転生お姫様の困ったお家事情

meimei

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他の婚約者

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目を覚ますとなぜか、ランゼルの部屋ではなく自分の部屋のベットで寝てた。

ん?なんで???ランゼルは???

「姫様起きられたのですか?ランゼル様が執務が終わって明日は早朝から他領に行くとのことでこちらまで姫様を運んでくださったのです」

「あ、そうなんだ」

「何かお食事でもお持ちしましょうか?」

そう言えば…お腹空いたかも…


「うん、お願い」

「かしこまりました」

ミリアはメイドに声をかけ指示をだした。

ゴロゴロ ゴロゴロ

んー、今何時?

ちらっと時計を見ると18時…結構寝てたな…


もう夕食じゃない~!

ゴロゴロ ゴロゴロ

「姫様、今晩から結界はしませんので」

ガバっと起き上がる

「なっ、なんで!!!!!」

「他の婚約者様方がお可哀想ですから、お嫌なら自身の魔法でなんとかしてくださいね」

「……………はぃ」

そもそもなんで…9人も……

それぞれ二人ずつ子を設けたとしても18人……。
おいおい…もう一人弟が加わって…子は20人……。
私そんなに産めるのかしら……

「姫様どうなさったのです?」

「いや…その…後々さらに夫が1人増えて…それぞれ二人ずつ子を設けたら20人も産めないと思って…」

「あら、そんな事をお考えに??姫様こちらの出産は前世とは違うのですよ」

「え!?」

「授かる事自体は前世と同じで授かりものですが、産まれるのは三ヶ月です。それに魔力で生まれてくるので、痛みもほぼないそうですよ」

「!!!?そーなの?!」

「ええ、産むこと自体は大変ではないそうですが、妊娠すること自体は前世と同じなので、個人差もありますし、やはり女子の誕生が年々減少していますね。」

「そうなんだ…それにしても三ヶ月…」

「ええ、産んで翌日にはもう次の妊娠が可能だそうですよ。魔力で出産致しますので体に負担がないそうです」

「すごい…世界ね…」

「そうですね…でも痛みがなく…体に負担がないのはいいですね。」

「そうね」

「とはいえ、姫様はまだ婚姻前ですし、クリス様以外の婚約者様達とのお子はまだ控えてくださいね」

「ウェディングドレス着たいから…クリスとも子はまだでいいわ…」

「でも、王妃様がぎりぎりならいいと許可したと聞きましたが」

「そ、そうね…でも結婚後でいいわ…」

「そうですね、姫様のお気持ちで宜しいかと」

「お食事をお持ちしました」

カチャ

メイド達がテーブルに並べて行くけど…
なぜか、二人分??
なんで二人分??ミリアは誘ってもここでは絶対食べないし。

「今日は、ララと食べようと思ってな」

「ラフォン?!」

「おう、愛しのラフォン様だぞ」

頭をポンポンと叩く

許可も出していないのに…椅子に座る。

もぉ…しょうがないなぁ。

「では…いただきますわ」

「いただきます」

「はい、ララあーん」

「……………」

「あーんは?」

渋々口を開ける

パク モグモグ モグモグ

「美味しい?」

「うん…」

「じゃぁ、次は俺にもあーん」
ラフォンが口をあける。

ララは料理をラフォンの口に運ぶ

パクと食べて…ラフォンなんだが食事をしている雰囲気が…色っぽい…。

「そんなに見つめてどうした?」

ハッ!
つい…じぃっと…みちゃった…

 「ううん、なんでもない…」

ララは誤魔化すかのように、パクパクと
急いで口に運んだ。

ゔっ…いっきに食べすぎた……くるじぃ…

「クスクス、普段そんなにたべないのにムリするから苦しいんだろクスクス、馬鹿だな~」

「ゔっ…反論できず……」

「じゃ、横にでもなれよ、俺はもう一度訓練所に戻るわ」

「うん、またね」

「あ、そうだこれ」

コトンとリボンがついた小さな箱がララの前に置かれた

「ララに似合いそうなのがあったからさ、気に入ったら使って、じゃぁな」

「あ、ありがとう」

ひらひらと手を振って帰って行った…。

なんか…ラフォンがいつもと違うから調子狂うわね…。

あんなに、顔合わせるたびにからかってきてたりしてたのに…急になに…。

貰ったプレゼントを開けると土台はピンクゴールドで花びらはモルガナイト、中央は
ダイアになっているとても可愛らしい指輪だった。

さっそく右の薬指に嵌めようとしたけど…
一応婚約者だから左の薬指に嵌めてみた。

わぁ…可愛い…すごく、かわいい…。

私に似合いそうって…なんか…照れる。

指輪を見つめているとミリアが入ってきた。

「わぁ~素敵な指輪ですね、ラフォン様が?」

「ええ…私に似合いそうとプレゼントしてくれたの」

「なるほど、ラフォン様にとっての姫様はこの様なイメージなのですね」

「私のイメージ…」

「お花の妖精のような可愛らしい感じでは?」

「なっ!!?」

かあぁぁぁぁと顔が赤くなる。

「ふふっ」

「もう、お風呂に入って寝ようかしら…」


「お風呂ですね、ご準備致します」

「いえ、今日はお部屋のではなく、大浴場にいくわ」

「あら、珍しい。ではお供致しますわ」

「ええ、久しぶりに一緒にはいりましょ?」

「そうですね…私もあと少しで今日はおわりですので…私も友としてご一緒致します」

「やったぁ~」

「まぁ~」

「だって、久しぶりよ!!学園の頃は毎日のように一緒に入ってたのに!!」

「それは、寮だから…」

「まぁ、そうだけどさ」

ガチャガチャ
鍵を開けて鍵を閉める。
王族専用の大浴場なので、王族だけが鍵を持つ。
もちろんお風呂掃除専用の使用人も持っている。

二人はさっさと体を洗い、湯船に浸かる。

「んーー、やっぱり大きいお風呂は気持ちいいね」

「はぁ~気持ちいい」

チャポン

「ラフォン様からの指輪とピアニッシモ王子殿下からのドレスが合いそう」

「確かに、合いそう」

「きっと、ララのイメージがみんな同じ感じなのね~」

「なるほど…結婚したらイメージこわれるパターンね」

「あら、ララはあまりかわらなそうだけど…」

「え!?なんで?!」

「なんでって…裏表ないし…分かりやすい人だし……」

「それって褒めてる?」

「多分??」

「もぉーー!!ミリアったら」

パチャパチャ

「きゃっ、ちょっ、顔にかかるでしょ!!」

「あははは」

「こんのぉ~」パチャパチャ

「あっ!ミリア、今鼻に入った!!」

「ふふっ、あはは」

「あ~楽しかった」

「私も」

並んで髪の毛を乾かし、スキンケアをしてからお互いラフなドレスに着替えて出る。

「あ~体がポカポカ」

「ほんと」

「ねぇ、週に1度でいいから大浴場にこない?」

「いいけど、出来たら次の日が休みの日がいいわ」

「了解~明日はちなみに休みよね?」

「そう、明日はかわりのアズルナという者が参りますから」

「アズルナね、分かったわ、じゃもうここでまたねミリア」

「またね、ララ」

ミリアは、王宮の寮にむかい、ララは自室に

戻った。


ガチャ

「ふぅ~いい湯だった」

ベットでいつも通りゴロゴロしていると

なんか…甘い匂いが……

キョロキョロ どこから?

ん?テーブルに…
ふらふらとテーブルに近づくと…
これ、チョコレートマウンテン???
いちごやバナナ、マシュマロ、クラッカー
色んな具材もある。

なんで?誰が???

キョロキョロしても誰もいない……。

なんか…気持ち悪いし手を付けないでおこうかしら…。

さっきお風呂でポカポカして眠いし…

チョコレートマウンテンは放置して、とりあえず眠気に負けることにした。

ゴロゴロゴロゴロ

やっぱりゴロゴロは最高ね……。

いつの間にかすーすーと寝息をたてて、

ララは夢の中。

誰か隠れて潜んでいるとは気が付かずに………
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