転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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会食のお時間です

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「お嬢様お食事のお時間でございます。本日はシオン殿下がいらっしゃいますので、会食でございます」
「はい、今行く」セドは会食なので、先程自室に戻っていった。
「やぁティアナ姫」ヒョイ
「あ!シオン」シオンがドアの前にいた。

「ティアナ姫にエスコートしてもらおうかと思って来ちゃった」シオンはいたずらぽい笑顔を浮べている。

「ふふっ、もちろんエスコートするわ」

ヒョイ
「じゃぁ、行こうか♪」
また抱っこ!!!
「どうして、みんな抱っこしたがるのかしら…。」
「それは、ティアナ姫が愛らしいからしょうがない。」
…………ゔゔっ…。
「これじゃ、どっちがエスコートしてるのか分からないわね」
「どっちでもよくない?」
「まぁ…ね」
シオンとはお互いの秘密を知っているから砕けた話し方が出来る気がする。気楽だなぁ

「そう言えばさ」コソコソ
シオンが耳元で小声で話しかけてきた。
「米があるの知ってる?」
!!!!!!!!!!!!!
「米!!知らない!!!あるの??」

「あるある。うちの国で家畜の餌でさ」

「家畜の餌!!?」

「そうそう、米欲しい?」
お米はほしぃーーーーー。たべたーい

「欲しい!!!苗もほしい!!!!」
ガッツポーズで瞳をキラキラさせながら
ティアナは欲しいアピールをした

「アハハ、もちろん両方あげるよ、家畜の餌だから貴重な物でもないし」

「わぁ~いありがとう♡」ティアナはシオンの首に抱きつく。

「ゔ………ティアナ…くるじぃ…」
パッ
「あ、ごめんシオン生きてる?」

「生きてる…なんとか…」

「!!!」
「うそうそ、全然大丈夫」舌をペロッとだしてまたいたずら顔
「もぉーシオンたらー!あ、シオン、ティアナじゃなくて、ティアと呼んで」

「お、いいの?」
「もちろん」
楽しい会話をしながら行くとあっという間に食堂に着いた。
「シオン着いたから下ろして」

「ニコッ」ん?

きぃぃ
「お待たせ致しました。」シオンはティアナを抱っこしながら入っていく。
そして、シオンの席の隣にティアナを座らせた。
「これでみんな揃ったね、今日はお世話になったシオン殿下を招いての食事だ、みんな楽しんでくれ。」
お父様の一声で食事がスタートする。

「ティア、そのスープ熱いからふーふーしようか?」
「大丈夫、自分でできるー」

「ティア口元についてる拭いてあげる」

「…………。」
何このシオンのかまっちょは…。
正直うっとおしい…

「ねー!シオン私は大丈夫!!もぉ💢」

「アハハ、ごめんごめん(笑)」

「コホン、ここで皆に話すことがある。」

一同がお父様の方にむく。
なんだろう、あらたまって。

「オーシャン王国第二王子シオン殿下と
ティアナの婚約が正式に整った。これからシオン殿下も宜しく頼む。また第一夫はまだ未定にしておく。」

え…私とシオンの婚約??????
はぉぁぁぁ????
耳元で「海辺で末永く宜しく頼むと話したら、はいと答えてくれただろ?」と
小声で言われた。

…………。確かに答えた気がする。
あれってそういう事だったの!!!!

シオンか…まぁ…お互い転生者でこの先側にいてくれたらすごく心強い気がする。
うん、側にいてほしい!

「宜しく可愛い、小さな婚約者殿」
手を取られてチュッってされた。

かぁぁぁぁぁ…………。ゆでタコティアナの出来上がりである。
「う…宜しく」

パチパチパチパチパチパチ
お父様、お母様、セド、じぃ、ビアンカ、
サイフォン、使用人のみんなが拍手してくれた。
セドの方を見るとにこっと笑ってくれた。
良かった…怒ってない…。

「コホン、あとな…まだ決まっていないが…」
ん?
「シオン殿下との婚約を整えたということは、王家の承認がされたということだ。」

「ええ、そうね」お母様が答える

「兄上が…レオンとの婚約をさらに押してくると予想される。そして、断れる気がしない…正直…。」

「そうね~。散々打診されているのに…
先にシオン殿下と婚約を結んだから、断りずらいわよね」クスクス

「コホン、そこでだ…ティアナ、レオンも婚約者に入れてあげてくれないだろうか?…まだ5歳のティアナに何を言ってるんだという自覚はある。しかし…」

お父様困っているわね…。まぁ…この世界、何人でもいいのですものね…。

「まだ5歳の子供ですが、レオン殿下がよろしければお受け致しますわ」

ガタン
「本当か!!ありがとうティアナ!!!」
お父様は、よっぽど困っていたのか、涙が滲んでいた…。陛下どんだけ…。

こうして…5歳にして…3名の婚約者が出来たのだった。





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