転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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カリンと果樹園の空いている所に
複製した梅の木を植えていく。

もちろん大きくなる事を見越して
かなり間隔を開けた。

最後の仕上げに水を蒔けばめきめきと伸びてあっという間に立派な大木になった。しかも!!ブレスレット効果ですでに……梅の実がなった。


「わぁ~ティアこれが梅の実?」


「そうよ!!カリンこれを採るわよ!!!」


「分かったわ!!!」

二人で風魔法を使いながらせっせと深いカゴにいれていく。リュックタイプのかごはティアのお手せいである。


あっという間に二人の籠は山盛りになった。


「これで梅酒、梅ジュース、梅干しを作れるわ!!!」


「やったぁーすっごい楽しみ!!」


「とりあえず、梅酒と梅ジュースから作ろう」

「うん!!」


深めで太い滅菌の瓶にクリーンをしてヘタを綺麗にとった梅を丁寧に入れていき、氷砂糖と梅で層を何個か作った。

「よし、これでほっておけば梅ジュースになるわよ」


「え!?そうなの!?」


「うん、梅シロップになるからそれを氷を入れたグラスに水と一緒に飲んだり炭酸と割っても美味しいのよ」


「早くのみたーい!!」

キラキラした目で瓶を見つめるカリン。

んーー、異世界だし出来上がりは早いのかしら???

次は梅酒
さっきの交互にいれたやつと同じものにホワイトリカーを入れるだけ!ホワイトリカーはなんと!!
あったのよ!!まぁ焼酎なんだけど私の鑑定って前世表記でも教えてくれるから本当助かるわよね!

あとは、これを魔導冷蔵庫にいれておく。もちろん梅酒と梅シロップとそれぞれに書いておいた。間違えない為にね!!

成人したらのもーっと!!梅酒!


「ね、カリン」


「ん?」


「暇ね」


「そうだね~」


「街でお茶でもしよっか」


「行きたい!!!ケーキ食べたーい」


「行こっ」

「うん!」


パッ



「いつものカフェに行く?」


「あそこのカフェのケーキ好き!!」


「分かる!!!」


「甘さがちょうどいいのよね」


「そうそう」

ドンッ


「キャッ」


「お嬢様!?」

すかさずサイフォンが尻もちをつきそうなティアナを受け止める。

「わ、私は大丈夫よ…それより貴方大丈夫??」

よろけてぶつかってきた人は尻もちをついたままだ……


ぐうぅぅぅぅぅ………


あらまぁ……服は貴族なのにお腹が空いているのかしら??


「お腹が空いているの??」


かあぁぁと顔を赤くしてうつむいた人は小声で話しだした。


「その……国を出たのはいいのですが寝ている間に持ち金や宝石類全て盗まれてしまいまして」


「それは、災難ね。これも何かの縁だしご馳走するわよ?」

バッと顔をあげる


「こんな見ず知らずの者にいいのですか??」ポロポロと泣き出す

よっぽどお腹空いてるのね……というかこの人のこの顔って


「貴方エルフなの??ならアラストと知り合い??」


「なっ!?殿下を知っているのですか!?私は殿下に陛下からの命で来たのですが……その方向音痴でお恥ずかしい」


まぁ!?ならうちを目指していたのかしら???


「ならうちで何か食べる?」


「お嬢様!!!本当かどうかも分からない怪しいですよ!!」


鑑定


マウンテーン王国騎士団長

セリアーノ.ハウサン
侯爵家次男

23歳相当独身

エルフの若造


「サイフォン鑑定したけど彼はうそをついていないわよ」


「それならいいのですが」


「さっ、アランは仕事しているしうちで食事でもして待ちましょ」

ニコッ

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