転生お姫様の困ったお家事情

最後の時

懐妊した娘も私もそれぞれに子を出産した。

娘達の子供はすべて男の子で、もちろん奴隷紋はすぐに消した。

私とラナイとの子は女の子で、前世のエリクに似た顔立ちのとても美しい姫だった。

「エリク様にそっくりね…」

「ほんと…前世の俺に似てるよな～」

「名前は、マリーゴールドにするわ」

「いいね！あの花は強いし」

「ふふ、見た目は可愛いのよ」

「だな、良く街路樹で見たよな～」


こうして、それぞれに子供達は結婚し、

そのうちに、クリスが亡くなり…人間や獣人の夫達も天に召された。

ラズリを王に据えてララは王座をラズリに明け渡した。

ソレナルと竜人の夫達、エルフのシエル
神獣のリューヌはずっと同じ時を生きた。
もちろん竜人を夫や妻にしなかった子供達も先に老いていってしまった……。

今残っている子供達は竜人の血を引く
ララの子と結婚した者のみである。
あとは、孫や曾孫たち…そのまた曾孫やら…。もうよく分からないくらい
お互い生きてきた。

「死ぬときって分かるのね」

「ああ…」

「だな～」

「そうですね」

番うと大体同じ時に亡くなる。

今一つの部屋にララとララの夫達全員がベットに並んで横になっていた。

「ねぇ、死んでも次の生で会えるといいわね」ニコッ

「ああ…そうだな」


「またね！みんな！！」

全員の体が光り……ついに…全員が亡くなった。

その横で娘や息子達はわんわん泣いていた。




ん？？ここどこ？？

真っ白な空間ね…………。


「今回の生は幸せだったかい？」ニコッ


「もしかして…神様？？」

「ああ、そうだよ」

「神様！！！お願いがあるの！！また夫達に来世でも会いたいの！！！」

「んーーーー…全員は難しいかもしれない……せめて……4人だな…」

「4人………」

ララは考える………。

「なら、クリス、ラナイ、ラフォン、ソレナルで…」

ごめん…ランゼル……。


「ｸｽｸｽ、君は偉いな。おまけにそのランゼルもいれてあげる」

「え！？ありがとうございます！！」


「なら、また逆ハーの世界だよなぁ……うーん」

神様はしばらく考えた後…決めたようだ


「そうだね、君と君の夫の記憶はそのまま残しておいてあげるよ」

「ありがとうございます！」


「何か他に希望ある？」

「とりあえずそれなりの地位の家で…家族に愛される子で…チートも少々」

「ふむふむ。オッケー！サービスで
外見もよくしてあげるね！」

「ありがとうございます！！」


「じゃ！いってらっしゃい」

ぱあぁぁぁっと体が光…消えていった



「来世も楽しんでね！僕の愛し子」




最後までお読みくださり、ありがとうございます！！！

この後ララの次の転生した話が
はじまります！！

題名は


「転生姫様からの転生は魔術師家系の公爵家」
です！(*^^*)

もし宜しければ、引き続き宜しくお願い致します♡