転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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ゆっくり

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お母様の執務室を出て、部屋にもどる途中

「ティア」

ん?

振り向くとそこにいたのは
メルスト

「さっき声かけてくれたら…良かったのに…」

ん?気がついていたのかしら?

「勉強していたし、集中している雰囲気だったから気を使ったのよ?」

「そっか……」

なんか元気ないわね……どうしたのかしら…

「どうかしたの??」

俯くメルスト

「勉強しなきゃ行けないと思うんだけど……」


「うん」

学園に編入するものね……
でも今まで勉強してなかったのが嘘のように優秀と聞いたのよね。

「その……他の婚約者メンバーと楽しそうに出掛けるティアが羨ましくて…嫉妬している自分が嫌で…」
ポロポロ泣き出してしまった。

あらまぁ………そこまで追い詰める必要ないのに。これはガス抜きが必要ね~

「メルストは良く頑張っているわよ?でもね」

「でも?」


「息抜きも人間必要なのよ?」
ニコッ

「そ、そうなの?」

メルストが育った環境が王宮なのにいまいちすぎたのよね……


「そうなのよ。これから出掛けるわよ」


「え!?これから!!!」

メルストの手を取ってサイフォンも連れて転移

パッ


「うわぁ~海!!!!!」

メルストの国にも海はあるのだけど、メルストの環境では行ったことがなかったのね。


「ここはシオンの国なのよ」ニコッ

「オーシャンですね」ニコッ

サイフォンが優しくメルストに
教えてあげている。

「オーシャン……初めて来た国だ…」

目をキラキラさせて…可愛いわね。

「さっ、街でストレス発散に
買い物したり美味しい物でも食べましょ?オーシャンは海鮮が美味しいのよ!!!お魚屋さんでまとめ買いしないと!!」


「いいですね!!メルスト行きましょ」


「はい!!!!」


三人で街の方に移動する。いつ来ても活気があるわね!

「まずはどうしたい?」ニコッ

「実は街で買い物とかしたことがなくて……その」


「分からない??」ニコッ

「はい……スミマセン」


「誰にだって初めてはあるのよ?謝る必要はないわ」ニコッ

「お嬢様、お昼ですし何か食事をしに行きますか?」

「そうね、サイフォンそうしましょ!!」

メルストも海鮮が食べてみたいというので海鮮のお店に来た。
もちろん既に3回くらい来ている馴染みのお店である。

ガラガラ

「おや?ストーン国のティアちゃん今日は殿下はいないのかい?」


「ふふ、こんにちわ。シオンは今日は留守番なの」ニコッ

「そうかい、そうかい」ニコッ


「私はいつもの海鮮丼と金目鯛の煮付けをお願い」

「私は、刺身定食とほっけの干物で」


「俺は、ティアと同じ海鮮丼とししゃもで」


「はいよ」

それぞれ頼んだものがテーブルに並んだ。
ん~美味しい!!!!しあわせ~。

煮付けも味がしみて美味しいのよね!!

「美味しい……」
ふふ、メルストがとっても幸せそうな顔をしているわね。メルストも公爵家に来てからようやく標準的な体重に近づきつつある。会ったときは痩せているなんてレベルじゃなくて、アバラは浮いてるし……もう棒のようだったみたいなのよね。

「沢山たべてね」ニコッ

「ありがとう」

「おい、ゆっくりでいいんだよメルスト。ほらお茶飲んで」

「ありがとう、サイフォン」

ふふ、兄と弟のようね

お腹が膨れ、街をぶらぶらする
メルストと雑貨を見たりね。

「あら、あそこに魔法万年筆のお店があるわね。行きましょう」

「はい!」

「そうですね、メルストの学校用にいいですね」


「でしょ」ニコッ

カラン カラン


「いらっしゃいませ、ご自由にご覧下さいませ」

店内を見ていく、素敵なペンが沢山あるわね。

あら、これペンの反面がキラキラしていて可愛い~!!!一番上にペガサスの人形みたいなのがついてるぅ!!
色違いでカリンにもお土産で買っていこう。

メルストは気に入ったのあるかしら?

あそこから…ずっと動かないわね……。

そっと後ろから覗くと………

竜をモチーフにしたペンの色違いで迷っている様だった。
一本はエメラルド色でセドと同じ色、もう一本は赤でスオウと同じ色なるほどね~!

「どちらにするかで迷っているの?」

ビクッ


「ティア!?はい、そうなんです……」


「竜が好きなの?」

「はい!!!!とてもカッコイイですし、お二人に憧れます!!!!」

「メルストも妖精族の末裔で空を飛べるしあまりかわらなくない?」

「全然違います!!!!!」

なるほどね~男の子が恐竜に憧れる感覚なのかしら?

「なら一本は記念に私がプレゼントするからもう一本は自分で買ったらどう?」

「え!?そんな…悪いですよ…」


「メルスト…お嬢様はかなりの大金持ちで、一生使い切れないくらいの資産家なんだ」

「え!?」

あら、話さなかったかしら。


すっとメルストの手から一本取ってお会計を済ませて渡す。

「ありがとう、ティア!!大切にする!!!」

ふふ、凄く嬉しそう。良かったわ!

「消耗品なのだから大切にしなくても沢山使ってね」ニコッ


「はい!!!」

「良かったな、メルスト。俺からはこれ」

サイフォンは、竜の定規と消しゴムを買ってあげたみたいね。

「サイフォンありがとう!!」

うわぁ~竜の定規と消しゴムだぁ~と目をキラキラさせている

「今度空飛べるんだし、セドとスオウと3人で空の散歩でもしたら?」

「え!?してくれますかね…」


「してくれるわよ。あの二人とても面倒見いいし」


「なら今度聞いてみます!!」

「うん、それがいいわよ」ニコッ


「お嬢様、カフェにでも行きますか?」

「んー、まだお腹空いてないし先にお魚屋さん行ってもいい?」


「あ、そうですね!そうしましょう」

3人でお魚屋さんに到着~!


「お!!!クラーケン姫様!」


「もう!!!おじさんその呼び方やめてよね!!!」ほっぺたを膨らますティアナ


「クスクス ごめん、ごめん!やめるよ!!で今日は何を買うんだ?」

ん~~

「イクラ、サーモン、マグロ、ホタテ、ウニ、ぶりの刺身用を全てと、ホッケ、アジ、鮭と今回は金目鯛もお願い」


「了解!!!!どのくらいの量にする?」

「んー、いくらでもあってもいいけどおじさんに任せるよ。店終いしていいなら全部お願い」


「なら、全部包むわ!!!」

「ええ、お願い」ニコッ

店中のお魚を空間に入れていく。

ほんと便利よね…空間魔法


お代を払って終了!!!!

「おじさん、また来るわね」


「ああ、いつでもおいで」ニコッ

おじさんに手を振って次はカフェを目指す。

ん??あの後ろ姿見覚えが……

「シオン?」


「え!?ティア!!どうしたんだ!!」


「私はちょっとメルストとサイフォンとお買い物に来たのよ」


「そっか、俺はその…たまにはティアに…プレゼントしたいなと思って……」

まぁ!?

「これ貰ってくれるか?」

差し出されたのは、可愛いフォルムのポシェットだった。

ピンクの皮で出来ていて、形は
丸いかんじのデザイン。

「可愛い~ポシェット!!いいの??」

「おう、俺がデザインしたんだ」

照れながら教えてくれたのね。
耳が赤いわ!


「ありがとう!!とても嬉しい!!!」


「喜んで貰えて良かったよ」ニコッ


「ね、シオンもカフェ行く?カフェに行って帰る予定なんだけど」


「そうだな、行こうかな」ニコッ

四人でカフェに到着し、それぞれタルトとアイスティーとアイスコーヒーを頼む。

ティアナはアイスティー!

「ここのタルトは本当美味しいよね」

「だよな、タルトはここだよな~」

「ですね、私もここのタルトは好きですね」


「美味しい……」

またメルストが目をキラキラさせながらタルトを食べている。

「ゆっくり食べろよ?まだ沢山あるから」ニコッ

「うん、シオンありがとう」

本当皆優しくて面倒見いいのよね……。

結局メルストはタルトを3個食べてご満悦だった。

私は、一個でお腹いっぱい!!

お昼あんなに食べたのに………
成長期ね!!!今までのを挽回しているんだわきっと。

帰りはシオンも一緒に転移で戻り各自解散!!

もう…今日は夕食はいらないわ……お腹がはちきれる……………

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