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王妃の話とミリアSIDE
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翌日目を覚ますと隣にクリスの姿はなく、
リビングで珈琲を飲んでいた。
「おはようララ、珈琲飲むかい?」
「うん、頂くわ」
二人で温かい珈琲を飲んで他愛のない話をしていると、ドアを叩く音がする。
クリスが開けると、ミリアと使用人何名かが
ララのドレスや、化粧品や様々な物を持って現れた。
「失礼致しますわ」
「おはようミリア」
「おはようございます姫様、ご無事…いえ…お元気そうでなりよりですわ」
「ん?うん」
「本日は、急ですがお着替え後に王妃様とのお茶会が決まりました。」
「え!?お母様と!?なんで?!」
「さぁ…私は存じません」
「え……なんか嫌だなぁ…」
「子供じゃないのですから…嫌だとか通用しませんよ…全く」
ミリアは使用人に指示をだし…どんどん
ララを着替えさせ、化粧させ、髪も整え、
完璧に仕上げた。
その間クリスは、寝室で待機である。
「クリス様終わりました。お部屋を貸して頂きありがとうございました。これにて姫様はお連れ致しますので失礼致します」
「クリス…またね」
行きたくないよぉ~
「ララ頑張って」ニコッ
「頑張りたくないけど…がんばるぅ」
「姫様!!グダグダ言っていないで早くなさってください!!」
「はい…」
すごすごと…ミリアに連行される。
「昨夜は素敵な夜でしたか?」
「ええ…まぁ…」
「その様子ですと未遂のようで何よりですわ」
「なんで分かるの??」
「歩き方でわかるんですよ」
「へぇ~」
ミリアは物知りだなぁ~
「大抵へっぴり腰のガニ股になりますね」
「えーー!!やだぁ…」
「誰しもが通る道ですよ」
「なるほど…」
「さっ、着きました。頑張ってきてくださいませ。私はここで待機しておりますから」
「ハイ…」
トントン
「はい、どうぞ」
「お母様失礼致します」
パタン
「ララちゃん!!そこに座って!!」
「はい」
「昨日お父様が2年間は最後まではしちゃだめとか言ったじゃない?」
「ええ、そうでしたね」
「王配の婚約者は最後までしても大丈夫よ」
「え…!!??」
「他の婚約者を牽制するためにああ言ったみたいなのよ」
「なるほど…」
「だから、思う存分クリスとイチャイチャしても大丈夫よ!!」
「はぁ…」
「ただし、子は結婚してからだとあの人がうるさくて」
「ええ…私もウェディングドレスは着たいです。」
「ええ、そうね~」
「ここだけの話、貴女が出来たときもぎりぎりセーフだったよ」クスクス
「!?」
「結婚式の時には実はお腹にいたみたいでね。結婚式のあと具合悪くなってそれで分かったのよ」クスクス
「お父様……」
「ええ、だからぎりぎりセーフなら大丈夫よ」クスクス
「承知致しました…」
「私は早く孫がみたいのよ~!!」
「孫って…お母様はまだ沢山お生みになる予定なのでは?」
「えーー…もういいわよ…私は自分の楽しみを謳歌するわ」
「そうですか…」
「だから!!嬉しい報告待っているわね!」
「分かりました…」苦笑
そのあとは、他愛もない話をしてクッキー食べて部屋に戻った。
「あ~~~~なんだかつかれた」
「姫様……」
「もう今日は何もしない!!誰ともあわない!!絶対!!おねがい今日だけ結界して!!」
「しょうがないですね……わかりました」
ミリアは、渋々3重に結界魔法をかけた。
「ありがとう!!!」
今日は、ゆっくり本でも読みながら…
グダグダ過ごそう。
ララはまだ読んでいなかった本を取り出して
ソファーでゴロゴロしながら本を読み、
時たま紅茶を飲みクッキーを食べて、また
本を読み…ゆっくりと1日を過ごしていた。
「あ~しあわせ。今日は最高」
「クスクス 姫様は本当にゴロゴロすきですよね」
「えー!ミリアはすきじゃないの?」
「私は動いている方がすきですねクスクス」
「へぇ~えらいね~」
「貧乏性なだけですよ」
バチバチ バチバチ
「ん?」
「また誰か結界に弾かれましたね…」
「良かったかけておいてくれて」
「少し可哀想ですがね…」
「そう??」
「好きな方に結界で弾かれたらショックでしょう?」
「それはもうショックだよね…」
「同じ事です」
「…………。」
「まっ、姫様の気持ちが追いつくまでご兄弟様は待ってくださいますよ」
「ミリアそんな大きな声でどうしたの?」
「いえ…なんとなく虫がいるような気がしまして」
「虫!!!!?ムリムリ…」
「大丈夫ですよ…虫はもう逃げて行きました」
「そう……また見つけたら退治してね」
「はい、承知致しました」
多分あれは…ラフォン様だろう。
あの人も…もう少し姫様の気持ちを逆なでするような言い方をなさらなければ宜しいのに…。子供のようですわね……。
「ミリア~ミルクティー飲みたい」
「はい、今お入れ致しますね」
さ、次は誰が結界にひっかかるかしらね…
結局その晩は結界に引っかかった婚約者は
ラフォン、隣国の王子2名の3人だった。
隣国の王子も突然くるのかと、姫様はとても驚いていたけれど…隣国の王子様方も婚約者ですからね…姫様。
忘れないであげて下さいませ…。
クリス以外にも目が少しでも行けばいいのにと思うミリアだったのだった。
リビングで珈琲を飲んでいた。
「おはようララ、珈琲飲むかい?」
「うん、頂くわ」
二人で温かい珈琲を飲んで他愛のない話をしていると、ドアを叩く音がする。
クリスが開けると、ミリアと使用人何名かが
ララのドレスや、化粧品や様々な物を持って現れた。
「失礼致しますわ」
「おはようミリア」
「おはようございます姫様、ご無事…いえ…お元気そうでなりよりですわ」
「ん?うん」
「本日は、急ですがお着替え後に王妃様とのお茶会が決まりました。」
「え!?お母様と!?なんで?!」
「さぁ…私は存じません」
「え……なんか嫌だなぁ…」
「子供じゃないのですから…嫌だとか通用しませんよ…全く」
ミリアは使用人に指示をだし…どんどん
ララを着替えさせ、化粧させ、髪も整え、
完璧に仕上げた。
その間クリスは、寝室で待機である。
「クリス様終わりました。お部屋を貸して頂きありがとうございました。これにて姫様はお連れ致しますので失礼致します」
「クリス…またね」
行きたくないよぉ~
「ララ頑張って」ニコッ
「頑張りたくないけど…がんばるぅ」
「姫様!!グダグダ言っていないで早くなさってください!!」
「はい…」
すごすごと…ミリアに連行される。
「昨夜は素敵な夜でしたか?」
「ええ…まぁ…」
「その様子ですと未遂のようで何よりですわ」
「なんで分かるの??」
「歩き方でわかるんですよ」
「へぇ~」
ミリアは物知りだなぁ~
「大抵へっぴり腰のガニ股になりますね」
「えーー!!やだぁ…」
「誰しもが通る道ですよ」
「なるほど…」
「さっ、着きました。頑張ってきてくださいませ。私はここで待機しておりますから」
「ハイ…」
トントン
「はい、どうぞ」
「お母様失礼致します」
パタン
「ララちゃん!!そこに座って!!」
「はい」
「昨日お父様が2年間は最後まではしちゃだめとか言ったじゃない?」
「ええ、そうでしたね」
「王配の婚約者は最後までしても大丈夫よ」
「え…!!??」
「他の婚約者を牽制するためにああ言ったみたいなのよ」
「なるほど…」
「だから、思う存分クリスとイチャイチャしても大丈夫よ!!」
「はぁ…」
「ただし、子は結婚してからだとあの人がうるさくて」
「ええ…私もウェディングドレスは着たいです。」
「ええ、そうね~」
「ここだけの話、貴女が出来たときもぎりぎりセーフだったよ」クスクス
「!?」
「結婚式の時には実はお腹にいたみたいでね。結婚式のあと具合悪くなってそれで分かったのよ」クスクス
「お父様……」
「ええ、だからぎりぎりセーフなら大丈夫よ」クスクス
「承知致しました…」
「私は早く孫がみたいのよ~!!」
「孫って…お母様はまだ沢山お生みになる予定なのでは?」
「えーー…もういいわよ…私は自分の楽しみを謳歌するわ」
「そうですか…」
「だから!!嬉しい報告待っているわね!」
「分かりました…」苦笑
そのあとは、他愛もない話をしてクッキー食べて部屋に戻った。
「あ~~~~なんだかつかれた」
「姫様……」
「もう今日は何もしない!!誰ともあわない!!絶対!!おねがい今日だけ結界して!!」
「しょうがないですね……わかりました」
ミリアは、渋々3重に結界魔法をかけた。
「ありがとう!!!」
今日は、ゆっくり本でも読みながら…
グダグダ過ごそう。
ララはまだ読んでいなかった本を取り出して
ソファーでゴロゴロしながら本を読み、
時たま紅茶を飲みクッキーを食べて、また
本を読み…ゆっくりと1日を過ごしていた。
「あ~しあわせ。今日は最高」
「クスクス 姫様は本当にゴロゴロすきですよね」
「えー!ミリアはすきじゃないの?」
「私は動いている方がすきですねクスクス」
「へぇ~えらいね~」
「貧乏性なだけですよ」
バチバチ バチバチ
「ん?」
「また誰か結界に弾かれましたね…」
「良かったかけておいてくれて」
「少し可哀想ですがね…」
「そう??」
「好きな方に結界で弾かれたらショックでしょう?」
「それはもうショックだよね…」
「同じ事です」
「…………。」
「まっ、姫様の気持ちが追いつくまでご兄弟様は待ってくださいますよ」
「ミリアそんな大きな声でどうしたの?」
「いえ…なんとなく虫がいるような気がしまして」
「虫!!!!?ムリムリ…」
「大丈夫ですよ…虫はもう逃げて行きました」
「そう……また見つけたら退治してね」
「はい、承知致しました」
多分あれは…ラフォン様だろう。
あの人も…もう少し姫様の気持ちを逆なでするような言い方をなさらなければ宜しいのに…。子供のようですわね……。
「ミリア~ミルクティー飲みたい」
「はい、今お入れ致しますね」
さ、次は誰が結界にひっかかるかしらね…
結局その晩は結界に引っかかった婚約者は
ラフォン、隣国の王子2名の3人だった。
隣国の王子も突然くるのかと、姫様はとても驚いていたけれど…隣国の王子様方も婚約者ですからね…姫様。
忘れないであげて下さいませ…。
クリス以外にも目が少しでも行けばいいのにと思うミリアだったのだった。
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