転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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欲しい魔導具とシュウの真実

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屋敷に戻るももう夕食の用意がされていた。
婚約者全員とカリンにパンくんお父様とお母様も一緒に食事を取り賑やかに終わった。

「ん~お腹いっぱい」

「カリンは本当よく食べるよね~」

「美味しい物を食べることが心から大好きなの!!!!」

拳を握って力説するカリン

「そんなに細いのに何処に入っているのかしらね」

「ふふ、私の胃は無限なのです!!ティアと同じ規格外な胃に加護が!!!」

「ぷーーーっ!?なにそれ!!」

「えへへ」

「あははは、駄目…お腹くるじぃ……あはは」

「お前達は…本当平和だな…」苦笑

「あら、シュウも平和でしょ?」

「ああ、そうだな」苦笑

「明日は朝早いし夜更かしせずに寝るんだぞ」
ティアナの頭を撫でる

「もう!子供扱いしないでよね!!」

「ああ」クスクス

チュッ

「なっ!?」

「おやすみ、またな」

ティアナを部屋の前まで送り、自室へと向かった。

「寝るにはまだ早いのよね~」
んー、何か魔導具を作ろうかしら

んーーー、魔導具…魔導具…

あ!電動肩揉み機にしよう!!
首から背負ってマッサージできるやつ!!あれ欲しかったのに、思いきれずに買えなかったのよね……

生前の願いを今ここに!!!

想像魔法で魔力を練り上げて、
集中!!!
ぱあぁぁと光った!!

「で、できた!!!!!試して良かったらお父様とお母様と女神様にもお作りしないと!!」

ベットの背によりかかり肩にのせて、電源オン

ういぃぃぃん、ういぃぃぃん

「くぅ~きくぅ~気持ちいい~」

バン

「な、何をしているんだ!!ティアナ」

「え??シュウ???ノックもしないでなによ」

「え!?あ……何をしているんだそれ…」

「これ?今出来立てのマッサージ魔導具」

「マッサージ!?なんだそれは…」

あーーこの世界はマッサージという概念ないのよね……

ん~気持ちいい…

シュウがじぃぃぃぃっと見ている…

もう!!
「デュプリケーション」
ぱあぁぁと光り同じものが出来た。

「………今のは?」

「複製魔法だけど、はい、ここ座って」

すごすご言われた通りティアナの隣に座る

「複製魔法??俺にも出来るかな?」
魔導具よりも新しい魔法の方が気になるみたいね…さすが…魔法学の教師

「首に下げて」

「あ?ああ…」
促されるままに首にかけた。
ティアナは電源を入れた。

ういぃぃぃぃん、ういぃぃぃぃん

「ぬおおお、なんだこれ!!めちゃくちゃ気持ちいい!!!!」

「ふふ、でしょ~説明するより使った方が早いのよ」

「うぉ~~これはいい!!貰ってもいい?」

「ええ、あげる」

「これをつけながら仕事したい…」

「ああ、あまり使いすぎると揉み返しという痛みが出ることがあるからせめて一回1時間にしたほうがいいわよ」

「わ、分かった!」

「あとね、このまま腰にマッサージ機を当てたまま次は背を壁につけてみて」

「こ、こうか!?ぬおおおお、腰が~最高~」

バン

「な、何をしているんだ!!お前達は!!」

「あら、今度は…お父様…」

「お父上…」

「ん?それは何だ?」

ティアナはため息を吐いて、
ルイに自分が座っていた場所に座るようにいい、肩にのせて、電源を入れた。

「ぬおおおお、ティアナ、これ、これは、、めちゃくちゃいい!!」

目をキラキラさせながらマッサージしている父…

「ふふ、マッサージ機というのですよ、私が魔導具作成したのです、今のうちに商品登録しちゃうので使って下さい」

「あ、ありがとう!!」

さくっと、商品登録をして、
複製魔法でルイの分とマリーナのぶん、女神様の分を作った。

「あ~極楽だった…これ執務室にあったら最高だ…」

「お父様、これを腰に当ててもう一度お座りください」

「ん?うん」

ポチ

ういぃぃぃぃん、ぐっぐっ指圧機能もある。

「ぬおおお、腰に効く~」

「ふふ、腰のマッサージにも使えますよ」

「こや、いい…ティアナお祖父様にも…渡してあげたいのだが…」

「あ…そうですね…」
もう一つ用意して、ルイの分とマリーナの分とお祖父様の分を渡した。

おいおい…ライちゃんと…リリちゃんから…も要請来そうだけど……売り出すので買ってください!!
とは言えない 苦笑

この前ドレスやら頂いたし。
とりあえず用意はした。

「シュウもそれ持って行っていいよ」

「ありがとう!!!めちゃくちゃ嬉しい」

「ふふ、良かった」

「おやすみティアナ」
チュッ

パタン

「ふう~マッサージ機一つで大騒ぎね…」

実はもう一つ作りたいのよね…

魔力を練り上げて、作っていく。
ん、出来た。
それに素足をのせて入れて

ういぃぃぃぃん ういぃぃぃぃん

「んー気持ちいい」

そう、足用マッサージ機である。
下からも左右からも加圧と指圧でマッサージしてくれる。
そして、ホット機能もつけてみた!
ホット機能は冬に使えるわよね~

これも、必要分を複製魔法で
増やしてと、明日渡してあげよう。

とりあえずお風呂に入って、寝よっと。
今日は、ラベンダーの入浴剤にしよう。この前ローズマリーの入浴剤を作ったときに作っておいたんだよね

お風呂から上がり、のんびり寝間着でお茶を飲んでいると…

パッ

「エヴァ?どうしたの??」

「女神様が、貰ってこいと…」

ん??ああ…マッサージ機かな…

「はいこれとこれ」
肩腰用と足用のマッサージ機を渡す。

「ありがとう、今日は天使達が世話になったな…」

「ん?ああ、全然大した事してないよ」

「いや…堕天使を治せるなんて…ティアナだけだと思うから…」

「創生神様は?」

「出来ないと……」

「そうなの???」

「ああ……」

「へぇ~なら役に立てて良かったわ」ニコッ

「ありがとう……あの中には私の幼なじみもいたから…」

「!?」

「とても…助かった…」

「もっと早く言えば良かったのに…次何かあったら相談してね婚約者なのだから」

「うん、分かった」

「あ、エヴァ羽って一時的にしまえる?」

「こうか?」パッと羽が消えた

「そそ、ちょっとこれを首につけてすわってみて」

ぽち

ういぃぃぃぃん ういぃぃぃぃん

「なっ、なんだこれは……気持ちいい……」

「ふふ、お仕事忙しそうだし疲れていそうだなと思ってね。腰に当ててもう一度してみて」

「うわぁ……凝りがとれる……」

「いいでしょ?はいこれとこれエヴァの分ね」

「いいのか???」

「ええ、いいのよ」ニコッ

「ありがとう……嬉しい」

「どう致しまして」

「エヴァとエヴァンと使い分けるのはなんでなんだ??」

「ああ、たんなる気分よ」クスクス

「そっか…」ハハッ

「ありがとう、では女神様に届けてくる」

「うん、いってらっしゃい」

チュッ

エヴァンジェルは顔を赤くして消えた。

もちろん足のマッサージ機もあげたわよ!

ん~今度こそ寝よう……

明日も楽しい一日だと良いな~
スースー スースー


その頃女神Side


「エヴァンジェル遅いわよ!!」

「はい、すみません。ティアナが私にもマッサージ機をくれたもので…」

「あら?良かったわね」ふふ

「はい、こちらが御所望の品です」

「ありがとう!!!!」

女神様はいそいそとマッサージ機を首も足も同時に使い出した。

「うわ~最高!!!!いいわーこれ!!浮腫もとれそうよね」

「女神様に…浮腫みなんて…あるのですか?」

「うるさいわよ…例えよ例え!」

「失礼致しました……」

「しかし、あの子のあの力は女神と創生神のハーフだからね」

「堕天使を天使に戻す力ですか?」

「ええ、そうよ。女神の力と創生神の力を両方もちあわせているからこその力ね」

「なるほど……それでなぜシュウをお選びになられたのですか?」

「あら?不服そうね…もちろん神配はラファエロの息子である貴方しかいないわよ?でもあのシュウは人間だと本人は思っているけど」

「は??どう見ても人間ですよね??魔力は少し多めですが」

「正確には半分人間なのよ」

「は!?」

「あの子はね、ルシファーの息子なの」

「はあぁぁぁ!?本当ですか!!!あのルシファー叔父のですか!?」

エヴァンジェルの顔が青ざめる

「ええ、そうよ。貴方の従兄弟ね」

「…………」

「ルシファーと人間の娘との間に出来た子なのよ、ああ、羽は創生神が封印してあるから解かないと出てこないけどね」

「ルシファー叔父は……その…」

「ルシファーは今もその娘と暮らしているわよ?堕天使だから羽は黒いし、羽は出していないからシュウの母親もシュウも元天使だとは気が付いていないわね」

女神は淡々と話していく。

「ティアナに天使に戻して貰えたらこちらに帰ってこられるのでは!?」

「それをルシファーが望んでいるとは思えないわよ?最愛の妻と幸せに暮らしているのだから…そうね…妻が先に召されるだろうけど、妻が死ぬ前に説得してティアナに天使に戻して貰って二人で天界に来るのが一番かもしれないわね」

「ローゼリア家のみではないのですか?」

「ええ、ローゼリア家のみよ、あとその伴侶たち、子、子孫もね。ただ、ルシファーの家族だから特例よ…ラファエロの弟だもの…」

「ええ……ありがとうございます女神様…」

まさか…シュウが…従兄弟だなんて…
あのルシファー叔父の子だなんて……

衝撃すぎる。

はぁ……と深いため息をついて、エヴァンジェルは屋敷の自室に戻り
夢の中に落ちるのだった。

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