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二日酔い
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ヒック ヒック
「あらら、らふぉ、ここにすわって!!」
「……………うわぁ……目が据わってる…」
ララは…こんなにお酒が弱かったのか………。ほんの一杯なのに……
「はやく、すわるのぉ!!」
「あ、はい……座りましたけど…ララさん?」
ぎゅぅぅっと抱きつく
「ん~ラフォンの抱きまくらなのぉ!!ラフォンはララの抱き枕!!!」
「ハイ……俺はララの抱きまくらです…今日から…ハイ」
「ふふふっ、ラフォンぬくぬくぅ~」
ラフォンの胸元にスリスリしながら抱きついて寝てる。
あの…これ…生殺しってやつですか!?
ま……今日はもう何回もしているから…生殺しでもないけど…さ。
しかし、ララにお酒は厳禁だな。
後で皆に伝えておかねば……。
翌朝…
「ぬあああ………頭が痛いぃ………」
お酒一杯で二日酔いである…。
「ララ…はお酒は合わないみたいだから飲まないほうがいいね」
「そ、そうなの?……ううっ…頭がぁぁ…」
「ポーションあげるから飲みなよ、治るから」
「あ、ありがとう」
一気に飲み干した。
「どう??」
「すっ、すごい!!治った!!ポーション凄いね!!」
「それ、俺が作ってるやつ、良くクリスにもあげてるよ」クスクス
「そうなんだ…ラフォンは凄いね」
「そ??ララのアクセサリーも凄いけどね」苦笑
「ラフォンもあのシルバーアクセサリー好きなの??」
「ああ、かなり好き、ララが制作者だとは知らなかったけどこまめに新作チェックはしてるくらいは好きだな」
…………私のアクセサリーがそんなに
評価高いなんて……嬉しいなぁ。
「じゃ、これあげるよ」
「これ、バングル??まさか新作!?」
「うん、昨日作ったの」
「うわぁ~すげー!!ありがとう」
「ラナイもソレナルもクリスも好きみたいでかなり驚いたのだけど、ラフォンもなんて、なかなか知名度あったのね…」
「なかなかどころじゃないぞ!!かなりだよ!」
「そ、そうなんだ…」
なら…もう少し作って売り出そうかしら……。
「しかし、そんなに稼いで何に使うんだ??王太女の私用費は予算に組まれてるだろ?」
「ああ、あれねほぼ使ってないわよ、少しだけ孤児院に寄付に使ったり、貧民街に物資支援したり、改善するのに使うくらい」
「……お前……何気に慈善事業していたのか…凄いな」
「貧民街をなくしたいのよ、ある程度の生活水準で暮らせるようにしていきたいの。それで貧民街にいくつか私の店も作って雇い入れる為に、字や計算を教える教室も作ったのよ。大人も子供も通っているわよ、もちろん無償でね」
「素晴らしいな……」
「その教室の卒業生を店で何人かすでに雇い入れているのよ」
「どんな店にしたんだ?」
「アクセサリーや、雑貨、カフェ、パン屋色々よ、もちろんその専門的な勉強もさせているわ希望者にね」
「なるほどなぁ」
「仕事があれば人は貧しくはならないのよ!!生きているのだから学び働かないと!!!子供達には、さらに可能性を広げてあげないと駄目なのよ!!!」
「お前、…ちゃんと王の器だったんだな……」
「え…?そう??」
「ああ…ちゃんと国の事も民の事も考えていて…流石だなと思った」
「ふふ、褒められると照れるわね」
「なるほど…だからアクセサリーを作って自分にかかる物はそこから出しているのか…」
「ええ、そうよ、結構な収入になるからなんの不満もないし、困ることもないの」
「だろうな……今や人気アクセサリーデザイナーで…昔の作品なんて…高騰している位だし」
「昔の作品???正直昔の作品なんて……拙いから…恥ずかしいのだけど」
「それがまた味わいがあると言って……人気が高いんだよ…」
昔のね~ララはマジックバッグから
1つ昔の作品を取り出した。
「これもかしら??」
「こ、これって!?」
「ええ、確か3個目の作品よ」
「うわぁ…初めて見た……すげーー…」
まじまじと眺めてはニヤニヤしてる……どんだけなのよ……。
「あげるわ…それ…」
「は???それ本気か!?」
「嘘言って何か得があるの??」
ララは首をコテンと曲げる
「うわぁ~すごい嬉しい…ありがとうララ…今後変身魔法を使いたい時は…いつでも使いたい放題だ…」
その時ララの目がキランと光った…
その後…ラフォンは女に変身し…
ララは男になり、ラブラブな半日を過ごしたのだった。
「ララ…私はもう男に戻るわよ……腰が……」
「ああ、俺も女に戻る、またな~ラフォン」
パタン
ドアから出たと同時に女に戻った。
ん~午後は何をして過ごそうかしら。
なんとなく騎士団の訓練場に行くと、クリスが部下の鍛錬をしていた。
んー今日もクリスはかっこいい!
久しぶりだな~クリスの練習見るの。
椅子に座りクリスを見つめる。
それに気が付いてクリスが近づいてきた。
「いいのに、わざわざ来なくても」
「愛しのララが来たら来るに決まってるだろ?」
「ふふ、でもクリスの剣を振るう姿は相変わらず素敵ね」
「……それはありがとう」
「ほら、部下が待っているわよ戻ってあげて」
「あ、ああ…後でまた会えるか?」
「ええ、後でクリスの部屋に行くわ」ニコッ
「なら、戻って頑張ってくる…」
「ええ、頑張ってね」
クリスはまた部下の所に戻り鍛錬を再開した。
しばらくそれを眺めて、その場を後にした。
二階の廊下を歩いていると、素敵な音色が……。
その音の方に歩いていく。
バイオリンの音色……
そっと覗くとルリウスがバイオリンを弾いていた。
そっと…気づかれないように…部屋の隅に座り…その音色に聴き惚れる。
演奏が終わり、ルリウスがららに気が付いて目が合うとルリウスはかあぁぁと顔を赤くした。
「ルリウス殿下、素敵な演奏でしたわ、もし良ければ私がピアノを弾くので一緒に演奏しませんか?」
「姫様は、ピアノを弾かれるのですか!?」
「ええ、嗜む程度ですが」ニコッ
「是非!!!」
お互い知っている曲を確認して、
二人で演奏をすると、ピアノの美しい音色にバイオリンの音色が重なってそれはそれは素晴らしい演奏になった。まるで最初っからピアノとバイオリンの為に作ったかのような
曲に聴こえた。
「私達は…演奏の相性が素晴らしくいいみたいね…」
「はい……こんなシンクロする演奏は初めての経験でした…」
「そうよね…私もよ…」
「それに、姫様のピアノの腕は嗜むというレベルではありませんでしたよ」クスクス
「あら、そう?」クスクス
「かなりの腕前でした!」
「それはありがとう」ニコッ
「もう一曲なにか弾く?」
「ええ、是非」
二人で、何曲か弾き終える頃にはなぜか…ギャラリーが沢山いた…。
盛大な拍手をされ…二人で礼を取り、
ララはその場を後にした。
ん~楽しかったなぁ~!!
クリスが訓練場終わるまでまだ時間があるし、部屋で何か作ろかしら。
歩くのめんどくさいから転移で
パッ
「うお、びっくりした…」
「ちょっとソレナル、何人の部屋にいるのよ」
「いや、ちょっと珍しい花を見つけたから飾ってやろうかと思ってさ」
「珍し花???」
ソレナルに近づいて花を見てみると
初めて見る花だった。
「これ、なんていう花なの?」
「これは、月の雫という花でな、寄る月に照らされると歌を歌うんだ」
「ほえ~花が歌をうたうの?」
「ああ、とても美しい歌声なんだぞ、楽しみにしておけよ」
「うん、ありがとう」
本当にお月さまみたいに綺麗な黄色の花…歌ってどんな歌なのかしら…
楽しみね。
「あらら、らふぉ、ここにすわって!!」
「……………うわぁ……目が据わってる…」
ララは…こんなにお酒が弱かったのか………。ほんの一杯なのに……
「はやく、すわるのぉ!!」
「あ、はい……座りましたけど…ララさん?」
ぎゅぅぅっと抱きつく
「ん~ラフォンの抱きまくらなのぉ!!ラフォンはララの抱き枕!!!」
「ハイ……俺はララの抱きまくらです…今日から…ハイ」
「ふふふっ、ラフォンぬくぬくぅ~」
ラフォンの胸元にスリスリしながら抱きついて寝てる。
あの…これ…生殺しってやつですか!?
ま……今日はもう何回もしているから…生殺しでもないけど…さ。
しかし、ララにお酒は厳禁だな。
後で皆に伝えておかねば……。
翌朝…
「ぬあああ………頭が痛いぃ………」
お酒一杯で二日酔いである…。
「ララ…はお酒は合わないみたいだから飲まないほうがいいね」
「そ、そうなの?……ううっ…頭がぁぁ…」
「ポーションあげるから飲みなよ、治るから」
「あ、ありがとう」
一気に飲み干した。
「どう??」
「すっ、すごい!!治った!!ポーション凄いね!!」
「それ、俺が作ってるやつ、良くクリスにもあげてるよ」クスクス
「そうなんだ…ラフォンは凄いね」
「そ??ララのアクセサリーも凄いけどね」苦笑
「ラフォンもあのシルバーアクセサリー好きなの??」
「ああ、かなり好き、ララが制作者だとは知らなかったけどこまめに新作チェックはしてるくらいは好きだな」
…………私のアクセサリーがそんなに
評価高いなんて……嬉しいなぁ。
「じゃ、これあげるよ」
「これ、バングル??まさか新作!?」
「うん、昨日作ったの」
「うわぁ~すげー!!ありがとう」
「ラナイもソレナルもクリスも好きみたいでかなり驚いたのだけど、ラフォンもなんて、なかなか知名度あったのね…」
「なかなかどころじゃないぞ!!かなりだよ!」
「そ、そうなんだ…」
なら…もう少し作って売り出そうかしら……。
「しかし、そんなに稼いで何に使うんだ??王太女の私用費は予算に組まれてるだろ?」
「ああ、あれねほぼ使ってないわよ、少しだけ孤児院に寄付に使ったり、貧民街に物資支援したり、改善するのに使うくらい」
「……お前……何気に慈善事業していたのか…凄いな」
「貧民街をなくしたいのよ、ある程度の生活水準で暮らせるようにしていきたいの。それで貧民街にいくつか私の店も作って雇い入れる為に、字や計算を教える教室も作ったのよ。大人も子供も通っているわよ、もちろん無償でね」
「素晴らしいな……」
「その教室の卒業生を店で何人かすでに雇い入れているのよ」
「どんな店にしたんだ?」
「アクセサリーや、雑貨、カフェ、パン屋色々よ、もちろんその専門的な勉強もさせているわ希望者にね」
「なるほどなぁ」
「仕事があれば人は貧しくはならないのよ!!生きているのだから学び働かないと!!!子供達には、さらに可能性を広げてあげないと駄目なのよ!!!」
「お前、…ちゃんと王の器だったんだな……」
「え…?そう??」
「ああ…ちゃんと国の事も民の事も考えていて…流石だなと思った」
「ふふ、褒められると照れるわね」
「なるほど…だからアクセサリーを作って自分にかかる物はそこから出しているのか…」
「ええ、そうよ、結構な収入になるからなんの不満もないし、困ることもないの」
「だろうな……今や人気アクセサリーデザイナーで…昔の作品なんて…高騰している位だし」
「昔の作品???正直昔の作品なんて……拙いから…恥ずかしいのだけど」
「それがまた味わいがあると言って……人気が高いんだよ…」
昔のね~ララはマジックバッグから
1つ昔の作品を取り出した。
「これもかしら??」
「こ、これって!?」
「ええ、確か3個目の作品よ」
「うわぁ…初めて見た……すげーー…」
まじまじと眺めてはニヤニヤしてる……どんだけなのよ……。
「あげるわ…それ…」
「は???それ本気か!?」
「嘘言って何か得があるの??」
ララは首をコテンと曲げる
「うわぁ~すごい嬉しい…ありがとうララ…今後変身魔法を使いたい時は…いつでも使いたい放題だ…」
その時ララの目がキランと光った…
その後…ラフォンは女に変身し…
ララは男になり、ラブラブな半日を過ごしたのだった。
「ララ…私はもう男に戻るわよ……腰が……」
「ああ、俺も女に戻る、またな~ラフォン」
パタン
ドアから出たと同時に女に戻った。
ん~午後は何をして過ごそうかしら。
なんとなく騎士団の訓練場に行くと、クリスが部下の鍛錬をしていた。
んー今日もクリスはかっこいい!
久しぶりだな~クリスの練習見るの。
椅子に座りクリスを見つめる。
それに気が付いてクリスが近づいてきた。
「いいのに、わざわざ来なくても」
「愛しのララが来たら来るに決まってるだろ?」
「ふふ、でもクリスの剣を振るう姿は相変わらず素敵ね」
「……それはありがとう」
「ほら、部下が待っているわよ戻ってあげて」
「あ、ああ…後でまた会えるか?」
「ええ、後でクリスの部屋に行くわ」ニコッ
「なら、戻って頑張ってくる…」
「ええ、頑張ってね」
クリスはまた部下の所に戻り鍛錬を再開した。
しばらくそれを眺めて、その場を後にした。
二階の廊下を歩いていると、素敵な音色が……。
その音の方に歩いていく。
バイオリンの音色……
そっと覗くとルリウスがバイオリンを弾いていた。
そっと…気づかれないように…部屋の隅に座り…その音色に聴き惚れる。
演奏が終わり、ルリウスがららに気が付いて目が合うとルリウスはかあぁぁと顔を赤くした。
「ルリウス殿下、素敵な演奏でしたわ、もし良ければ私がピアノを弾くので一緒に演奏しませんか?」
「姫様は、ピアノを弾かれるのですか!?」
「ええ、嗜む程度ですが」ニコッ
「是非!!!」
お互い知っている曲を確認して、
二人で演奏をすると、ピアノの美しい音色にバイオリンの音色が重なってそれはそれは素晴らしい演奏になった。まるで最初っからピアノとバイオリンの為に作ったかのような
曲に聴こえた。
「私達は…演奏の相性が素晴らしくいいみたいね…」
「はい……こんなシンクロする演奏は初めての経験でした…」
「そうよね…私もよ…」
「それに、姫様のピアノの腕は嗜むというレベルではありませんでしたよ」クスクス
「あら、そう?」クスクス
「かなりの腕前でした!」
「それはありがとう」ニコッ
「もう一曲なにか弾く?」
「ええ、是非」
二人で、何曲か弾き終える頃にはなぜか…ギャラリーが沢山いた…。
盛大な拍手をされ…二人で礼を取り、
ララはその場を後にした。
ん~楽しかったなぁ~!!
クリスが訓練場終わるまでまだ時間があるし、部屋で何か作ろかしら。
歩くのめんどくさいから転移で
パッ
「うお、びっくりした…」
「ちょっとソレナル、何人の部屋にいるのよ」
「いや、ちょっと珍しい花を見つけたから飾ってやろうかと思ってさ」
「珍し花???」
ソレナルに近づいて花を見てみると
初めて見る花だった。
「これ、なんていう花なの?」
「これは、月の雫という花でな、寄る月に照らされると歌を歌うんだ」
「ほえ~花が歌をうたうの?」
「ああ、とても美しい歌声なんだぞ、楽しみにしておけよ」
「うん、ありがとう」
本当にお月さまみたいに綺麗な黄色の花…歌ってどんな歌なのかしら…
楽しみね。
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