転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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婚約者達の語らい

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レオルに抱きかかえられ帰宅すると何事かと、執事や使用人がバタバタと駆け付けた。

レオルは事実を皆に話し、ティアナを部屋のベッドに寝かせ後のことはビアンカに任せた

ティアナをビアンカに託すと今度は他の婚約者達にも説明に行った。

「創世神様の導きすごいな」クスクス

「ああ、さすが神ですよね」

「お嬢様は大丈夫でしょうか?」

なぜか、この場にサイフォンも呼ばれていた…。
理由は…

「大丈夫でしょうか?じゃないだろ?叔父上から許可も家からも許可も出てるのに何をグズグズしているんだ?」

「そうですよ、イオがせっかくお膳立てしてくれているのに……」

「この前マゼラの店で贈る指輪も買っていたじゃないか」

「ええ……それがなかなかタイミングが難しく……」

「タイミングね~、婚約者でもない時にシュウースはティアにブレスレットを肌見放さないようにと贈ったようだよ」クスクス

「……………。ぐっ…」

「なんでそれをレオルが知っているんだ??」

「それはさ、ティアに王家の影を一人つけているからさ」

「あーなるほど…」

「理解出来ました」

「……………。」

「でもさ、公爵家からも影をつけているはずだよ。だってティアは王位継承権あるし」

「そうだった…公爵閣下は王弟だった…」

「だな…」

「で?サイフォンどうするんだ?」
レオルが再び聞いた。

「目標は…お嬢様のお誕生日までには…」


「ああ!ティアの誕生日がもうすぐだね」

「プレゼント考えなくちゃですね」

「11歳か~あと4年…」

「とりあえず、次々と婚約者が出来て行くだろうから乗り遅れる事なく頑張れよ」

「はい…頑張ります」

「絶対タイミング逃したよね、ティア意識している時会ったのに…」

「ぐっ……」

「「「健闘を祈る」」」

「ありがとうございます」
パタン

そして、サイフォンは自室に戻って行った。

夜はリオルと交代だ。


「しかしレオル、ティアが自分からキスをしている所をみてしまったんだろ?」


「ああ………もろな…」

「それは…ご愁傷様でしたね…」


「酔っ払って…顔を赤く染めながら…呂律が回らない口調だぞ?」

「破壊力半端ないですね…」


「良くその教師は耐えたな……」


「あいつは見た目はかなりの美形だが…中身は案外堅物なんだ…」

「「ああ…なるほど」」



「俺なら…首元引っ張られて、早くチュウ~とか強請られたら……危ないかもしれない…」

「うわーーーーー!!!」

「それは……………危険な!!」

「ああ…衝撃で体が固まって動けなくなって止められなかった…」


「「分かります」」


「シュウースを尊敬したぞ…」

「すごい理性の持ち主ですね」

「尊敬します…」

「でしょう?早く…4年たたないかな…」

「レオルのその言葉に激しく同意します」

「でも、第一夫が決まってから順番にだろ?」

「「「ですね…」」」

「この際一年は子を設けないと決めて…初夜も順番に…」

「それいいですね…」

「それは名案だな…」

「私はティアと共にかなり長命なので、
子は最後の方でもいいですよ」

「それは助かるな」

「ありがたいな」

そんな話をしているとはつゆ知らず
ティアナは熟睡だ…。

翌朝…

「お嬢様お目覚めでございますか?」

初めての飲酒だったが、夜ビアンカが治癒魔法をかけてくれていたからか、二日酔いはなかった。

「お嬢様…昨日のこと覚えおりますか?」

「昨日の事??」

ティアナは昨日の事を順を追って思い出していく……。
そう…忘れずきちんと記憶の中にあった。

「うわぁぁぁぁ!!!何をしたの私は!!」

顔は赤面でパニックである…

「お嬢様…落着いてください…」

「はい……ぐっ」

「本日朝イチでセザール家から婚約の打診を頂きまして、旦那様が承諾の紙を送っておりました」

「こ、こ、こ、婚約!!!!」

ティアナは目を見開く。

「ええ…お嬢様が…コホン…セザール様を好きだと…旦那様とレオル様の前でおっしゃったと…」

「ええ…そうだったわ」

「なら、嬉しいですよね?」

「うん…嬉しい。恥ずかしいけど…」

「葡萄ジュースと果実酒を間違えるなんて…ありがちな展開ですね…お嬢様」クスクス

「ビアンカったら!!わざとじゃないのよ!」

「ええ…お嬢様はそのようなことを計算して出来る方ではありませんので」クスクス

「もぉー!それがさ、女性が少ないのに、
昨日のパーティー沢山いたのだけど!!」

「言いづらいのですが聞きますか?」

「うん」

「女性の格好をしていた殆どが男性です」

「!!!!!!」

「女性は本当にまぁいたとしても3人か4人くらいかと…王妃様とティアナ様あとは二人くらいかなと」

「ええええええ!!」


「本当に少ないのですよ、私にもまだ沢山の婚約の打診がとめどなく来てますし。カリンナにも来ています。カリンナは全て突っぱねて仕事一筋になるそうですが」苦笑

「そ、そうなの…」

「貴族に生まれたとしても、その家で兄弟達に囲われる女性は多いでしょうね。他にとられまいと…。それでも女性が生まれる事自体が今本当に減少してますが」

「他の男性はどうなるの?」

「それは…子を持たないで同性婚ですかね…」

「なるほど…」

「さて、お嬢様本日はどのようにお過ごしですか?」

あ!!そうじゃん!!!

「ごめん、朝食はなしで、すぐ用意して学園に飛ぶわ!」

「左様ですか、では軽食をお持ち致します。学園にお持ちください。」

「私も調理場にいくわ!!!」

「承知致しました」

ティアナはビアンカと調理場に行き、
肉とか野菜などをポンポンとマジックバックに入れて、急いでいたからかビアンカに
皆には学園に戻るとだけ伝言を残し学園に戻った。


「カリン!!!」

「ティア!!!」

二人ともルンルンである。

「カリン準備万端?」

「ええ!!バッチリよ!!」

「じゃ、海辺を念じて飛ぶわね!!」

「ええ!!」

二人で手をぎゅっと繋いだ
「フルール」

パァァァ

パッ

「着いたわ!うわぁ~綺麗な水~!」


「ここどこだろう、すごい透き通るような水ね」

浜辺も白砂で綺麗~!!

空も綺麗な色ね~!!

って、後ろをみてびっくり…
森しかない。
あたり一面海で真ん中が森

「ここ無人島ぽいわね」

「無人島だね~」

「「最高!!!!」」

能天気な…女2名である。

その頃……

ローゼリア家…

シュウースがティアナを訪ねて来ていた。
そして、ティアナが居なくなったことが判明した…。
なぜなら…学園内をシュウースがティアナの魔力をあるか探ってから屋敷に訪ねて来たからだ。
そして…カリンナの魔力も学園から忽然となくなっていた…。

「ティア……これで2回目だね…」

「ああ…今度はどんな虫を連れてきますかね?」

「俺は一番の虫か!」


「何を落ち着いているんですか!!女子が2名行方不明なのですよ!!!」

ビアンカが一番動揺していた。

「ちょっと…待てイオが何か知っているかもしれない」

「アニーマルか」

「魔導フォンを旦那様にお借りしましょう!!アニーマルにも一個あるはずです」

そう…ティアナはアニーマル王国にも魔導フォンを1つ贈っていた。

「それならローゼリアにかけたら?」

「「「出るわけないだろ?」」」

新参者の婚約者にはまだ教師といえど、ティアナの生態は分からないらしいな。
三人はそう思って頷いた。

レオルはさっそく叔父に魔導フォンを借りてアニーマル王国にかけ、イオに代わってもらった。

「イオ!!!お前ティアとカリンナさんが何処に行ったのか聞いてないか!?」

「ああ…やっぱり行ったのか…」

「どこに!?」

「何処かは知らない。俺も帰りの馬車で俺の従者から聞いたんだ。同じ学園の…二人でドームテントを持って海辺にキャンプに行くとウキウキしていたと…それで今晩にでも国を抜け出して探しに行く手筈だったんだ」

「ぬおおおおお。昨日の騒ぎで…すっかり…他の危険性を抜け落ちていた」

「おい、昨日の騒ぎでってなんだ?」

「ああ…お前の担任のセザール先生が婚約者になったんだよ」

「ああ、なるほど。想定内だ」

魔導フォンはボタンを押せば皆にも聞こえるように出来るので今は皆に聞こえるようにしてある。

「なっ…」
シュウースはそのイオの発言でとても驚いた表情をしていた。

「先生のことより、ティアの行き先だな」

「ああ…セドは場所感知出来るか?」

「んーー、遠すぎて難しい」

「誰か場所が感知できるアクセサリー贈ったやついないのか?!」

「「「「あっ!!」」」」

さすがイオ冴えてる

「俺が渡したブレスレットに付いている…忘れていた…」

「ならそれで場所を探って!!」

「了解」

シュウースは手首にしている…実はお揃いのブレスレットに手をかざして探ってみる。
その瞬間バチンッとすごい電気が流れた…

「だめだ…なぜか場所に原因があるのか感知を阻害されている」

「「「「感知を阻害する場所!!どこそれ!!」」」」

「くっそー!わかんねぇ!!」

「ごめん、皆少しお祖父様に伺ってくる。何か分かるかも知れない」

「私も竜王国の父に魔導フォンで連絡してみます!」

みんなバタバタである。

「認識阻害できる海のある場所か…」

1つだけ思い浮かぶ島がある…。

始祖の島…

神獣や精霊、妖精に認められし者しか入ることが出来ない聖域のような島…。

しかし、どうやってあそこに…。

「1つ聞きたいことが」

「なんだ?」
シオンが答えてくれた。

「もしかして、ローゼリアは転移魔法が使えるのか?」

「ああ…そうだ。婚約者になったから話してやろう」

シオンはティアナの事を順を追ってシュウースに説明した。
それを聞いてティアナが規格外なのが腑に落ちた。

「なるほど…とんだお姫様だったわけか」

「ああ…」

「転移魔法が使えるなら1つ思い浮かぶ島があるが。」

「「「「なに!!!!」」」」

バタバタと動いていた婚約者達の足が一瞬で止まる。

「だが…あの島は聖域と言われていて。神獣、精霊、妖精に認められた者しか入れないんだ。場所も…」

「ああ…それならティアに入れるな」

「ティアは創世神様の愛し子、大天使ラファエロの祝福神…天使の婚約者もいる。あと…」

「水の精霊王様の愛し子に」

「龍神様の愛し子」


「……………。天使の婚約者??」
何か聞き間違いか?ともう一度シュウースは皆に聞く。

「ああ…ラファエロ様の息子なんだ。天使だ」

ガタンとシュウースは尻もちをついてしまった。

「わかる…。腰がぬけるよな…さっ、じゃぁ、どうやったらその島に入れるかお祖父様にきいてくるよ…」

「竜人なら…もしかしたら入れるかもしれない…始祖は多分神だろうから…」

二人は今度こそそれぞれ聞きに行った。

シオンはシュウースを立たせてくれて椅子に座らせた。

「色々規格外なことがこれからも沢山あるだろうけれど、俺達が一貫して思っている事は全員で協力して我らの姫を守ることだ」

「ああ、そうだな」

「学園ではシュウースが守ってやってほしい」

「分かった、もちろんそのつもりだ」


みんな捜し回ってくれている間に
ティアナとカリンは平和にドームテントを
置いて…野営実習のようにウッドデッキも
設置してのんびりしていたのであった…。





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