転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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美味しいもの

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「なぁ、そのさっきの木ってなんの木だったんだ?」


「ん?シュウも気になるの?」

「そりゃティアナがニヤニヤしているから気にもなるよな??」

なぜか皆に聞くと皆がうんうんと頷くではないか。エヴァンまで……。


「さっきのは梅と行って美味しいし体にも美容にもいいの」


「おおおおお、それはいいな」


「美味しいは最高」


「ふふ、楽しみにしていてね」


「おう」


「それにアレはお酒にしても美味しいから皆の為に作ってあげるわ」ニコッ


「お酒になるのか!?」


「ええ、前世の両親が好きで私が作ってあげていたの。氷を入れてロックでも美味しいし、炭酸と割っても美味しいのよ」


「おおおおおおおめちゃくちゃ楽しみ!!!」


そうね~沢山実がなるなら商会で売ってみようかな~!子供用には梅ジュースで。


「クスクス その顔はなんか商売考えてる顔だな」

ハッ!!


「なんでわかったの?」苦笑


「なんとなくかな」苦笑


「もぉ!?リンサーは観察眼があるのね」
ぷぅ~と頬をふくらますティアナ


「クスクス 兄上は良く人の表情を見てますからね、本当……あの母上に似てますね……」苦笑



「そういうお前は父親似じゃないか。無類の可愛い物好きにしっかりしている様に見えて実は抜けている所が」


「ぐっ……」


「ブハッ……一本とられたな…パン」


「ちょっと!!イオ!!」


「ん?何?」


「その…一本とられたな…も響介なの!?」

「いや、これはラサムだな。あいつの口癖だよな~」

うんうんと皆も頷く


もおぉぉぉどれだけ前世語を流行らす気なのぉ!!


「前世語か?」

すかさずシュウが聞いてくる


「うん、そうなの」


「まっ、悪い言葉じゃないし良くないか?」


「そ、そうだけど……」


ガサガサ ガサガサ


「ティアナ、カリン下がれ!!」

ガルルゥ ガルルゥ

うわっ……この魔獣瞳が赤いのに黒いのがゆらゆらしている。穢れよね……しかし見たことない魔獣だわ。長い耳に耳と耳の間に綺麗な宝石みたいなものがあるのね。その…宝石も濁っているけど。


「穢れているので、祓います」


「ええ、ティアナ宜しくお願いします」
エヴァンが答える



「エンジェルヒーリング」

ぱあぁぁぁぁぁとその魔獣が光に包まれて綺麗な色に戻っていく。

「わあぁぁ、可愛い~」

つい……そう話してしまったティアナの元にその魔獣がパタパタと飛んでティアナの肩に止まった。


「あら?私が好きなの?」


コクコク頷く魔獣ちゃん?


鑑定


カーバンクル

神獣で伝説級
主と定めた者に一生涯寄り添い守る幸福の象徴とされる。


おおおお、カーバンクルって異世界あるあるの!!


「あなた私と一緒に来る?」

コクコク頷く


「そうね~名前は」

うさぎのような耳に綺麗な綺麗な赤い宝石のような石が額に埋まっている。


「ストロベリークォーツでベリーちゃんはどう?」


「きゅうー!!!」

とても気に入ってくれたみたいね!!


「おい……そんな簡単に従魔にして良かったのか?その魔獣はなんなんだ?」

カイルが心配そうな視線を向ける


「大丈夫です、これは神獣でカーバンクルですからティアナを守る役割があった筈なのですが……」ギロッ


「!?」エヴァンの睨みにビクッと縮こまるベリー


「もう、エヴァン睨みすぎよ?」


「すみません、そのカーバンクルは女神様がティアナを守るために天界からよこした者なので。どうせ…ふらふらと誘惑にかられ寄り道して穢れた感じでは?」ギロッ


ビクッ


「ん?それってエヴァンも一緒じゃない???」


「!?」

棚からぼたもちである……


「あーーエヴァンも捕まってたもんな~」


「そうそう」


しゅぅぅぅぅと気持ち沈んだエヴァン。


「クスクス まっ、天界から来たんじゃ物珍しくて色々行きたいわよね」ニコッ


「きゅぅぅぅ」

スリスリするベリーちゃん


「ベリーちゃんもう迷子になっちゃ駄目よ?」


コクコク頷くベリー


「エヴァンもよ?」ニコッ


「…………………ハイ」


ぷーーっと…皆がお腹を抱えて笑っている。エヴァンは照れて顔が真っ赤だ。うん、今日も
楽しい1日になりそう!
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