転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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夏の空

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夕食前にりんちゃんをパン君の所に迎えに行ってきた!!

「りんちゃん……帰ってしまうんですね…寂しいよな…ルン」

「きゅっきゅっ」


「りんちゃんだけじゃなく…らん君も帰るのに」苦笑

「らん君はルンのライバルなので」クスクス


「まぁ!?りんちゃんモテモテなのね」

ケージを覗き込むとりんちゃんが困ったような仕草をしている……。

「きゅぅぅぅ……」

「クスクス モテるリスちゃんも困ったものね」

コクコク頷くりんちゃん…

クスクス

「さ、帰ろうね、パン君また宜しくね」

「はい、是非!!!」


スタスタ スタスタ


「りんちゃん、楽しかったみたいだね」ニコッ

「きゅっきゅっ」


りんちゃんの部屋にゆっくり置いて、ご飯とお水をかえた。
メダカはなぜかイオがもう少し預かる!!!と言い張り……
イオの元に。
メダカ飼いたいのかしら??

「りんちゃん、ちょっとご飯食べて来るね」

ひまわりを両手に持ったまま
コクコク頷いてくれる。

ガチャ

話が通じるリスってすごいわよね……りんちゃん賢いわぁ~!

久しぶりに皆と食事をとって
楽しく過ごせた。

「そう言えば、カイルの獣化見てみたい」

「「「「!?」」」」
イオとパン、リンサー、カルロがなぜか驚いている。
ん?なんで驚くの????


「俺の獣化か見たいのか?」


「うん、銀の狐でしょ?見てみたい」


「ん、いいけど庭じゃないと無理だぞ」


庭????狐なのに???

ティアナの頭はハナテマークでいっぱいになった。

「うん、じゃ庭に行こう!!!!」


「イオ……ティアは知らないんですよね…」ボソッ

「ああ…知らないだろうな…」


「普通の狐だとおもってるだろ?」

「ああ…カルロそうだと思うぞ」

「だよな…リンサー」

四人でコソコソと話す…
アニーマルメンバー。

そうとは知らずティアナと
カイルは庭に出る。


「いくぞ?」

「うん!!!!」

ボフン


うわぁぁぁぁぁおっきい!!!

めちゃくちゃ巨大な竜サイズの
銀の狐!!!!!!!!

綺麗な毛!!!!!!
これぞもふもふパラダイス!!

「きゃぁぁぁ、もふもふパラダイス!!!!!!」

バタバタとカイルの尻尾に飛び付き尻尾に跨った。

「ふわっふわっ~しあわせ」


「叔父上の…獣化を怖がらないやつ…初めて見た。流石ティア」

「私も…」


「「すげーティアナ」」

感心して見る四人のアニーマルメンバー…。

「ティアナ、怖くないのか?」

「え!?どこが怖いの?ただのでかい狐でしょ??もふもふで最高よ~!!!!私の山の九尾のスファレと同じサイズだし」

「なるほど…九尾か」クスクス


「ね!!!背中に乗ってもいい???」

「ん?いいぞ」

そう言えば忘れてたんだけど
貰った天使のネックレスがあったのよね。ずっと首につけてたのに…苦笑

ネックレスに魔力を流すと
ティアナの背中に天使の羽が生えた。
羽を使ってパタパタと飛んで
カイルの背に乗る。


「あ!!!あの羽」

「誕生日プレゼントのやつですね」

「「すげーー天使だ…綺麗だな」」


「背中ももふもふ~!!!最高!!!!」


「クスクス 本当もふもふ好きだよな」

ん???視線を感じる………
キョロキョロ

「あ、スオウとセド」

パタパタと飛んで地面に降りる

「ね、一緒に空を飛ばない?」
ニコッ

「いいですね!!行きたいです」

「行こうぜ」


セドとスオウも獣化してティアナは天使のまま3人で空を翔ぶ

「ん~気持ちいいね」

「ホントだな~夏の空は星も綺麗だし」


「空ではティアナを独り占め出来るので好きですね」ニコッ


「今日は俺がいるけどな」苦笑


「兄上は別に気になりませんので」ニコッ


「それは…喜んでいいのか…複雑な心境なんだが…」


「クスクス…どうでしょうね」


「ふふ、二人共仲良いよね」

「「え!!?」」

二人共顔を見合わせる。


「ティアナのおかげかな」

「ですね…クスクス」


「あ!!!流れ星!!!!」

「ホントですね」


「綺麗だな~」

空最高~

「さて、もうそろそろ帰ろうか、飛べないメンバーが妬き餅やいているぞ」

「たまにはいいですよ」クスクス

パタパタ パタパタ

ん?あそこに人影???


「ね、みてあそこに人影がある」


「ん??ホントだな…」


「危険なやつだと困るので戻りますよ」

「ああ、ティアナ行くぞ」


「うん」

3人で屋敷に戻った。

「あ、カイルが元に戻ってる!!」


「そりゃそうだろ…あれじゃ動きづらいからな」クックッ


「いつもより空の散歩帰るの早いですね」

「なんか人影があったから危険だと困るからって帰ってきたの……」

もう少し飛びたかったのに~!


空から………

バサッ……バサッ……


ん???見上げると……………

「おい、逃げるなんて酷いな」
クスクス


「あ!!ガブちゃん!!」
あの人影はガブリエルだったのね!!

ズコッとこける…ガブリエル

「おい……ガブちゃんって…もしかして俺の事か?」
引き攣り顔のガブリエルである。

「ん?そうだよ他にガブちゃんなんていないでしょ?」


「いいじゃないですか…ガブちゃん……クスクス」


「似合うよな」


「ピッタリですね」

セド、イオ、パンも同意してくれた。


「ガブちゃんか……まぁいっか」


「ふふふ」


「お嬢様……病み上がりですし、もうそろそろお眠りのお時間でございます」

そう言えば病み上がりだったかも?

「ええ、ビアンカもう部屋に行くわ」ニコッ

「はい、そうなさってくださいませ」

「カリンも行こう」


「うん!!!」


3人で部屋に戻る。

婚約者メンバーは庭でワイワイとエールを飲みながら話している。

いいなぁ~早く大人になりたい…。

「おやすみ、カリン」


「おやすみティア」


それぞれ部屋に戻りお風呂に入り眠りについた。


あれって本当にガブリエルだったのかしら……。

まっいっか。ガブリエルじゃないとしたら知らない人だし。

その日もグッスリと眠れた。

翌朝も快晴!!


「りんちゃんおはよう」

「きゅっきゅっ」

「今ご飯とお水をかえるね」
ご飯とお水の皿をクリーンしてから新しいご飯と水を入れる。
ケージもクリーン魔法で綺麗にした。

ひまわりを一粒持ってティアナの肩に座り食べている。


「りんちゃん、落ちないようにね」

コクコク頷く

りんちゃんの頭を撫で撫でして

ケージに戻して自分も朝食を
取りに行く。


「あ、ティア」

「ティアおはようございます」


「ダリアとメルストも朝食?」


「「そうです」」

「ダリアは毎日仕事で忙しそうだもんね~」

「そうですね、夏は一番お客様が入るので……ティアにあまり会えず寂しいです」

「秋に旅行とか行けるといいね」


「旅行ですか!!いいですね!!それを励みに頑張ります!」

「いいな、俺も行きたいです」

「メルストも行こうね」ニコッ


「はい!!」


「メルストは夏休み明けから一緒に学園だもんね、楽しみだね」

「はい、かなり楽しみです」


「ラミレスも同じクラスだし何も心配いらないよ」ニコッ


「ええ!!とても心強いです」


「おはようございますお嬢様、婚約者方」

「「「おはよう」」」

クロワッサン、スクランブルエッグ、焼いたベーコン
オニオンスープ、サラダ
採れたて果物、紅茶である。

メルストは何か食べるとき本当幸せそうな顔をするのよね。
ラミレスもだけど…。

「この果物はティアの果汁園のですよね?」

「うん、そうね」

「とても甘くて美味しいです」


「皆バナナ好きよね…朝行くと皆バナナ採って食べているのよ」苦笑


「バナナを食べながら近況報告や今日の日程を話すんですよ」

!?え!!そうなの!!!


「え!!!なにそれ」

メルストとダリアが顔を見合わせる。

「その…なるべくティアが一人にならないように…皆で予定を確認するようにしていて…」


「ええ」ニコッ


えーーーーなにそれ!!!!!
知らないんだけど!!!


「な…なぜ私が一人になったら駄目なのかしら…。サイフォンもいるし…」


「その…駄目というか」


「ただ、心配してるだけだ」

バッと後ろを振り向くと

「シュウ!!元気になった?」


「そっくり…そのままティアナに返す」ギロッ


ビクッ


「その……あの……」


「もう無理するなよ?分かったか?」


「うん…」


「ならよし」

シュウも朝食を取りに来たようね。

「シュウ、その補習はいいの??」

「もういい…過労で倒れるやつに頼れないだろ…」はぁぁと深いため息である。

「もう、全回復したし大丈夫だよ。今日一日だけでもいいし手伝うよ」


「本気か???大丈夫なのか?」

心配そうな表情でティアナを見つめる。


「うん、大丈夫!!準備するから学園にいこ」

「ありがとう……助かるよ」


よっぽど困り果ててるみたいね……。

どんな子達なのかしら……




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