもどうにもなんなくね?そもそも第一夫からだし……誰がなるのか分かんないし」


「父上が決めるんだろ」

響介


「そうなんだけど、ルイ父上は多分……ティアナの意見重視だと思うんだよね」



「えーー、それだと誰が有力候補なんだ?」



「うーーーん。わかんねーー」


「ティアナもとい咲良だもんね……」

響介

4人とも遠い目をする……。

咲良、いやティアナお前誰を第一夫に選ぶつもりだ??
しおりを挟む
感想 78

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?

青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。 そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。 そんなユヅキの逆ハーレムのお話。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら

Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。 目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!? なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!! ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!! そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!? これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜

恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。 右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。 そんな乙女ゲームのようなお話。

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない

陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」 デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。 そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。 いつの間にかパトロンが大量発生していた。 ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

処理中です...