転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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楽しい食事会

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「おじゃましまーす」

「どうぞ~」

「プレートの場所に適当に座って」

かりんは先に来ていたから、ティアの隣に座っている。
ティア、カリン、向かい側にイオ、パンくんになった。

「うわぁ~めちゃくちゃ美味しそう」

「見たことない料理」

「いい匂い~」

「さ、たべましょう」ニコッ

「めちゃくちゃ美味しい!!!!」

「なんだこれは、柔らかいのに、肉汁がジュワッと」

「噛めば噛むほど味がしますね。」

「ふふっ、喜んで貰えて良かったわ」

食事は終盤にさしかかり、ティアは昼間出せなかったパウンドケーキを出した。

「昼間デザートに出すつもりだったのに、横やりが入ったせいで出せなかったから。紅茶と珈琲どっちがいい?」

「私は紅茶」

「俺も紅茶」

「私も紅茶で」

「みんな紅茶ね、入れてくる。」

「ティア、私も手伝うわ」

「かりん、ありがとう」

ティアは、紅茶を入学のお祝いで貰った茶器で入れてカップに紅茶を注いだ。

「わぁ~素敵な茶器とカップね」

「ありがとう、婚約者達が入学のお祝いでくれたの」

「素敵な婚約者達ね」
そう言えば、カリンは婚約者いないのかしら?

「カリンは婚約者は??」

あ…すごい微妙な表情…。

「いるにはいるわよ。不本意だけど。」

「え…この女性が少ない状況で不本意な婚約ってなに??」

「それが…従兄弟や兄なの…。」

「私もレオルは従兄弟よ??」

「そうね…。なんと言えばいいのかしらね…子供の頃から地味だのお姉様のほうが良かっただの言われていて。お互い不本意な婚約なのよ…。」

ガタンッ

「なにそれ!!!最悪でしょ!!!ビアンカには婚約者はいるの?」そう言えば、ビアンカからは聞いたことなかった。

「お姉様も従兄弟とその上のお兄様と婚約者なさっているけれど、お姉様はティアが結婚するまでは絶対結婚しない!!と宣言しての婚約だったのよね。それに、お姉様と婚約した従兄弟も一番上のお兄様もとても賢くて優しいのよ。私の婚約者達とは真逆なのよ…。これが運という物なのかしらね…」

「ちょっと!!何を諦めているのよ!!そんな最悪な婚約解消よ解消!!!かりん弱気すぎるわよ!!一応聞くけど好きじゃないのよね??」

「むしろ大嫌いデス…。」


「好きな人いるの?」

「ううん、いない。」

「婚約者とりあえずゼロになっても構わない?」

「全然構わないわ!!!むしろ学園を出たらのびのびと自分が好きな仕事がしたいの!!」

「かりんは可愛いから仕事先で沢山求婚が来るからなんの心配もないわよ」

「え?!そ…そう?」

「うん、もちろん。じゃちょっとお父様に
連絡をいれるわ。権力というはこういう時に使う物なのよ!フフッ」

「なんかとても悪い顔してるなお前」
イオは苦笑いしている。

「まぁ、ティアですからね」

「パンくんそれどういう意味かしら?場合によっては…」

「!!!!!!」

こちょこちょこちょこちょこちょこちょ

「うわぁーティアやめてー、く、くすぐったい~あはははははははは」

こちょこちょこちょこちょこちょこちょ

「おい…そこイチャつくなよ…。」

「ティア、イオがヤキモチ焼いてるわよ~」

「いちゃついてなどいません!誰か助けてくださいっ!アハハハくすぐったいって」

「まいったかーフォッフォッフォッ」

「お前…誰だよ…」

「ぷぷ(笑)ティア大好き」

「あー、笑い苦しかった」

「さりげなくモフれるかなぁと思ったら黒豹ってすべすべなんだったわチッ」

「…………………。」

「俺の事ならいつでもモフっていいぞ」

「え!イオほんと!!!」

「ティアったら…。もぉ…。」カリンはなぜか顔が赤い。

「さてと、じゃぁ今日は解散!カリンお父様に頼んでおくわ!任せて!」

「ゔーティアありがとう」

よっぽど嫌な婚約者だったのかカリンは半泣きで喜んでいる。
ここまで嫌なやつなのに、どうしてビアンカは放置していたのかしら?妹なのに。
今度聞いてみよう。
「じゃ、またなーごちそうさま」

「ごちそうさまでした!また!」

「ティア本当にありがとうまたね」

パタン

さて…動くか…。
シトリン、トパーズ
パッ

「あー!!ご飯食べてる!!」
「僕たちのご飯はどうしたにゃー?」

「あるに決まってるでしょ?だいたいふらふらしすぎよ」

「ごめんにゃー、この学園の裏の森に聖獣がいて友達になったにゃんよ」

「そうそう、昔馴染みだったからつい」

聖獣!!!!!
「えーいいなー私も会ってみたい~」

「ティアなら愛し子だしいつでも会えるよ」

「そーなの!!?じゃぁ今度会わせてくれる?」ティアは目が輝いている。

「じゃ、今度休みの日にでも森にいくにゃん」

「わーい♡ありがとう」
またもふもふもが~♪

あ、そうだ、それどころじゃなかった。
魔導具フォンでも話せるけど、これは直接話した方が良さそう。
「ごめん、ふたりとも、ご飯用意してあるから食べててくれる?ちょっと転移で家に戻ってくる。話が終わったらすぐ戻ってくるから」
「はーい」
「気をつけていってきてにゃんね」

「ありがとう行ってきまーす」

「フルール」パッ


お父様の執務室でいいわ。そこに行きましょ。




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