転生幼女の愛され公爵令嬢

謝る

それから3日ほどカリンと仲良く二人で学園生活を過ごして
ある日の昼食中である。

仲良くカリンとサイフォンと
お昼に作ったお弁当を食べていると………


「ティアナ！！！」

なによ……いま頃………


「………………」


「ティアナ、ごめん！！！」

バッと頭を下げるシュウ……

別にシュウは大した事言ってないけど。


「………………」

カリンが袖をつんつん引っ張る


「ティアナ……」

ちらっと見ると随分痩けていた。

シュウって…本当食に出るのね


「なに？」


「俺……ティアナと世界中一緒にまわりたいんだ……一緒に旅するのも楽しくて俺が行きたくて行ってるんだ……いつも言葉が足りなかったり……多すぎたりしてごめん」

ふぅ～もういいわ。


「シュウ、とりあえずその痩けた顔をなんとかしてくれる？私イケメンの貴方も好きなのよね」ニコッ

「ティアナ……ｸﾞｽｯ」

ポロポロと泣き出すシュウ

ちょっと！！！ここ中庭なのよ！！！目立つじゃない！？

「ちょっと、シュウほらハンカチ！！」

「ありがと……」ｸﾞｽｯ


本当……困った大人ね～もぉ。


「ほら、食べて」

お昼に多めに作ったサンドイッチのお弁当をずずいとシュウの前に差し出した。


「食べていいのか？」


「いいから出してるんでしょ？」


「ありがとう」

ホッとしたのかパクパク食べだした。

「ふふ、ゆっくり食べてほらお茶」


「美味しい！！！」

ガツガツたべてるわね……貴方まさかここ数日食べてなかったんじゃ………。


「誰もとらないからゆっくり食べて……」

ゴホゴホ


「ほらぁ～もう！！お茶飲んで！！」

「ゴホッ、ごめっ…ありがと」

がっついていたのが恥ずかしかったのか顔を赤くしたシュウ…

なんだか子供みたいね……ぷっ


「ｸｽｸｽ　ｸｽｸｽ」


「恥ずかしい………」かぁぁぁ


「あははは、シュウってそんな子どもみたいな所もあったのね」ｸｽｸｽ



「ティア、もう次の授業始まるよー」

え！？あらほんと！！


「カリン、ありがと！！じゃシュウはゆっくり食べて！次授業ないでしょ」


「ああ、ありがとう」


パタパタ　パタパタ



「カリン、次なんだっけ！？」

「魔法薬学じゃない？」


「あ、そうだね！」


「ふふ、ティアシュウの事で忘れちゃったんでしょ～」


「実はそう……」苦笑


「ふふ、でも仲直りできて良かったね」ニコッ

「うん！！」


「シュウってティアと喧嘩するとすぐ痩せるよね」苦笑


「そうそれ！！あの痩け方はなんなのなのかしら！？」


「ティアがいないとご飯食べられないんじゃない？」ニヤニヤ


「そ、それは困るよね……？」


「別にずっと仲良くしてたら困らないんじゃない？」ニヤニヤ


「もぉー！！カリンたら～からかってるでしょ！！」

頬を膨らますティアナとｸｽｸｽと笑うカリンに周囲は和むけど……和む事のない男２名がショボンと隅にいたのだった…。


「薬学か～あのザギ草で目薬作る？」


「作る！！！お母様にあげたい！！」


「私もじぃにあげたいから作ろう」

一応授業だから正しい錬金のやり方で作る。


ザギ草を細かく刻み、錬金釜に
蒸留水と共に入れて魔力を練り上げていく。うん、金色！！
それを瓶に移して終わり。

ちらっとカリンを見るとすごく真剣に作っていた。集中しているしそっとしておきましょ！！


鑑定

目の視力が戻るS目薬

元の視力まで戻るよ！！


えーー！！なんか凄いの出来たかも。

もうすぐじぃの誕生日だし少し分けてあげよう！


「ティア！！出来た！！出来てるか見てみて！！」


「分かった」

鑑定

目の視力が戻る目薬C

毎日つければ少しずつ視力が戻るよ！！



「カリン！毎日目につければ少しずつ視力が戻るって！！やったね！！」

真剣な表情からパァァァと明るい笑顔になったカリン。

「やったぁー！！！ありがとうティア」


「私は別に何もしてないよ」ｸｽｸｽ


「え！？鑑定してくれたじゃない！！それにティアがいなかったらこの草だってなんの草か分からなかったし」


カリンにぎゅうっと手を握られてすごく嬉しくなった。


「そ、そう？こちらこそありがとう」

なんか……照れる。


「さ、次はもう空き時間だし目薬届けたいなら転移で連れて行こうか？」


「え！？いいの！？」


「もちろん」ニコッ

目が悪いなら早いほうがいいし


「ありがとう！！！」

パッ


「じゃ、３０分後に迎えに来るから渡してきてね」ニコッ

「え、ティアは来ないの？」


んーーー、公爵令嬢が突然きたら迷惑だろうから……


「うん、私ちょっと街の私の商店に行ってくる」

「そっか、分かった！！」


パッ


さて３０分久しぶりにサイフォンと二人でお買い物でも行こ


「サイフォンちょっとお買い物いい？」


「もちろんです」ニコッ


「なら、パン屋と～お肉屋さんと文房具店行きたい！」


「ｸｽｸｽ　３０分ですよね？ダッシでいきましょ」


「うん！！！」

サイフォンと急ぎ、パンを色々まとめ買いして、お肉屋さんもいつものまとめ買い！！
あとは文房具店で魔法便箋とか
色々可愛らしい羽ペンとか買ってまたカリンを迎えに行き、学園に戻ってきた。


「お腹すいた～」


え！？もう？？ちらっと時計を見ると１６時……ちょっと夕食には早いな～うーん。


「カリン、まだ夕食には早いし私の部屋でおにぎり食べたら？夕食前だから一個ね」


「おにぎり！！！！食べたい」


「なんの具がいい？」


「んーー、ツナマヨ！！」


「了解、はいどうぞ」

空気からツナマヨを取り出してカリンに一つ渡した。


夕食何をたべようかしら………多分シュウは来るのよね～