転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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モフらせて

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「もーふもふもふ~もーふもふもふ」

「なんです……その不気味な呪文のような言葉は……」

「え!?セド聞いてたの?」

「ええ……」

「次来る婚約者はモフらしてくれる婚約者がいいなとおもって!!」

「イオもダリアも元契約獣婚約者達もいるじゃないですか…」


「えーーー!!!だってさ、皆モフらせてくれないんだもん」

ほっぺた膨らますティアナ…


「それは……だって…」


「とにかく!!!モフらせてくれる婚約者がいいの!!!」

フンっと鼻息荒くてして……

部屋に戻っていった…。


「俺達だって、ティアが成人して婚姻したら思う存分モフらせるのになぁ~」


「ほんと「」ほんと」

「イオとスピネル」

「俺もですよ、思う存分パンダになるのに」


「てゆうかさ、番で婚約者で
結婚前にモフらせる婚約者なんて現れるか?」


「よっぽど理性に最強に自信がないと厳しいよな~」

「「そうそう」」



「ティア~温泉行く?」

「行く行く~」

カリンと二人で温泉に入りに行った。

チャポン

「んーー、気持ちいいね~」

「本当!」

「その天使の人ってどんな感じの人だったの?」

「んーー、綺麗」

「綺麗?」

「オレンジがかったさらさらヘアーに黒い瞳で大人の色気むんむん?」

「大人の色気!!!」

「うん、そんな感じの人」

「へぇ~見てみたいなぁ」

「そのうち会いに来るらしいから会えるでしょ」

「そっか、楽しみだな~」

「私はモフりたい……」

「もふもふ……なら獣人国に明日遊びに行く」

「行く!!!!カリン最高」


「ふふ、もふもふといえばアニーマルでしょ」

「だよね!!!!」

「あ~楽しみ」

「だねー!夏バージョンアニマルパーカー着るでしょ?」

「着る!!」


「上がって、マッサージしよっ」

「うん!!」

二人で30分マッサージを堪能して部屋に戻ってシャーベットを食べてから夕食を食べに食堂へ
行った!

「なんか、ティアナご機嫌じゃない?」

「え、分かる?」


「分かるよな、セド」

「そうですね」クスクス


「ふふ、内緒!!カリン行こう」

「うん!!」

カリンと二人で部屋に戻った…


「なぁ…あの二人今度は何をやらかすつもりだ?」
シュウの眉間にシワが出来る。


「さっき…モフりたいモフりたいと歌っていたので……そこから推測出来ることは…」


「アニーマルか!!!!」

「だと思いますね」

「だな」

「そうですね」

婚約者一同深いため息……


「俺は明日補習組の担当なんだよ……誰か行けるやついる?」

「俺も…明日は補習組の担当ですね…」

ステファンとシュウは無理なようだ。


「私がいきますよ」

セドが立候補した。

「でも…セドは元契約獣メンバーの教育が……もうだいぶ進んだのか?」


「いえ……まだ…読み書きはマスターしました」


「なら、別の行けるやついる?」

「俺とパンは行けるよ」

「イオとパンか、あと1人くらいいる?」

「なら、俺が」

「じゃ、明日はイオ、パン、ダリアで宜しく」

「「「了解」」」


こうして…婚約者達の心配をよそに…二人の女子は明日を楽しみにすでに、眠りについたのだった……。


翌朝

「んーー、よく寝た」

「本当!!お出掛け日和ね!」


「用意しなきゃ!」

「そうね!!」

ティアナとカリンは朝からバタバタ。

身支度を整えて、朝食を済ませてさて、行こうかなというところで………

トントン

な、なに?出かける所で……

「おい、ティア~」

ん?イオ?


ガチャ

「なに?どうしたの?」


「今出かける所だろ?俺達も連れてってくれ~」


「「!?」」


「昨日もふもふ言ってたろ?それで食堂でニヤニヤしていたからな……皆で推測したんだ…」


「で……どんな答えに?」


「アニーマルにもふもふ探しに行くんじゃという結論になった」


「………………正解」


「うわぁ~皆すごいね!!」


「凄いというか、分かりやすすぎるだろ?」

「「!?」」


「と言うことで、俺、パン、ダリアがお供する」


「はぁ~い」

イオ達がいるんじゃ、もふもふ探しにくいじゃないよぉ…。


「ね、ティア行こ」


「あ、うん。じゃ皆で手を繋いで」


パッ


アニーマルの街なかに転移


うわぁ~もふもふパラダイスだ!!!!!

「言っておくが…見知らぬ人を触るのは痴漢だからな……」


「わ、分かってるわよ!!!」
ギロッ


「そ、そこにいるのは、殿下!?」

ん??振り返ると…アニーマル王国騎士団らしきメンバーが
あら…沢山。


「おお、お前らか巡回ご苦労さま、今日は…俺の婚約者のつきあいでな…」


「殿下の婚約者の姫が!!どちらです」

キョロキョロ

「おい…目線が上すぎ…下をむけよ…」


「こんにちわ」ニコッ


「おおおお、なんて愛らしい姫なんだ!!殿下ズル……羨ましいですっ」


「お前……今ズルいと言おうとしたろ?」

「クスクス ライオネルと仲がいいんですね」


「ええ、殿下とは幼なじみなので」

この…獣人さん…何の獣人なのかしら??
白い耳………


「あのぉ……」

「はい?」

「その…騎士団長さんは…何の獣人さんなのですか?白いお耳がとても魅力的デスッ!」

ティアナの目はキラキラしている。


「シロクマの獣人です、耳触ります?」ニコッ


「え!!いいのですか!!」

「クスクス ええ、どうぞ」ニコッ

そっと耳を触る。


「うわぁ、ふわっふわ……いい匂いする……」

「本当ですね……この匂いは……番??」


「ティアの甘い花のような匂いがするのか?」

「はい……」

「ティアもいい匂いするのか?」


「うん、りんごのような匂いがする」

「なら番で導きだ……決定!!」

「「!?」」

「カルロ、良かったな」ニコッ


「俺もやっと……番が…」ポロポロと涙を流す…シロクマさん。


「隊長、殿下と同じ番なんですね……」
副隊長が話しかける。


「あら?貴方もいい香りがする」

そっと副隊長に手を伸ばす


「本当ですね……俺も花のような匂いがします……」

「お前もか」苦笑


「貴方はなんの獣人なの?」

「私は、そこの…パンサーの兄なので…黒豹ですね、名前はリンサー.クローです」

「パン君のお兄さん!?」

「はい……まさか…兄がティアの番だとは……複雑な心境ですね」


「私はカルロ.ダッカーと申します、ストーン国の姫」

「ふふ、宜しくね!二人共。でも…私モフれる…婚約者を探してたの……イオもダリアもモフらしてくれないのよ…」

「モフれるですか、いつでも大丈夫ですよ!鍛えているので」
ニコッ

「私も大丈夫です」


え!!!!いいの???
うっそーーー嬉しい!!!

「やったぁぁ!!シロクマさんと黒豹さん!!」

「良かったね!ティア!」

カリンと二人でキャッキャ…


「お前ら…番に触られて耐えられるのか?」

「凄いですね……」


「「鍛え方が違うんですよ」」


「でも、またイケメンだね、ティア。二人とも凄くイケメン」


「そうね~白くてさらさらヘアーで白耳のカルロさんと、黒髪短髪黒耳のリンサーさん!」


「姫、カルロとお呼び下さい」


「リンサーかリンとお呼び下さい」


「なら、私のことはティアナかティアで」ニコッ


「「はい!!」」

「わぁ~リンの尻尾ツルツル~」


「ふふ、黒豹ですからね」
リンは尻尾を動かしてティアナを喜ばす。


「凄い……兄上」


「凄いな…」

「ね!屋敷に帰ったら!!二人の獣化もみたい!!!」

「「姫のお望みのままに」」
ニコッ


うわぁ~大人の雰囲気!!!


「二人ともかっこいい!!!」

キャッキャ

「ほんとね!!騎士って感じね!!」

キャッキャ

「なんか……お前らズルいな…」

「勝てる気がしませんね…」


「いいなぁ……俺の番はいったい……」

パン君……


「だから、カリンじゃないの?」


「「絶対ないから!!!」」


えーーーそこまで否定しなくても~。


「ふ~ん、ならまだ生まれてないとか?」


「かも…知れないですよね…」


「パン君ファイト!!!」

「パン君がんば!」


「あなた達……他人事ですね!!」


「きゃ~逃げろー!!あはは」


「逃げろ~キャハハハ」


「こらー!!!!」

パン君とティアナ、カリンの鬼ごっこを見つつ…イオ達は今後の婚約の流れやどうやってここに仕事に来るかの話を詰めていたのだった。

イオ偉い!

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