転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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まさか!?解放できるの!?

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カリンはもう隣でスヤスヤ眠っている………。
ティアナはずっともんもんとしていた…。
パールストを奴隷から解放して…番を
分かるようにしてあげたい………。

⟨ティアナ、何をそんなになやんでいるの?⟩

女神様………私は無知で……解放したくて…奴隷を買ったのですが……一生番を分かることなく……奴隷契約を結んでしまったのです⟩

涙がポロポロ溢れる…。

⟨貴女…堕天使を天使に戻した事を忘れたの?⟩


え!?あの魔法で……なんとかなるのですか!?

⟨ふふ、やってみなさい、貴女の悩みなんて吹き飛ぶわよ⟩

はい!!ありがとうございます!!


そのままいつの間にか寝ていて朝になっていた…。


はっ!昨日の女神様から聞いたことを試してみないと!!!

寝てるカリンを放置して…支度をして
皆のもとにいそぐ。


「お、ティア早いな」

イオ………

「昨日…女神様に聞いて…パールストに試してみたい魔法があるの」

「そっか、ティアなら大丈夫だよ」

「主様……」不安な様子のパールスト


「試してみてもいい?」

「はい…主様のお心のままに…」

「ティアナ、がんばれよ」

「ティア頑張って下さい!」

「お嬢様……」


「いくよ」

みんなコクコク頷く…

「エンジェルヒーリング」

パールストがぱあぁぁぁっと光り、

奴隷の証の手枷が消えた…。

「これで、番も感じるはずよ」

「…………手枷が消えた…」
パールストが呆然としている…。

匂いが……するわね……

「匂いがする……」パールストの瞳から涙がポロポロと溢れる。

「主様が……僕の番なんですね…」
ポロポロ ポロポロ

「そうみたいね」苦笑


「やっぱり導きか~」

「ですよね~」

「だと思いました…」

「そうよね~」

みんな苦笑である……。

⟨こんな…悪趣味な出会いの仕方……
ポンコツを不能にしてくるわ!!
任せて!!!⟩


「今の…女神様よね…」

「めちゃくちゃ怒ってたな…」

「なんか、ティアの怒ったときに似てませんでした…?」

「それには…触れるな…パン…」


「ふふ、番のパールスト宜しくね」

「はい!!主様宜しくお願いします」

「もう主様じゃないわよ??ティアナかティアね」

「………ティア」

かあぁぁと赤くなるパールスト

「所でトラのままでいいんですか?」

「あ!?そうよね…でもライオンだとイオとかぶるし……」

「僕は、ティアがトラにしてくれたので!!このままトラがいいです!!ライオンはいい記憶はあまりないので…」

「そう?」

「はい!!!」

「ふふ、ならトラで」ニコッ


「パールスト、帰ったら読み書きと、常識、教養、勉強、魔法、剣術…全ての事を叩き込まれるとおもっておけよ……」

「はい!!」

「お前の…番の婚約者はな……ほとんど王族、貴族だ。平民は一人もいない…天使までいるんだ…あと精霊王様だ…」

「なっ!?」

「それにな…ティアナ自身が…ストーン王国の王位継承を持っていて…第二王子殿下を父に持つ…母は…王宮魔術師最強だ……。祖父は前国王…叔父は現国王……なんだ」

どんどんパールストの顔色が悪くなる……。

「それにな…ティアナは…規格外で…学園で歴代首席トップ…魔力無限…
ティアナの商店は今や生活とは切っても切り離せない存在だ……つまり…ティアナ自身が大金持ちなんだ…。なのに、国の筆頭公爵家の嫡子だ…」


「ちょっと……シュウ驚かし過ぎじゃないかしら…」

「は?事実だろ?」

「まぁ……」

「だから、死ぬ気で勉強して学べよ」

「はい!!」
パールストの目は決意の目だった。

「ん、いい目だな。イオ…お前の弟のつもりで…お前も世話をしろよ?」

「え!?俺!?」

「は?お前が同じライオンは嫌だとごねてトラになってもらったんだぞ?まさか嫌だとは言わないよな?」ギロッ

「もちろん!!!世話をするよ!」

「だよな、ならよし」

「ちなみにこのライオンはこの国の王子だ」

「え!?」

「は?見えないとか?」


「それが世話をする態度かイオ?」
ギロッ

「は、はい!」

シュウ……さすが…

「ちなみに…竜人からの威圧にはなんとか耐えろよ…」

「ああ……」
イオもげんなりしてる…

「そんなに??セドってそんなになの?」

「「ああ……」」

知らなかったなぁ~以外な一面だわ。

「さて、今日は帰るけど…どうする?」

「パールストの服を買わないと…」


「確かに言えてる…父上に紹介するもんな…」

「髪も…切りそろえたいですね…」

「パールスト改造計画だな……」

「それって…皆に任せてもいい感じ?お金は渡しておくから…」

「「「「了解」」」」

男の事は男に任せよう……。

シュウにお金をいくらか渡しておいた。

「じゃ、カリンと私は宝石屋とか見てきていい?」

「全然いいけど…もう奴隷は買うなよ?」

「うん」

「大丈夫私もいるし!」

こうして午前中は別行動をして

宝石屋でカリンと気に入った物を一つずつ買った。
私はアレキサンドライトの丸いコロンとしたフォルムのピアス!
カリンもアレキサンドライトの
ピアスを買ってた!!
やっぱりその国の名産を買いたいよね!
二人でそのあと、恒例の生地屋に行って可愛らしい生地もゲットした。

男グループと合流するとびっくり!

パールストが見違えるような……
イケメンに………

「ふぁぁぁ……イケメン……」

「ほんと……なにこの…美少年…」

思わずカリンとほぉぉと見惚れる。

「白銀色の髪の毛……に…ガーネットのような…瞳……神獣のようね…」

「確かに!!!実は…獣人じゃなくて…神獣だったとか…」

なんか……みんな…そんな気がしてきた…………。そもそも白いライオンなんて…聞いたことがない……。

「もしかして…本当に神獣?」

「まさか……」

「なら…ライオンに戻さないとなんじゃ……」

「ちょっとエヴァンに聞いたほうが良くないか?」

「パールスト……神獣だったら…ライオンに戻すけどいい?」

「はい…」

「エヴァン!!エヴァンジェル!」

パッ

「呼んだら来るって本当すごいよな…」シュウが苦笑


「どうしたんです?」

「この子が新しい婚約者で…番なんだけど…本来は白いライオンだったの…」

ピクッとエヴァンジェルの眉が動いた……。

「白いライオン?」

「ええ…イオがライオン被りは嫌だと言うから…トラに魔法で……」

「は??もしかして…想像魔法で?」

「うん…で…もしかして…白いライオンって…神獣なんじゃと思って…」

「………白いライオンは神獣より更に上の……天獣ですね…」

「は!?天獣ってなに!?」

一同絶句である。

「天使と神獣の真ん中の地位の存在ですよ…本来は…なぜ…地上に?まさか…誤って落ちたのか…?」

なんと……子供の頃に天上から落ちたのか……。

エヴァンジェルが指を一振りすると
パールストは元のライオンに戻った。

「その…奴隷になっていたの…で…女神様が教えてくれてエンジェルヒーリングで解除できたの…」

「はぁ??天獣が奴隷商品になっていたのですか??そんな……災害がおこりますよ…」

「え!?」

「天獣は…天候を操ると言われています……」


「僕が…天獣……」

「貴方の目…その目は天獣の長、いわば…王の子孫の証……貴方は天獣の王子ですね…今の私の部下が貴方の父です…」

「僕が王子………」

「すみません…パールストという名をつけたのですか?」

「うん…番なの…」

「そうですか…ひとまず…パールストを私の部下に会わせてもいいですか?」

「もちろん、本当のお父様とお母様に会ってきて」ニコッ

「本当の…お父様とお母様…」

「ええ、沢山甘えてきて」

「ありがとう、ティア…」


「ふふ、地上で待っているわ」

「はい!!行ってきます!!」


「じゃ、ティアナ。また連れてくる」

「うん、エヴァン宜しくね」


パッ


「まさか……天獣という……存在だったなんて…」

「しかも…王子」

「人間って…怖いもの知らずだな…」

ぞわっとした…一同…。


パッ

「あっ!?エヴァンジェル様どこにいってらし………その子は誰です?」

「地上で、ティアナ様が見付けたのだ…奴隷商品になっていたらしい…ティアナ様の神魔法によって…解除され…自由の身になったが、ティアナ様が番だった…お前の子だろ?目を見てみろ…」

「………私と同じ……瞳…今何歳か分かるか?」

「16,17くらいかと……ずっと両親に商品として…育てられてきたので…」


「あの時……行方不明になった…末の子なのか…」
ワナワナと震えている。

「おい…人間を恨むのはだめだ……不注意で地上に落としたのはこちらの落ち度だぞ?むしろ…ここまで生かしてくれたことに感謝をしろ」

「ハッ! はい…そうでした…」


「ティアナ様の番なのだろ?」

「はい…あのティアナ様とは…」

「いいか、シュウしか話してない事実だ…口外すると死ぬぞ?」

「はい」

「ティアナ様は、女神様と創世神様のお子様でこの神界の姫君で…次期創世神様だ。そして、私は神配となり、シュウが守護するもの。第二夫となる…。ミカエルの息子も婚約者だ」

「そ…そんな……ティアが…創世神様に…」

「お前もきっと創世神様の導かれた者だろう」

「はい…」

「クォーツ」

「はい…エヴァンジェル様」

「今日一日だけ時間をやろう…奥方にも会わせてやれ…家族水入らずで過ごすんだ。明日にはティアナ様の元に戻すからな」

「なっ!?たった一日ですか!!」

「今聞いていたのか?番なんだよ、番。離れていたらどうなる?」


「はっ!そうですね……弱ります」

「ああ…そうだな。お前たち夫婦だけ…女神様に許可を頂いてたまに…地上に降り立つ許可を得てやろう…」


「ありがとうございます!エヴァンジェル様…」

深々と頭を下げる…。

パールストも頭を下げる。


「ふふ、じゃあな。パールストまた迎えにくる!楽しんでおいで」

「はい!!ありがとうございます」


「さて…女神様の元に行くか…」

パッ


「父上と…お呼びしても?」

「ああ」

「僕の本当の名前を聞いてもいいですか?」

「パルブァルだ」

「今の名前と似てますね…」

「ああ…だから驚いた…さすがティアナ様だな…」

「はい…」

「じゃ、お前の母のもとに行こうか、兄達もいるぞ」

「楽しみです!!!」

初めて父と手を取り合って…城に向かうのだった。






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