転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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やっぱりね…

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バタバタバタバタ バタバタバタ

ドン

「ティアナ!!!なぜ!!ルイにしかあげないのだ!!!」

「そうよ!!マリーナが…貸してくれないのよ!!」グスグス…

なんという…朝から……。

「なっ!?父上…母上…こんな朝早く…どうしたのですか?」

レオルがぎょっとしている。
そら、そうでしょうとも…私もあ然としているもの……。

「あの……ライちゃん…りりちゃん…どうなさったのですか?」

しょうがないので…一応理由を聞く…
というか…まだパジャマである。

「ルイが!」

「マリーナが!」

二人が??

「ゲームというものを貸してくれないんだ!!!!」

「貸してくれないのよ!!」

やっぱりか……ええ…分かっていましたとも……。

「ティアナの商店に問いだしても!オーナーが商品登録はしておりますが、まだ現物がないので!の一点張りなんだ!!」

ええ…まだ療養中ですから……

「マリーナなんて、ティアナと貸しては駄目と約束して貰ったから貸せないのよって…休憩時間ずっとやっているのよ…それを横目で見せてもらっていたの…」グスグス

「俺もだ!!ルイのやつ!!」

はぁ………朝から………

「ライちゃん…りりちゃん…あの…約束が守れるなら差し上げますが……」

「約束とはなんだ?」

「他言無用、他人に貸さないですかね……。この勢いでは…売り出す羽目になるような気もしますが…一応」

「分かった!約束する!」

「もちろん約束するわ!!」

「では…こちらをどうぞ」

二人にそれぞれゲーム機を渡すと
ぱあぁぁぁっと笑顔になった。

「ねぇ、ティアナその寝間着は何?着心地良さそうね…」

「触ってみますか?」

「ええ!!」

ティアナのパジャマを触るリリ

「わぁ…ツルツルで気持ちいいわね…」

これは…ドレスをあげないと後々面倒くさくなる予感がする……。
レオルをちらっと見るとごめんの
ジェスチャーをしながら頷いている。ですよね~はい…。

「リリちゃん、この生地で私とお母様がお揃いでドレスを作ったのですがリリちゃんも作りますか?」

「え!?お揃いで!!!欲しいわぁ~」

「ちなみに、私はピンク、お母様は淡い水色ですが、りりちゃんは何色になさいますか?」

「ん~、色かぁ…なら濃い青にするわ」

なるほどライちゃんの髪の色ね

「承知致しました」ニコッ

その場で青い生地を出して、魔力を練り上げて作っていく。
ん、出来た!
白でロング手袋も!

「こちらになります」ニコッ

「わぁ~素敵ね!!!ありがとう」

ドレスをりりちゃんの専属侍女が受け取り、りりちゃんが抱きついてきた。

「ふふ、どう致しまして、喜んで頂けて嬉しいですわ」

「それと、陛下にはこのハンカチをどうぞ」

「リリの髪の色のハンカチか、ありがとう」

「ええ、ポケットに見えるように差し込むとお洒落ですよ」ニコッ

「なるほど!!さすがティアナだな」

「ふふ、ありがとうございます」

「父上、母上!!ティアは病み上がりなのですよッ!!早くお帰り下さい!!!」

「ああ…そうだったな…すまない…」

「ええ…ごめんなさいね…」

「ふふ、大丈夫ですよ」ニコッ

「「ティアナまたね」」

「はい、失礼致します」ニコッ

レオルがグイグイ両陛下を連れて行った…。

レオル……ありがとう…。

パタン

「ぬあああ………つかれだぁ………」

ベットに転がる……。
朝から、なんなのよ…。

トントン

「はい……」

今度は何よ……

「ティア?大丈夫か?」

「イオ……大丈夫ばない…つかれだぁ………」

「ああ…お疲れ様、軽食を持ってきたぞ、食べろ」

イオの手元にサンドウィッチと果物と紅茶が!!!

「んーーー、イオさすがぁ!!もう大好きッ」

ぎゅぅぅっ

「おい、嬉しいけど…紅茶がこぼれるぞ…」

パッ

「あ、ごめん」

「ああ」苦笑

テーブルに置いてくれた。

「いただきまーす」
パクッ

もぐもぐ もぐもぐ
美味しぃ……

「ゆっくり食べろよ?胃がびっくりするからな」
頭をポンポンと撫でられる

「うん、イオありがとう」

「しかし、あのゲームは凄いな…でもカリンには内緒だな…」

「そうそうシュウにも言われたんだけどね、ゲーム渡すと確実にクラス落ちするから渡すなよって」

「だよな……俺もそう思うわ」

「私もそう思う……」

イオと顔を合わせて苦笑する。

「じゃ、俺はちょっと…ラサムと約束があるからもう行くよ、ゆっくりしてろよ」

「ふふ、ゲームでしょ!ありがとう、またね」

「おう、またな~」

パタン

ん~何しようかなぁ…。

イオから貰ったサンドウィッチを食べながら考える。

ゲームはゲームだけど、もっとこう
女子向きのゲームがあってもいいと思うのよね。

これだけは…売り出しも考えて作ってみようかな……。
ティアナ姫人形とセット販売限定で売り出すのもありかも……。

物は試しよね…女神様からなんでも作ってもいいと許可も得ているし!!

魔力を流しながら想像する。
主人公はティアナ姫
お世話要素
ご飯色んな種類を買って与える
トイレのお世話
お風呂のお世話
美容院要素、髪の色と髪型をかえられる。
洋服沢山種類がある。ミニゲームで
コインを増やして服やアクセサリーや靴を買えるし、カスタマイズ出来る。
ご飯もコインで購入する。
一匹だけ好きなペットを飼える
三種類の魔獣から選び契約出来る
契約獣のお世話もプラスされる。

こんな…感じかしら…。

仕上げに魔力を練り上げていく。
ぱあぁぁぁっ

「出来た!!!!」
女子向きにしたのでゲーム機はピンクにしたの!形はハート!

よし、やってみよう…

背もたれに寄っかかりながらピコピコピコピコ。

最初に名前を付ける。
ティアナにしよう。

ティアナが生まれた 0歳お世話をしようと出てくる。

んー、可愛い!

まだ、美容院要素は解放されていないからプラチナシルバーのまま。

お腹空いてそうだからミルクを選んで飲ませる。

コクコク飲んでる!!
可愛いし、楽しいー!!
成功ね!!!
あー、そうだ。
お友達と通信でお互いの家に行けるようにしておこう。
部屋のカスタマイズも追加でと。
家具とかも何種類か追加。
ゲームをしながら作り変える。

「よし!完璧ね!」

ティアナはせっせとゲームのティアナのお世話をしていた。
そして…いつの間にかティアナお世話ゲームを片手に寝てしまった…


「なっ、これめちゃくちゃ可愛いな」

「これ、ティアナ姫のゲームだろ?」

「俺絶対ほしいぞこれ…」

ガヤガヤ ガヤガヤ

ん?なんか…うるさい……

薄っすら目を開けると、手元にあったはずのティアナ姫のゲームがなく…

婚約者全員集合でティアナ姫ゲームを見ていた…。

あちゃ~。

「ちょっと何を勝手に人の部屋に入って見ているのよ!!返して!」

「ごめん、その……これってティアナ姫のゲームか?」

シュウがおそるおそる聞く。

「ええ、そうよ。ティアナ姫の人形とセットのみの数量限定販売する予定なの」


「え!?売るのか!!!」

「ええ、そうよ。女神様から何を作ってもいいと許可を得たし」

「いや、そうじゃなくて…俺達も買えるなと…思って」

え……そこなの……

「もしかして…だけど…これ欲しいの??これ…女子向きのゲームで、
お世話とミニゲームと家具のカスタマイズや髪型をかえたりとか…服装をかえたりとか…そういうゲームなんだけど……」

「欲しいよな?」
シュウが聞くと全員うんうんと強く頷く。

そ、そうですか…。
確かにティアナ姫の人形もめちゃくちゃ気に入ってくれているものね。

「そ、そこまで言うならあげるわよ…」

「ティアナ!!私も欲しい!!!」

「ティアナ!わたくしも欲しいわ!」

まさかのお父様とお母様もだ…。
これ…デジャヴュなんだけど。

とりあえず…複製魔法で商店に持っていく分も込みで100個作った。
商店は50セット限定販売する予定

それぞれ両親と婚約者達にあげて…
ルイに陛下の分を、マリーナにリリちゃんの分を預けた…。

そして…エヴァンには創世神様とラファエロ様、女神様、エヴァンの分も
渡した。

これで…ぬかりないわよね…。

あ!?アクアは…

「アクア!!!アクア!!」

ぽん

⟨⟨ティアナ、久しぶりだな…ようやく我の仕事も落ち着いてきた所だ…でどうした?⟩⟩

「アクアにも渡したいものがあって、これブロックをはめて消していくゲームとティアナ姫のお世話ゲーム」

⟨⟨ぬおおおお、ありがとう!!!嬉しい!!⟩⟩

「アクア、ゲームのやり方分かんないだろ?皆と一緒にゲームしようぜ」
イオがアクアを誘うと嬉しそうにイオについていった。

そして…皆はゲーム片手に戻って行った。

どうして結局こうなるのかしら……

でもこれで、明日は両陛下は来ないよね!!

毎日色々ありすぎるよ~
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