転生お姫様の困ったお家事情

meimei

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クリス-刺激強R

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クリス、クリス、クリス様~

ララは軽快な足取りで騎士団の訓練場に向かう。
早く行かないと騎士団の寮に戻ってしまうからだ。

ガラガラ ガラガラ

「ク…」

訓練場にはもうクリスしか残っていなかった。しかし目に映るクリスの横には綺麗な女性が並んでいた。
クリスの頭を自然に撫でる動作を見る限りはとても親密か関係に見えた…。

だ…だれなの……。

不意にクリスがララに気が付いたら。

「姫様!!!!お声を掛けてくだされば宜しいのに!!」
バタバタとララに近づく。

「え、でもクリス…その…来客中のようだし…」

「ああ…母上」

「え…お母様なの?」

「ええそうですけど」
パタパタとクリスの母が近づく。

「これはこれは姫様、お初にお目にかかります。光栄ですわ。わたくし、クリスの母の
シェリー.サーフィスと申しますわ」
クリスの母は綺麗なカーテシーをした。

「初めまして、ララマリーアと申しますわ」
ララもカーテシーで返す。

ララは皇族で、まして王太女。
この国でララ以上に身分の高い女性は王妃くらいである。
サーフィス家は代々騎士を出す、侯爵家だ。

「今日は、私の弟の所に娘が誕生したので
その報告に……姫様??」

ララは顔から血の気が引き真っ青になってしまった…。
ふらっとよろめいた所をクリスが支えた。

「大丈夫ですか?姫様」

「ええ…」だめだ…涙が……

その様子を見てシェリーは理解したのか、
笑顔で次の発言をした。

「娘は生まれましたが、さすがにクリスとは20も違いますからふふっ、婚約者にはなりませんわ。それに姪がそれを望む頃にはクリスはきっと…ふふっ」

「母上!!」
なぜか、クリスは真っ赤な顔をさせてシェリーの言葉を遮った。

「そ、そうなの……ヨカッタ」ポソ

最後の言葉は消え入りそうな声で周りに聞こえたか分からないくらいの声だった。

「母上、私は姫様をお部屋までお送り致します」

「ええ、送り狼になってはいけませんよクリス」

クリスは手をひらひら振りララを抱き上げると横抱きで訓練場を後にしたが…

ん?なんだこの匂いは………。

まさか…私が今まで大切に大切にお守りしてきたのに…ご兄弟様がお手を??

クリスの顔は偶然抱きかかえたララからは見えないが…とても険しい表情になっていた。

それもそのはず、実はクリスは国王陛下に
ララマリーアとの婚約を願い出ていた。
それもララマリーアの幼少期に出会いひとめぼれをしてからずっと。婚約の条件としてあげられていた1つが騎士団長の地位とララマリーアに対する貞操だった。
あと、2日でその願いは叶う。
そして、その事も母そして父はもちろん知っている。

クリスはさり気なく抱きかかえたままドレスの中に手をすっと入れて…そっと気付かれないようにそこに触れた。

濡れている……。

チッ…誰だ。まだ婚約前だというのに。

沸々と怒りが込み上げる。

クリスは、ララの部屋ではなく、くるっと元の廊下に戻り騎士団の団長用の自室にララを連れてきた。

ベットに座らすとララは呆然としている。

「あら?クリスどうしてここに?ここどこなのかしら?」
ララがキョロキョロと部屋の中を見渡す。

「ここは、俺の部屋」
ギシッ

ララの背後に周り込み後ろからララを抱きしめた。

「ク、クリス??」
ララは突然の状況が理解出来ないでいた。

「ねぇ、姫様…いやララ、俺はずっとララが好きだよ。ララが小さい頃からね…。5歳だった俺は赤ちゃんのララを王妃様に見せてもらって一目惚れしてしまったんだよ」

クリスがララの首筋に顔を埋める。

チュッと首筋にキスを落とされ…

「私…私もクリスがずっと好きよ?」

「ふふっ知ってる」

「実はさ、国王陛下に婚約のお願いを昔からしていてね、条件が騎士団長になることと
貞操を守るということなんだ。だからあと2日でララは俺の婚約者で俺のララになる」

「え!聞いてない!んっあん」

後ろからクリスが胸を揉んできた。

「なのにさ…誰がこんなにララのここを濡らしたんだい?」

片方の手をドレスの中に入れ花弁の真ん中をつぅ~と謎る。

「あっ、いやぁっ」

「ねぇ…ララ?誰にやられたのかな?」

つぅ~なんども上下に下着越しになぞられる。その度にゾクゾクと変な感じがする。

「あっんっ、ラントよんっやぁ」

「ふーん、あの12才の?」

「ええ…んっもうやぁ」

クリスは手を止めてくれない。

「どうしてそんなに隙をつくるのかな?婚約者になるから許しているの?」
蕾をぎゅっと握られた

「きゃぁぁぁぁんっやぁぁ」

「答えは??」顔だけ振り返ると笑顔なのに
目が笑っていなかった…。
そんなクリスを見たのは初めてのことだった。

「ごめんなさい…寝込みを襲われたの…んっふっ」

クリスの唇がララの唇に重なり舌が絡められてだんだん頭もぼーっとしてきた。
んっ…気持ちいい……。

「なるほどね、ララは隙というより…快楽に弱いのか…」はぁ~とため息をつく。

これは…なんとか守らないと…。

「ふんあっん、クリスもっとぉ、もっとキスをしてぇ」

「ぐっ…」
再び唇を重ねララに強請られ口を好きなようにさせた。

だめだ…俺のこのままだと…婚約できなくなる。しっかりしろ…俺。

とりあえず気絶させて…部屋に戻そう。

ララをベットに寝かせると下着を脱がせた。
もう気持ちよくて目はとろんとしている。

ララの蕾の中に指を1つ入れてゆっくり中を解いてやる。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が部屋に響き、
ララの気持ちいい所を見つけてなぞってやると腰がビクンと跳ねた。

ここか…。
そこを何度も何度も擦ってやるとララは
イキ、そのまま気絶をした。

「よし…なんとか耐えた俺……。誰か褒めてくれ…」

クリスは、そのままベットにララを寝かせたまま、自分の処理に自室の浴室に向かい…
処理後に手を綺麗にすると、ララの下半身も温かいタオルで拭いて、下着を履かせてから
部屋まで抱きかかえて送っていった。

あと…2日……。
頑張れ俺……。

他の兄弟や他国の王子よりも先に……。

そんなクリスの悩みを何も分からないまま
ララはクリスの腕の中でスヤスヤと眠っているのだった。





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