転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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ぶらぶら

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「なんか、カフェに行こうと思うと小腹が空くわよね」

「分かる!!!ティア何食べる?」

「んーー、ケーキかスコーンかなぁ、スコーンならジャムをたっぷりつけて食べたい!」

「わかるぅ~、焼き立てのスコーン美味しいよね~」

「うんうん、ベリーのジャムもいいけど、ハチミツとバターの組み合わせも捨てがたい」

「うわぁ…お腹空いてきた…」


クスクス「着いたぞ」

「ここ?わぁ…素敵なお店ね」

「本当~海辺のカフェっておしゃれね」


「シュウこのお店来たことあるの?」

「いや、前もってシオンに聞いておいた」

ぬおおお、事前リサーチ……
さすがシュウ…

「「「「さすがシュウ」」」」

「そう?そんな事より早く席に着こうか」

「「「「はい!先生!」」」」

「…………ハハッ」

苦笑いを浮かべるシュウである。

「ティア、何にする?」

「んー、迷ってる、カリンは?」

「私はこのアップルタルトにするわ」

アップルパイか~

「ティアナ、何と何で迷ってるんだ?」

「うんとね、このチーズケーキとマスカットのタルト」

「なら、俺がチーズケーキにするから、ティアナはマスカットタルトでシェアするか?」

「それいい!!ありがとうシュウ~大好きぃ」

「イオ、そんな顔しても…もう遅いですよ」パンはため息をつく…

「ぐっ…」

「イオは決まったんですか?」

「まだ……」

再びパンは深いため息である。

「パンくんは何にするの?」

「このベリータルトにします!!見た目も可愛い…」

「クスクス、パンくんぽいね」

「ティア、それ分かる~」
キャッキャとテンション上がる女子2名

「イオは決まったのか?」

「うん、オレンジタルトにする!」

「よし、なら頼むかって、飲み物は」

「「「「紅茶!!温かいので!」」」」

「了解、俺は珈琲にしよう」

テキパキとシュウが頼んでくれて
あっという間に運ばれてきた。
ティアナとシュウのお皿にはシュウが
それぞれ半分にしてくれたケーキがのっている。
それを羨ましそうに見る…男が1名…

「イオ、そんな目をしてみっともないてですよ!!」

「ぐっ…俺が…半分にしたかった…」

「そんな考えなかったくせに…嫉妬するのはやめなさい…まったく…」

「…………」

「イオ~何不貞腐れされてるの?オレンジタルト美味しくないの?」

「………美味しいけど…」

じぃぃぃとティアナのお皿を見る…

ん?もしかしてチーズケーキとマスカットのタルトが食べたかったとか?
もぉ~それならそう言えばいいのに!

「はい、イオあ~ん」
フォークにチーズケーキを一口サイズに切ってさしてあーんと差し出した。

それをパクっと食べたイオはさっきの
不貞腐れが嘘のようにご機嫌になった。

「はい、マスカットタルトもあ~ん」

「あ~ん、美味しい…」パク、もぐもぐ

「もぉ、不貞腐れないのよ?分かった?」

コクコクと頷くイオ

笑いを堪えるシュウと呆れるパンくん…

生暖かい目で見るカリン…

相変わらず鈍いティアナ…。

おもしろ5人組である。
あれ?サイフォンどこ行った?

「そう言えばさ、サイフォンどこいったの?」

「ほんと!いないわね?!」

「え…今気がついたのか…あいつ泣くな…」

「可哀想なサイフォン…」

「ええ…」

「だから、サイフォンは?」

「気を利かせて、宿を取りに行ってくれたぞ…シオンと合流して」

「えー、一言言ってくれたらいいのに!」

「そうよね!!」

「いや……店で言っていたぞ…」

「え、そうだっけ?」

「そうだった?」

ティアナとカリンが顔を見合わす。

「「「まぁ、買い物してたしな…」」」

買い物に夢中で…聞き流していたに違いない…この二人ならと…三人は心の中で
思うのだった。

「お腹いっぱーい、美味しかったね」

「うん!美味しかった!!さすがシオンオススメね」

「次どこ見る?」

「んーーー、貝で作られた物を見たいかも」

「私も見たい!!!」

キャッキャ

どうやら、買い物は続行らしい…


「貝なら工芸品のお店よね?」

「だと思うわ~」

女子達の買い物魂は無限である……。

ぶらぶらと店を探す

「あ、あの店じゃない?」
ティアナが指差す

「本当ね!!行きましょ!!」

二人でパタパタとかけていく。


「なぁ…この買い物いつまで続くんだ?」

「シュウ……あの二人が疲れるまでですね…」

「ああ…そうだな…」

「お前らは慣れたもんなんだな…」

「「ええ…」」

「いつもはこのあと虫を釣り上げるパターンなのですが…今日はどうでしょうね」

「虫な……」

「でも、シオンの国だし今回はないかもよ」

「エルフの次は多分獣人だろ?ほら可愛い系の」

「それは…女神様の導きでしょ?創世神様の導きもまだ沢山いるのですよ…」

「「「ああ…そうだった…」」」

「って!?あいつらどこ行った!?」
シュウがキョロキョロと探すが、
見当たらない…。

「なっ!?あの貝の店では?」

「いないなぁ…どこいったんだあの二人…あ、そうだブレスレットで場所が分かるぞ」

「「「さすがシュウ!!」」」

シュウのブレスレットに手を添えて魔力を流すとブレスレットから光が出ている。

光の導く方に3人で歩いていくと…

「「「いた!」」」

居ないことにも気が付かず…貝のアクセサリーや飾り物を見ている二人に…
三人は安堵と共に肩を落とすのだった…

「ねぇイオこっちのピアスとこっちのピアスどっちがいい?」

「んー、こっち」

「ならこっちにする!!」

キャッキャと買い物をする…。

そして、買わなかった方をこっそり買うイオ…。

「なんか、俺たちって健気じゃないか?」

「そう思う」

「男の方が献身的ですよね…」

こうして…着々と男達の絆はますます深まるのだった。苦笑

サイフォンと合流し、今日宿泊する宿に向かった。

とても綺麗な素敵な宿だった。

「サイフォン、宿とってくれてありがとう」

「いえ、良いところがとれて良かったです」ニコッ

「ねぇ、もう婚約者なのに、いつまでその口調にするの??」

「つい…癖でなかなか…」

「そのうち慣れたら自然と口調もかわるだろ?さっ部屋に行こうか」

「うん!」

「「「はーい!」」」

ぞろぞろとサイフォンとシュウについて行く。

「お嬢様とカリンナさんは同じお部屋でこちらです」

「ありがとう、サイフォン」

「ありがとう、サイフォンさん」

イオはパンくんと同じ部屋
シュウはサイフォンと同じ部屋
セドはレオルと同じ部屋
アランはシオンと同じ部屋になった。

シオンはどうやら城には泊まらないらしい。ちょっと城に顔は出したみたいだけど。苦笑

夕食は、パエリアでとても美味しかった
!海の国最高!!

そう言えば…明日の朝転移で学園に戻る予定だったんだけど、シュウが休みの申請をこっそりしてくれたらしい…。
なので!明日ゆっくりしてから帰れる!

最高!!!!
海鮮物を買って帰りたかったのよね~
!海鮮のグラタンとか、寄せ鍋的な物とか…色々作りたい…。

あ~楽しみだな。

その晩はカリンとガールズトークを
繰り広げ、いつの間にか二人共寝てた…
もちろん朝までぐっすりね!

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