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まさか?
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ねぇ……こっち……こっちだよ…
「やっぱり声がする……」
「え!?まさか幽霊とか?」
「じゃぁ…そっちの声のする方に行ってみるか」
「そうですね…」
声のする方に歩いて行くと美術ゾーンの一番大きな王立美術館だった。
ここ??
入園料金を払い四人で館内に入る。
うわぁ~色んな絵がある……
こっち………
こっち………
「あっちだって行ってくるね」
「え!?私も行くよ!!!」
「「俺達も行くから!!」」
ティアが走って行ってしまったのでそれを追いかける図である。でも走ったら駄目だよ??
一枚の大きな絵の前で止まった。
「この絵みたい…」
題材は「悲しみの精霊」
悲しみの精霊?????
なんで泣いているのかな??
ここから……出して……
ここから……
「ここから出してって言われてるんだけど、どうしたら出せるのかな?」
「絵が!?」
「エヴァンかアクアに聞いてみるのはどうだ??」
「そうだね。エヴァン、アクア」
パッ
パッ
「ティアナどうしました?」
エヴァン
「ティアどうしたんだ?」
アクア
「あのね、今キリオーンに来ているのだけど、この絵が助けて、出してって私に話しかけてくるの…」
ん?っと二人が絵をじぃぃっと見る。
「なんで……こんなことに?」
「…………死んだと思っていたらなんて間抜けなやつなんだ」
「アクアの知り合いなの??」
そして……なんか怒ってる?
「こいつは俺の弟だ……水の王子で俺の側近のはずだったんだが突然いなくなってな……」
にぃさま……たすけて………
ごめんなさい………
「ぐっ………馬鹿者が!!!」
「アクアにも聞こえた?」
「聞こえた…しかしこれは人為的に絵に閉じ込められたんだな。魔術か」
「そうですね……禁術でしょうね」
「酷い、精霊を閉じ込めるなんて」カリン
「ええ、精霊は人に恵みをくれる大切で崇める存在なのに…」
ティアナ
「ティアナ、この絵にいつもの浄化天界魔法をかけてみて下さい」
「分かった。エンジェルヒーリング」
ぱあぁぁぁぁぁ
ポン
ドサッ………
「いったあぁぁ……うわっ!?絵から出れた!!!!」
ポロポロと泣き出すアクアに似た少年?
「お前なぁ……どうしてこうなった?」
「………怒らない?」
「怒らない……早く話せ」
「ね、話す前にカフェでも行かない??」
「賛成」
「「「行こう」」」
「はい……」
アクアに手を引かれて弟がトボトボと歩いてる。
カフェに到着し、それぞれケーキと飲み物を目の前に話し始めた。
「森の湖の前で、街で買ってきた串焼きを食べてたらさ、鳥に串焼きを取られて……串焼きが湖に落ちちゃって……ポロポロ泣いちゃったんだ。そしたら突然光って気が付いたら絵の中にいたんだ……」
……………串焼き
「街から魔術師につけられたんだろうな。お前は!!!間抜けすぎだろ!!!バカタレ!」
「ううっ……兄上怒らないって言ったのに」
「怒るに決まってるだろ?お前は俺の側近なんだぞ!!!」
「ご、ごめんなさい……。あと兄上の愛し子様…そのありがとうございました」
「どう致しまして」ニコッ
「ティアナこいつの名前はアクアーシルだ。シルと呼んでくれ」
「分かった、シルね。何はともあれ弟さんが見付かって良かったね」
「ああ……前精霊王と精霊母も長年ずっと心配しているんだ…」
「前精霊王と精霊母???」
「俺達精霊王の父と母だな…。精霊王達は皆兄弟だ…」
ふぇーーーそうなの!?
びっくり!!!!
「他の精霊王の側近達も弟だ」
「子沢山なんだねー」
「ティアナ、悪いがこいつを精霊界に連れて行ってくる。また礼はするから」
「礼?いらないよ?だってアクアは私の婚約者でしょ?」ニコッ
「ティアナ、ありがとう」
チュッ
頬にアクアのキス
夏だから水の精霊界のキスはひんやりしてて気持ちいいかも?
「兄上の婚約者!?」
「うるさい……とりあえず行くぞ」
「またね~シル」
手を振るとかあぁぁと赤くなるシル。
パッ
「ティアナお前……」
シュウ
「これって…連続導きですかね?」
サイフォン
「そんな予感するよね」
カリン
ん?そんな要素あったかな?
確かに可愛いな~とは思うけど。
「気の所為じゃない?」
「「「「…………」」」」
え???何その目。
気の所為じゃないの???
「やっぱり声がする……」
「え!?まさか幽霊とか?」
「じゃぁ…そっちの声のする方に行ってみるか」
「そうですね…」
声のする方に歩いて行くと美術ゾーンの一番大きな王立美術館だった。
ここ??
入園料金を払い四人で館内に入る。
うわぁ~色んな絵がある……
こっち………
こっち………
「あっちだって行ってくるね」
「え!?私も行くよ!!!」
「「俺達も行くから!!」」
ティアが走って行ってしまったのでそれを追いかける図である。でも走ったら駄目だよ??
一枚の大きな絵の前で止まった。
「この絵みたい…」
題材は「悲しみの精霊」
悲しみの精霊?????
なんで泣いているのかな??
ここから……出して……
ここから……
「ここから出してって言われてるんだけど、どうしたら出せるのかな?」
「絵が!?」
「エヴァンかアクアに聞いてみるのはどうだ??」
「そうだね。エヴァン、アクア」
パッ
パッ
「ティアナどうしました?」
エヴァン
「ティアどうしたんだ?」
アクア
「あのね、今キリオーンに来ているのだけど、この絵が助けて、出してって私に話しかけてくるの…」
ん?っと二人が絵をじぃぃっと見る。
「なんで……こんなことに?」
「…………死んだと思っていたらなんて間抜けなやつなんだ」
「アクアの知り合いなの??」
そして……なんか怒ってる?
「こいつは俺の弟だ……水の王子で俺の側近のはずだったんだが突然いなくなってな……」
にぃさま……たすけて………
ごめんなさい………
「ぐっ………馬鹿者が!!!」
「アクアにも聞こえた?」
「聞こえた…しかしこれは人為的に絵に閉じ込められたんだな。魔術か」
「そうですね……禁術でしょうね」
「酷い、精霊を閉じ込めるなんて」カリン
「ええ、精霊は人に恵みをくれる大切で崇める存在なのに…」
ティアナ
「ティアナ、この絵にいつもの浄化天界魔法をかけてみて下さい」
「分かった。エンジェルヒーリング」
ぱあぁぁぁぁぁ
ポン
ドサッ………
「いったあぁぁ……うわっ!?絵から出れた!!!!」
ポロポロと泣き出すアクアに似た少年?
「お前なぁ……どうしてこうなった?」
「………怒らない?」
「怒らない……早く話せ」
「ね、話す前にカフェでも行かない??」
「賛成」
「「「行こう」」」
「はい……」
アクアに手を引かれて弟がトボトボと歩いてる。
カフェに到着し、それぞれケーキと飲み物を目の前に話し始めた。
「森の湖の前で、街で買ってきた串焼きを食べてたらさ、鳥に串焼きを取られて……串焼きが湖に落ちちゃって……ポロポロ泣いちゃったんだ。そしたら突然光って気が付いたら絵の中にいたんだ……」
……………串焼き
「街から魔術師につけられたんだろうな。お前は!!!間抜けすぎだろ!!!バカタレ!」
「ううっ……兄上怒らないって言ったのに」
「怒るに決まってるだろ?お前は俺の側近なんだぞ!!!」
「ご、ごめんなさい……。あと兄上の愛し子様…そのありがとうございました」
「どう致しまして」ニコッ
「ティアナこいつの名前はアクアーシルだ。シルと呼んでくれ」
「分かった、シルね。何はともあれ弟さんが見付かって良かったね」
「ああ……前精霊王と精霊母も長年ずっと心配しているんだ…」
「前精霊王と精霊母???」
「俺達精霊王の父と母だな…。精霊王達は皆兄弟だ…」
ふぇーーーそうなの!?
びっくり!!!!
「他の精霊王の側近達も弟だ」
「子沢山なんだねー」
「ティアナ、悪いがこいつを精霊界に連れて行ってくる。また礼はするから」
「礼?いらないよ?だってアクアは私の婚約者でしょ?」ニコッ
「ティアナ、ありがとう」
チュッ
頬にアクアのキス
夏だから水の精霊界のキスはひんやりしてて気持ちいいかも?
「兄上の婚約者!?」
「うるさい……とりあえず行くぞ」
「またね~シル」
手を振るとかあぁぁと赤くなるシル。
パッ
「ティアナお前……」
シュウ
「これって…連続導きですかね?」
サイフォン
「そんな予感するよね」
カリン
ん?そんな要素あったかな?
確かに可愛いな~とは思うけど。
「気の所為じゃない?」
「「「「…………」」」」
え???何その目。
気の所為じゃないの???
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