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前世の話
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トントン
「シオンもう部屋にいる?」
カチャ
「ティア、突然ラサムさんと走って行ってしまうから驚いたよ。あのカレー最高だったよ」
「ちょっとお話したいことがあるの、ラサムお兄様も一緒なのだけどいいかしら?」
「ああ、もちろんいいよ。どうぞ」
シオン、ラサム、ティアナはソファにーに座った。
「で、話ってどーしたの?」
シオンはちらっとラサムの方を見る。
「ラサムお兄様が私の前世でとても大切で
大好きな人だったの…」
「え……それって、ラサムさんも前世持ちということだよね?」
「ええ、そうなの。」
「ちょっと待ってくれ、も、とはシオン君もなの?」
「ああ、そーなんです。地球生まれの日本育ちの大学生だったんだ」
「まじか…こんな身近に……俺も日本育ちの高校生だったんだ。ティアとは家が隣で幼なじみだったんだ。良く咲良の料理を食べていたからさっきの…カレーで気が付いた」
「ティアは、前世は咲良と言うんだね、可愛い名前だね」
「えへへ、そう?ありがとう」
「それで、どうするつもり?」
「私は咲良の時からずっと蓮がすきだったの。それで、蓮も同じ気持ちだと分かって、もう離れたくないからお父様に婚約をお願いするつもり」
「まぁ、これも創世神様の導きだろうね、間違いなく」クスクス
「ええ、そう思うわ」
「創世神様の導きとはなんだ?」
「ああ、ラサムお兄様は知らないのよね、
私は創世神様の愛し子で、大天使ラファエロの加護も授かっているの。それで創世神様に選ばれた婚約者がこの世界に150人いて、自然とお互い引かれ合うようになっていると創世神様に言われたのよ」
「ラサムさん、こんなので驚いてる場合じゃないよ、ティアは規格外だからね…」
シオンが遠い目をしている。
「なるほど……」
「ちなみに、ティアの婚約者の一人のエランジェル君は大天使ラファエロの一人息子の天使だよ」
「!!!!!天使!!!!!」
「ええ、そうね、エランジェルは人外の美しさがあるわよね~」
「そう言えば……咲良って昔から綺麗な物とか、美形に弱かったよね…」
「そうだったかな?確かに蓮はイケメンだったわよねふふっ」
「………。とまぁ、こういうお姫様なので、
ラサム君も一緒に守るべく宜しくね……」
「ええ、こちらこそ宜しくお願いします」
「もう何!二人して!!こういうお姫様ってなによ!!」
「え?そのまま…だけど?」
「シオンー!!!」ポカポカ
「あははは、痛い痛いって」
「今更なんだけど、ひとついい?」
「何?ラサムお兄様」
「あ、もうラサムでいいよ、お兄様付だと長いし、シオン君もラサムで宜しく」苦笑
「じゃぁ、俺もシオンで宜しく」
「で、何?」
「俺と婚約すると、もれなくマサーロもついてくるかもなと思ってさ」
「マサお兄様???なんで??」
「「………………。」」
二人は盛大なため息をつく。
「ほんと、ティアって…」
「ラサム…こういうやつなんだ」
「………………。」
なんなの意味わかんない。
「まっ、後でわかるだろうからいっか」
「そうだな」
また二人で勝手に納得してー!!
シオンの部屋を後にして、お父様とお母様に
前世の話も含め説明をして、ラサムお兄様との婚約を認めて貰えた。とても驚いていたけれど。ラサムが今までの恋愛に興味がなさそうだった意味がわかったと納得していた。
ラサムお兄様は、ずっと前世の咲良を想い続けていたんだって……。
なんか…私なんて…あっという間に婚約者の数が増えて…まるで薄情みたいじゃない!!
プンプン
お父様もお母様も、マサーロをどうするかしらと悩んでいらっしゃるわ。
なんで、マサお兄様??
「お父様、お母様、なぜマサお兄様の事でお悩みになるの?」
「ティアナ、あなた鈍すぎるわよ…」
「ティアナの鈍さは筋金入りだな…」
「ティア、マサ兄はずっとティアのことが好きなんだよ。それはもう年季が入るくらいの…」
えーーーーーーーーーーー!!!!!!
「なにそれ!!知らない!!!!」
「「「はぁぁ…」」」
やっぱり…私は鈍いのだろうか…
「ティアナ、お前マサーロと婚約する気あるか?」
マサお兄様??騎士になってめちゃくちゃ格好良くなってたのよね~
「ティア…顔がにやけてる…どうせ騎士になって格好良くなってたなとか思っているんだろ…ほんとかわってないな…」
「なんで!!わかるの!!もぅ!」
「ああ…これなら婚約しても良さそうだな」
「そうね…」
「出来たらマサ兄を先にその次に俺と言うことにしてもらえないでしょうか?書類の提出場でいいので」
「ああ、分かった。確かにその方があいつはへそを曲げないな」
「ラサムは優しいわよね」
「処世術を身につけているだけですから」クスクス
どうやら、マサ兄とも婚約するようだ。
婚約者増えても特に今のところ生活変わらないしね~!
とりあえず、今楽しみなのは、野営実習!!
カレーも好評だったし!!
お父様の執務室を後にして、ラサムとも別れて、ティアナはようやく自室に戻り、
お風呂に入り、眠りに着いた。
いつの間にかベットに契約獣の皆がティアナのまわりで眠っていて相変わらずぬくぬくして良く寝れたのだった。
翌朝、バタバタバタバタも足音が聞こえ…
バンッ
「え?」
マサお兄様が突然ノックもせずに入ってきた…。
「マサ兄様、ノックもせずに失礼ですよ!!!」
「ティアー!!!!」ぎゅぅぅぅ
「ぐっ…ぐるじぃ……」
「あ!!!!マサーロ様!!お嬢様が苦しそうですよ!!!離してくださいませ!!」
ビアンカに叱られるマサーロ…
「あ、ごめんごめん。ティアと婚約出来たと聞いてあまりにも嬉しくてつい…」
マサお兄様顔が真っ赤だわ~。やっぱり私は鈍いのかもしれないわね…。
ティアナはようやく自分の鈍さに気が付きはじめた…。
「ふふっ、マサ兄様これからも宜しくお願いしますね」チュッ
軽く触れるだけのキスをマサーロにする
「なっ、なっ、なっ、」かぁぁぁぁ
「あははは、マサ兄様顔が真っ赤…クスクス」
「ティア!!お兄様をからかうなんて!!悪い妹だな!!こうしてくれる!」
コチョ コチョ コチョ コチョ
「キャハハハや、やめてぇ~くっくすぐったぁい」
「これに懲りてもうからかわないか?あ、キスは別にしたい時はしてもいいぞ」
「あははは、くすぐったいから~もうしない、もうからかわないから~」
「なら、やめてやろう」
「ふぅ~」
チュッ
「ごちそうさま、じゃ俺は騎士団に戻る。またな俺の可愛いティア」
パタン
なにあれ!あれ誰?!
マサ兄様ってあんな甘めなキャラだったの!!
すごく意外だったわ……。
トントン
「ティア?今マサ兄が満面の笑みで走っていったけど」クスクス
「そう、私はいかに今までの鈍かったのかが良く分かったわ…ラサム」
「おおおおお、少し成長したな」クスクス
「あ!!イオ!!!成長ってなによ!!子供扱いしないでよね」プンプン
「あー可愛い、俺たちの可愛い可愛い、未来のお嫁さん」ひょいっと
「ちょっとなんで抱っこするのよ」
クンクン クンクン
「クスクス、ティア匂い嗅ぎすぎだ、まぁ俺もティアの匂いが魅力的だけどね」
「だって、いい匂いだから…」
「あーーー、そう言えば、綺麗好き、イケメン好き、匂いフェチだったな…」
「匂いフェチか……。」
「ちょっと!!何バラしてるのよ!蓮!」
「俺がバラさなくてもイオはもう知ってると思うよ咲良クスクス」
「おおおー、さっき話は聞いたけど、それがティアの前世の名前か!綺麗な響きだな」
「漢字は違うけどお花の名前なのよ」
「へぇー、みてみたいなその花」
「「そうだね~久しぶりに桜を見てみたいわね」」
「ティアなら、魔法でなんとか出来そうな気もするけどな、規格外だし」
「うんうん、同意」
「植物の種かぁ…ちょっとまた時間がある時に魔導書でも読んでみる、といい加減下ろしてよイオ」
「え、いやこのまま出掛けようかと思って。それになぜかティアも出掛けても大丈夫そうな服だしね」ニコッ
「お出掛けいいわね、どこにいくのかしら?」
「「それはお楽しみ」」
「ふーーん」
楽しみにしてよっと!
「シオンもう部屋にいる?」
カチャ
「ティア、突然ラサムさんと走って行ってしまうから驚いたよ。あのカレー最高だったよ」
「ちょっとお話したいことがあるの、ラサムお兄様も一緒なのだけどいいかしら?」
「ああ、もちろんいいよ。どうぞ」
シオン、ラサム、ティアナはソファにーに座った。
「で、話ってどーしたの?」
シオンはちらっとラサムの方を見る。
「ラサムお兄様が私の前世でとても大切で
大好きな人だったの…」
「え……それって、ラサムさんも前世持ちということだよね?」
「ええ、そうなの。」
「ちょっと待ってくれ、も、とはシオン君もなの?」
「ああ、そーなんです。地球生まれの日本育ちの大学生だったんだ」
「まじか…こんな身近に……俺も日本育ちの高校生だったんだ。ティアとは家が隣で幼なじみだったんだ。良く咲良の料理を食べていたからさっきの…カレーで気が付いた」
「ティアは、前世は咲良と言うんだね、可愛い名前だね」
「えへへ、そう?ありがとう」
「それで、どうするつもり?」
「私は咲良の時からずっと蓮がすきだったの。それで、蓮も同じ気持ちだと分かって、もう離れたくないからお父様に婚約をお願いするつもり」
「まぁ、これも創世神様の導きだろうね、間違いなく」クスクス
「ええ、そう思うわ」
「創世神様の導きとはなんだ?」
「ああ、ラサムお兄様は知らないのよね、
私は創世神様の愛し子で、大天使ラファエロの加護も授かっているの。それで創世神様に選ばれた婚約者がこの世界に150人いて、自然とお互い引かれ合うようになっていると創世神様に言われたのよ」
「ラサムさん、こんなので驚いてる場合じゃないよ、ティアは規格外だからね…」
シオンが遠い目をしている。
「なるほど……」
「ちなみに、ティアの婚約者の一人のエランジェル君は大天使ラファエロの一人息子の天使だよ」
「!!!!!天使!!!!!」
「ええ、そうね、エランジェルは人外の美しさがあるわよね~」
「そう言えば……咲良って昔から綺麗な物とか、美形に弱かったよね…」
「そうだったかな?確かに蓮はイケメンだったわよねふふっ」
「………。とまぁ、こういうお姫様なので、
ラサム君も一緒に守るべく宜しくね……」
「ええ、こちらこそ宜しくお願いします」
「もう何!二人して!!こういうお姫様ってなによ!!」
「え?そのまま…だけど?」
「シオンー!!!」ポカポカ
「あははは、痛い痛いって」
「今更なんだけど、ひとついい?」
「何?ラサムお兄様」
「あ、もうラサムでいいよ、お兄様付だと長いし、シオン君もラサムで宜しく」苦笑
「じゃぁ、俺もシオンで宜しく」
「で、何?」
「俺と婚約すると、もれなくマサーロもついてくるかもなと思ってさ」
「マサお兄様???なんで??」
「「………………。」」
二人は盛大なため息をつく。
「ほんと、ティアって…」
「ラサム…こういうやつなんだ」
「………………。」
なんなの意味わかんない。
「まっ、後でわかるだろうからいっか」
「そうだな」
また二人で勝手に納得してー!!
シオンの部屋を後にして、お父様とお母様に
前世の話も含め説明をして、ラサムお兄様との婚約を認めて貰えた。とても驚いていたけれど。ラサムが今までの恋愛に興味がなさそうだった意味がわかったと納得していた。
ラサムお兄様は、ずっと前世の咲良を想い続けていたんだって……。
なんか…私なんて…あっという間に婚約者の数が増えて…まるで薄情みたいじゃない!!
プンプン
お父様もお母様も、マサーロをどうするかしらと悩んでいらっしゃるわ。
なんで、マサお兄様??
「お父様、お母様、なぜマサお兄様の事でお悩みになるの?」
「ティアナ、あなた鈍すぎるわよ…」
「ティアナの鈍さは筋金入りだな…」
「ティア、マサ兄はずっとティアのことが好きなんだよ。それはもう年季が入るくらいの…」
えーーーーーーーーーーー!!!!!!
「なにそれ!!知らない!!!!」
「「「はぁぁ…」」」
やっぱり…私は鈍いのだろうか…
「ティアナ、お前マサーロと婚約する気あるか?」
マサお兄様??騎士になってめちゃくちゃ格好良くなってたのよね~
「ティア…顔がにやけてる…どうせ騎士になって格好良くなってたなとか思っているんだろ…ほんとかわってないな…」
「なんで!!わかるの!!もぅ!」
「ああ…これなら婚約しても良さそうだな」
「そうね…」
「出来たらマサ兄を先にその次に俺と言うことにしてもらえないでしょうか?書類の提出場でいいので」
「ああ、分かった。確かにその方があいつはへそを曲げないな」
「ラサムは優しいわよね」
「処世術を身につけているだけですから」クスクス
どうやら、マサ兄とも婚約するようだ。
婚約者増えても特に今のところ生活変わらないしね~!
とりあえず、今楽しみなのは、野営実習!!
カレーも好評だったし!!
お父様の執務室を後にして、ラサムとも別れて、ティアナはようやく自室に戻り、
お風呂に入り、眠りに着いた。
いつの間にかベットに契約獣の皆がティアナのまわりで眠っていて相変わらずぬくぬくして良く寝れたのだった。
翌朝、バタバタバタバタも足音が聞こえ…
バンッ
「え?」
マサお兄様が突然ノックもせずに入ってきた…。
「マサ兄様、ノックもせずに失礼ですよ!!!」
「ティアー!!!!」ぎゅぅぅぅ
「ぐっ…ぐるじぃ……」
「あ!!!!マサーロ様!!お嬢様が苦しそうですよ!!!離してくださいませ!!」
ビアンカに叱られるマサーロ…
「あ、ごめんごめん。ティアと婚約出来たと聞いてあまりにも嬉しくてつい…」
マサお兄様顔が真っ赤だわ~。やっぱり私は鈍いのかもしれないわね…。
ティアナはようやく自分の鈍さに気が付きはじめた…。
「ふふっ、マサ兄様これからも宜しくお願いしますね」チュッ
軽く触れるだけのキスをマサーロにする
「なっ、なっ、なっ、」かぁぁぁぁ
「あははは、マサ兄様顔が真っ赤…クスクス」
「ティア!!お兄様をからかうなんて!!悪い妹だな!!こうしてくれる!」
コチョ コチョ コチョ コチョ
「キャハハハや、やめてぇ~くっくすぐったぁい」
「これに懲りてもうからかわないか?あ、キスは別にしたい時はしてもいいぞ」
「あははは、くすぐったいから~もうしない、もうからかわないから~」
「なら、やめてやろう」
「ふぅ~」
チュッ
「ごちそうさま、じゃ俺は騎士団に戻る。またな俺の可愛いティア」
パタン
なにあれ!あれ誰?!
マサ兄様ってあんな甘めなキャラだったの!!
すごく意外だったわ……。
トントン
「ティア?今マサ兄が満面の笑みで走っていったけど」クスクス
「そう、私はいかに今までの鈍かったのかが良く分かったわ…ラサム」
「おおおおお、少し成長したな」クスクス
「あ!!イオ!!!成長ってなによ!!子供扱いしないでよね」プンプン
「あー可愛い、俺たちの可愛い可愛い、未来のお嫁さん」ひょいっと
「ちょっとなんで抱っこするのよ」
クンクン クンクン
「クスクス、ティア匂い嗅ぎすぎだ、まぁ俺もティアの匂いが魅力的だけどね」
「だって、いい匂いだから…」
「あーーー、そう言えば、綺麗好き、イケメン好き、匂いフェチだったな…」
「匂いフェチか……。」
「ちょっと!!何バラしてるのよ!蓮!」
「俺がバラさなくてもイオはもう知ってると思うよ咲良クスクス」
「おおおー、さっき話は聞いたけど、それがティアの前世の名前か!綺麗な響きだな」
「漢字は違うけどお花の名前なのよ」
「へぇー、みてみたいなその花」
「「そうだね~久しぶりに桜を見てみたいわね」」
「ティアなら、魔法でなんとか出来そうな気もするけどな、規格外だし」
「うんうん、同意」
「植物の種かぁ…ちょっとまた時間がある時に魔導書でも読んでみる、といい加減下ろしてよイオ」
「え、いやこのまま出掛けようかと思って。それになぜかティアも出掛けても大丈夫そうな服だしね」ニコッ
「お出掛けいいわね、どこにいくのかしら?」
「「それはお楽しみ」」
「ふーーん」
楽しみにしてよっと!
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