49 / 683
隣国
しおりを挟む
ティアナは、どこからどうみても姫にみえる
。素敵に着飾られて、緊張した顔をしながら、会食の場へと侍女と向う。
「姫様こちらでございます。」
きぃー、侍女が扉をあける。
「姫様がお越しになりました。」ペコリ
うわー。。もう皆様が勢ぞろい……。
ゔ…逃げ出したい…けどできない…
ここは、やるしかない。。
「ストーン王国から来ました。ティアナ.ロゼ.ローゼリアと申します。王国の輝きであらせられる両陛下ならびに殿下にお会いでき光栄でございます。」
「ほぉぉー、5歳なのにこれまたずいぶん聡明な姫だな。父親似かな?」ふふっ
「ティアナ姫、まだお小さいのに偉いわね~。さ、こちらにお座りになって」
「はい、失礼致します。」
王妃殿下が椅子を指定したので、そちらに向かおうとすると。
さっ!
え…
「ふふっ、ティアナ姫は私の隣の席って決まっているのだよ」
「まぁ~、シオンたら。」クスクス
またしてもシオン殿下に抱きかかえられてしまった。そしてシオン殿下の隣に…。
「まぁ、その指輪」
「母上まだ」ん?シオン殿下が口に人差し指を。
「ええ、なるほどね分かったわ。今まで散々数多くの令嬢達をはねのけていたのが嘘のようね。」
「お前…理想がおそろしく高かったのだな」
「??」
「コホン、ティアナ姫は、まだ分からなくても大丈夫ですよ。」ニコッ
「はい。」
「シオンだけこんな可愛い姫で羨ましいです。私もティアナ姫が…」
「…………。」私別にシオン様のものでは…。
「兄上何をおっしゃっているのですか?」ギロ
「もぉーサオンもシオンもやめなさい。せっかくティアナ姫を迎えたお食事なのよ?楽しくお食事致しましょう。ティアナ姫が固まっているわよ?」
「「!!すまない」」
「いいえ、大丈夫ですわ…。」
なんの話かさっぱり分からない…。
その後の食事はスムーズに終わり挨拶をし、
客室に戻る。明日はシオン様が転移石で送ってくださる話になった。
あ~きっとみんなに心配かけたんだろうなぁ。。すごく怒られるのかしら…気が重いわぁ。
その頃…マサーロはというと。
「おい、マサーロお前落ち着きないぞ、どうしたんだ?」
「あ、ああ…さっき父上から連絡が来たんだがな…。」
「騎士団長様から?」
「ああ…妹がここオーシャン王国の城にいるらしい…。」
「!?」
「探しても見つからないはずさ…。まさか城とは。」
「マサーロの妹って、あの宰相様が隠している幻の天使の姫君だろ?」
「ああ…幻ってなんだそれは…。」
「だって、誰も見たことがないんだぞ。そりゃ幻になるさ。」
「お、おい!マサーロ!!!」バタバタ
うわぁ…レオルまで来た…。
父上からは、くれぐれもレオルには言わないようにと念をおされている。
「今父上から連絡が来て、ティアナ嬢がここオーシャン王国の王城にいるってどういうことだ!!」内緒もくそも、国王陛下が話しているじゃないか…。
「………。どうもこうも…そういうことだよ。明日には第二王子殿下が転移石で送ってくれるそうなので。レオルは余計なことはしないでよね。」
「なんでだ!!迎えにいくつもりだったのに!!」
「他国の王族が、送ってくださるって言っているのに割って入ったら失礼にあたるだろう?それに今日は会食でもてなしてくださっているらしい。」
もっともな意見でレオルも納得せざるえなそうだ…。
「マサーロお前心配じゃないのか?」
「はぁ?心配に決まってるだろ?ティアナにはもう王族の番で婚約者も一人出来ちゃったしさぁ…。俺のティアナなのに…」
「…………。」
「大体さレオルはティアナに興味なかったくせに会ったとたん態度かえちゃってさ。そっちのほうが不服だよ。」
「面目ない…。」
「まぁ、あのティアナに会ったら気持ち分からなくもないけどね。」
「おい、マサーロの妹そんなに可愛いのか?レオルまでもやられたのか?」
「ああ…」
「言っとくけど、マチャーコには合わせないよ?」
「レオルばっかり…ずるいぞ…。」
「フフッいつかね…。」
「そう言えば、お前らって従兄弟だっけ?名前似てるな」
「「ああ、名前はじぃ様がつけたからな、父方の従兄弟なんだ。」」
「なるほど。前騎士団長か。」
「そうそう。」
こうして、ティアナの夜も、家族の夜、
虫の?夜も過ぎてゆくのでした。
。素敵に着飾られて、緊張した顔をしながら、会食の場へと侍女と向う。
「姫様こちらでございます。」
きぃー、侍女が扉をあける。
「姫様がお越しになりました。」ペコリ
うわー。。もう皆様が勢ぞろい……。
ゔ…逃げ出したい…けどできない…
ここは、やるしかない。。
「ストーン王国から来ました。ティアナ.ロゼ.ローゼリアと申します。王国の輝きであらせられる両陛下ならびに殿下にお会いでき光栄でございます。」
「ほぉぉー、5歳なのにこれまたずいぶん聡明な姫だな。父親似かな?」ふふっ
「ティアナ姫、まだお小さいのに偉いわね~。さ、こちらにお座りになって」
「はい、失礼致します。」
王妃殿下が椅子を指定したので、そちらに向かおうとすると。
さっ!
え…
「ふふっ、ティアナ姫は私の隣の席って決まっているのだよ」
「まぁ~、シオンたら。」クスクス
またしてもシオン殿下に抱きかかえられてしまった。そしてシオン殿下の隣に…。
「まぁ、その指輪」
「母上まだ」ん?シオン殿下が口に人差し指を。
「ええ、なるほどね分かったわ。今まで散々数多くの令嬢達をはねのけていたのが嘘のようね。」
「お前…理想がおそろしく高かったのだな」
「??」
「コホン、ティアナ姫は、まだ分からなくても大丈夫ですよ。」ニコッ
「はい。」
「シオンだけこんな可愛い姫で羨ましいです。私もティアナ姫が…」
「…………。」私別にシオン様のものでは…。
「兄上何をおっしゃっているのですか?」ギロ
「もぉーサオンもシオンもやめなさい。せっかくティアナ姫を迎えたお食事なのよ?楽しくお食事致しましょう。ティアナ姫が固まっているわよ?」
「「!!すまない」」
「いいえ、大丈夫ですわ…。」
なんの話かさっぱり分からない…。
その後の食事はスムーズに終わり挨拶をし、
客室に戻る。明日はシオン様が転移石で送ってくださる話になった。
あ~きっとみんなに心配かけたんだろうなぁ。。すごく怒られるのかしら…気が重いわぁ。
その頃…マサーロはというと。
「おい、マサーロお前落ち着きないぞ、どうしたんだ?」
「あ、ああ…さっき父上から連絡が来たんだがな…。」
「騎士団長様から?」
「ああ…妹がここオーシャン王国の城にいるらしい…。」
「!?」
「探しても見つからないはずさ…。まさか城とは。」
「マサーロの妹って、あの宰相様が隠している幻の天使の姫君だろ?」
「ああ…幻ってなんだそれは…。」
「だって、誰も見たことがないんだぞ。そりゃ幻になるさ。」
「お、おい!マサーロ!!!」バタバタ
うわぁ…レオルまで来た…。
父上からは、くれぐれもレオルには言わないようにと念をおされている。
「今父上から連絡が来て、ティアナ嬢がここオーシャン王国の王城にいるってどういうことだ!!」内緒もくそも、国王陛下が話しているじゃないか…。
「………。どうもこうも…そういうことだよ。明日には第二王子殿下が転移石で送ってくれるそうなので。レオルは余計なことはしないでよね。」
「なんでだ!!迎えにいくつもりだったのに!!」
「他国の王族が、送ってくださるって言っているのに割って入ったら失礼にあたるだろう?それに今日は会食でもてなしてくださっているらしい。」
もっともな意見でレオルも納得せざるえなそうだ…。
「マサーロお前心配じゃないのか?」
「はぁ?心配に決まってるだろ?ティアナにはもう王族の番で婚約者も一人出来ちゃったしさぁ…。俺のティアナなのに…」
「…………。」
「大体さレオルはティアナに興味なかったくせに会ったとたん態度かえちゃってさ。そっちのほうが不服だよ。」
「面目ない…。」
「まぁ、あのティアナに会ったら気持ち分からなくもないけどね。」
「おい、マサーロの妹そんなに可愛いのか?レオルまでもやられたのか?」
「ああ…」
「言っとくけど、マチャーコには合わせないよ?」
「レオルばっかり…ずるいぞ…。」
「フフッいつかね…。」
「そう言えば、お前らって従兄弟だっけ?名前似てるな」
「「ああ、名前はじぃ様がつけたからな、父方の従兄弟なんだ。」」
「なるほど。前騎士団長か。」
「そうそう。」
こうして、ティアナの夜も、家族の夜、
虫の?夜も過ぎてゆくのでした。
92
お気に入りに追加
2,534
あなたにおすすめの小説
チートな幼女に転生しました。【本編完結済み】
Nau
恋愛
道路に飛び出した子供を庇って死んだ北野優子。
でもその庇った子が結構すごい女神が転生した姿だった?!
感謝を込めて別世界で転生することに!
めちゃくちゃ感謝されて…出来上がった新しい私もしかして規格外?
しかも学園に通うことになって行ってみたら、女嫌いの公爵家嫡男に気に入られて?!
どうなる?私の人生!
※R15は保険です。
※しれっと改正することがあります。
転生姫様からの転生は魔術師家系の公爵家
meimei
恋愛
前世は日本人、さらに次の生は姫に生まれ、
沢山の夫や子供達に囲まれた人生だった。
次の生は……目が覚めると小さな手足…うん
赤ちゃんスタートだった。
どうやら魔術師家系の公爵家の末っ子に生まれたみたい!3人の兄達に可愛がられすくすくと
チート魔力、魔法を開花させ!
前世の…夫達も探さなきゃ!!!
みんなどこいるの!!!!
姫様の困ったお家事情の主人公がさらに転生した話しですが、R15にしました(*^^*)
幼児スタートですので宜しくお願い致します!
☆これは作者の妄想による産物です!
登場する、植物、食べ物、動物すべてフィクションになります!
誤字脱字はゆるく流して貰えるとありがたいです♡
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
異世界転生先で溺愛されてます!
目玉焼きはソース
恋愛
異世界転生した18歳のエマが転生先で色々なタイプのイケメンたちから溺愛される話。
・男性のみ美醜逆転した世界
・一妻多夫制
・一応R指定にしてます
⚠️一部、差別的表現・暴力的表現が入るかもしれません
タグは追加していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
え!?私が公爵令嬢なんですか!!(旧聖なる日のノック)
meimei
恋愛
どうやら私は隠し子みたい??どこかの貴族の落し胤なのかしら?という疑問と小さな頃から前世の記憶があったピュリニーネは…それでも逞しく成長中だったが聖なる日にお母様が儚くなり……家の扉をノックしたのは……
異世界転生したピュリニーネは自身の人生が
聖なる日、クリスマスにまるっと激変したのだった…お母様こんなの聞いてないよ!!!!
☆これは、作者の妄想の世界であり、登場する人物、動物、食べ物は全てフィクションである。
誤字脱字はゆるく流して頂けるとありがたいです!登録、しおり、エール励みになります♡
クリスマスに描きたくなり☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる