12 / 34
第九章 反逆の狼牙編
EP242 シン班の旅路 <キャラ立ち絵あり>
しおりを挟む朝霧が足元を包み込み、薄暗がりが視界を覆い尽くす平原の中を、シンたちは歩いていた。
彼らの目的地は、魔界の傭兵が暴れている地域。
少人数で背後から奇襲し、一網打尽にする。その後、殲滅もしくは撃退する事が目的。よって、馬車による移動は避け、隠密行動に徹する事となった。
「うおぉ~!さっみぃ~!」
段々と白んでいく山際は太陽の到来を予感させるが、季節は冬。
戦闘に支障を出さぬ為の軽装、具体的にはコートを着ずに散策するのは、中々に肌寒い。
「段ボール被る?あったかいよ!」
シンが振り向くと、蜜音は全身を段ボールで武装していた。
目の位置に小さな穴を開け、スッポリと頭から被っている。これではまるで、"動く段ボール"である。
「そんなん何処から出して来た!?」
「Amaz◯n頼むと貰えるよ!」
「そりゃそうだけどよ。この世界には通販とか無いだろ?」
シンの指摘は至極真っ当である。
だが蜜音には、そんな常識は通じない。
<Amaz◯nさん!段ボール下さ~い!!!>
呪文のように響き渡った注文は、彼方に聳える山々に跳ね返り、木霊となって帰って来た。
すると、蜜音の背後で緩やかなエンジン音が鳴り、排気ガスの匂いと共に何かが停車した。
振り向くと、そこにはトラックが停車しており、中から配達員がソソクサと現れた――。
「ちーっす!佐◯急便で~す!」
「早いじゃないか!ご苦労!」
「あざっした~ッ!」
配達員のチャラい青年は荷物を置くと、ハンコも貰わずにトラックへ乗り込む。
発進したトラックはグングンと加速して、いつの間にか姿が見えなくなった。
置き去りにされた段ボールには、確かにAmaz◯nのマークが刻まれている。
「何頼んだんだ?」
「段ボール!」
「・・・げっ!?」
シンはてっきり、"梱包用の段ボール"を被るという事なのかと思っていた。
しかし蜜音が箱を開けると、中からは別の段ボールが出て来た。それを開けると、また別の箱が出て来る。
「アハハハハ!マトリョーシカみたいで可愛い~!」
「可愛いか・・・?」
蜜音の感性はよく分からない。
何よりも不思議なのは、異世界において平然と宅配が遂行された事。シンはその事について、アメリアに聞いてみる。
「この世界ってAmazo◯来るのか?」
「来る訳ないでしょ!異世界なんだから!バカなの!?」
「いや、今来てたんだって!」
シンの質問を即座に切り捨てたアメリア。
だが、"今来てた"という言葉を聞いて、何かを納得したようだ。
「あぁ、蜜音だけは呼べるのよ。」
「へぇ!もしかして、それがアイツの能力か!?」
異世界に◯mazonを呼ぶ。
拡大解釈すれば、"世界と世界を繋ぐ能力"がある。
そう考えると、世界最強の戦士という評価も納得出来る。
だが、アメリアはシンの質問を肯定も否定もしない。
「そうとも言えるし、そうじゃないとも言える。
まぁ、実際に戦いを見れば、すぐに分かるわよ。」
「ほーん。で、お前の能力は?」
「双子の弟と手を繋いで祈ると、宇宙を操れる。と言っても、流れ星を落とすぐらいが精一杯だけどね。」
「へぇ~、雑魚じゃん。」
「星に潰されて死にたいのか?」
「こっえぇ~。」
馬鹿にしたような棒読みで、シンはアメリアの能力を茶化す。
だが、「宇宙を操る」と言う字面に比較すると地味なだけで、非常に強力な効果と言えるだろう。
「そう言えば、お前って転生者なのか?」
「そうだけど。なんで分かったの?」
「いや、A◯azon知ってるし。地球人だろ?」
「そうね。」
アメリアは、質問攻めを鬱陶しく思ったのだろう。
適当に受け流すような返事だけを残し、シンの元から走り去ってしまった。
「う~ん・・・どっかで見た事ある気が・・・うぉっ、あったけぇ。」
ポツリと残されたシンは段ボールを頭に被りながら、脳裏をチラつく既視感に思いを馳せていた。
~~~~~~~~~~
何時間も、何時間も、シンたちは歩き続けた。
太陽はすっかり昇り終え、平原の彼方では大砲と爆発の音がする。どうやら今日も、戦争が始まったようだ。
幸いにも、今のところ戦闘には巻き込まれていない。
ルーネが提案した進路が、激戦区を避けているからというのも理由だろう。
(いやぁ、おもれぇなぁ!)
前回の旅において、シンは移動時間をつまらない物だと感じていた。
戦闘が起これば、まだマシな方。暴れてストレスを発散出来るので、窮屈な気分にならずに済んだ。だが逆を言えば、平和な旅路は地獄だった。
しかし今回の旅では、戦わずとも面白い。
陽気であり、色々とブッ飛んだ蜜音。生真面目で、弄り甲斐のあるアメリア。絶妙にヘタレなイーサン。
新しく出会った仲間のうち、この3人は突出して面白かった。ボケても、ツッコミを入れても、その反応が面白い。それだけで、心が躍る思いになる。
そんなこんなで歩いて行くと、目的地の付近に着いた。だが、いまだに戦闘の音は聞こえない。
そこに在ったのは、整備されたキャンプ場のみ。テントが張られている様子はなく、無人のようである。
「せっかくキャンプ場に来たんだし!キャンプ場に行こうぜ!」
「良いっすねぇ~ッ!」
「お前テント張って来いよ!」
「了解っす!」
「あっ、ちょっと待ちなさいよ!1人じゃ大変でしょ!」
数年ぶりに再会した舎弟を、慣れた調子でパシリに使うシン。
ソソクサと走り去るユリエラーを追って、アメリアもテント設営に加わった。
そんな中、シンは蜜音の肩を叩いて、唐突に一つの質問をする。
「なぁ蜜音!俺とコイツって、どっちがイケメンだと思う!?」
「なっ!?そんなの俺に決まってる!そうだよな蜜音!?」
シンが比較対象に選んだのは、イーサンであった。
アメリアの兄弟であり、征夜を越すほどの長身を誇る青年。特段ライバル心が有る訳ではないが、シンは一方的に彼に絡んでいた。
「う~む・・・どっちも"クジラの卵"みたいな顔だし・・・。」
鯨は哺乳類である。よって、少なくとも自然界に鯨の卵は存在しない。
「判定が難しいなぁ~よし!アレで決めよう!」
そう言うと、蜜音は懐から二つの柿を取り出した。
なぜ、彼女の服に2つも柿が入っているのか。そんな事を考えてはいけない。
「そこに立っててね!・・・えいッ!」
「ぶぐぅ"っ!?」
「ゔぅ"ぅ"っ!?」
突如として、投げ放たれた二つの柿。
丸々と果肉を溜め込んだそれらは、シンとイーサンの顔に直撃し、勢いよく炸裂した。
「イーサンの方が、柿の割れ方が綺麗だね。・・・イーサンがチョベリグだ!!!ヤッホオォォォイッ!!!」
「うわっ!お前てきとーだなぁッ!」
勝利を祝う咆哮が、何の予兆も無く繰り出された。
勢いだけで押し切ろうとする姿勢に、いきなり柿を投げ付けられたシンですら思わず笑ってしまう。
「おいノッポ!お前の方がイケメンだって・・・げっ、コイツ気絶してるよ!」
ベッタリと顔に貼り付く果肉に不快感を覚えながら、興奮した調子でイーサンに語り掛ける。
だが、柿をぶつけられてもピンピンしているシンとは違い、彼は既に気絶していた。
「えぇ~?どーしよー!イーサァーーーンッ!」
肩を揺すり、頬をバシバシと叩いてみる。
しかし、蜜音の懸命な呼び掛けも虚しく、イーサンの意識は戻らない。
そんな中、突如としてイーサンの顔から怒号が響いた――。
「このアマぁッ!いてぇじゃねぇかッ!」
喋ったのは、イーサンではない。彼の"顔が喋った"のだ。耳を澄ましてみると声の根源は口ではなく、顔全体から発せられている。
「ふざけんな!いきなり投げやがってッ!」
「うぉっ!?俺の顔が喋った!?」
今度は"シンの顔"が喋った。
彼の口は動いていないのに、勝手に声が発せられる。しかも、その声が異常に野太いので、シンとしては中々に気持ちが悪い。
「う~ん?"柿さん"?もしや柿さんなのかっ!?」
「はっ?」
蜜音の口から飛び出した、衝撃の言葉。
まさか本当に、"投げ付けられた柿"が喋っているのだろうか。
その答え合わせは、すぐに完了する――。
「そうだよ!”柿のおじさん”だよ!食い物で遊ぶなよ!」
「ごめーん!ちゃんと食べるから許して!」
「仕方ねぇな!おら!早く食え!」
「分かった!いただきまーす!・・・あむっ♪」
柿本人に急かされた蜜音は潰れた果肉に唇を這わせて、舐めとるように食べ始める。
イーサンの頬、額、瞼から顎下に至るまで、あらゆる箇所を舐め回す少女の姿は中々に不思議な光景だ。
「美味し~!!!・・・何やってるの!早く顔出して!」
「お?おう・・・?」
よく分からないまま急かされ、シンも自らの顔を差し出した。
気絶している人間は別として、意識がハッキリしている人間の顔すら気にせずに舐め回す蜜音は、中々に謎な倫理観を持っている。
(これは・・・キス・・・なのか?)
戸惑うシンに構わず、互いの唇を付き合わせた蜜音。
あまりにも唐突な口付けに対し、シンの思考は交錯する。
「ありがとう柿さん!凄く美味しかった!・・・・・・何ィィィィィッ!?柿のおじさんが死んでいるぅッ!?」
顔に張り付いた柿を食べ終えた蜜音は、感謝の言葉を述べた。しかし既に、体の大部分を食べられた二つの柿は、昇天の中途に立っていた。
「あばよ嬢ちゃん!あんまり早く、こっちに来るなよ!」
「アデュー!」
「柿のおじさぁーんッ!!!」
それは、あまりにも切ない別れ。
彼らは自身の死を引き換えに、蜜音の養分となった。
天へと昇って行く柿の背には、巨大な白い翼が生えている。蜜音がいくら手を伸ばしても、既に届かない場所へと昇っていた。
「何だぁ?ありゃあ?ツッコミが追い付かねぇぞ!?」
ツッこむべきか。ツッこまざるべきか。それが問題だとシンは悟った。
そんな中、彼の背後から女性の荘厳な声が聞こえてくる。
「あぁ神よ、死後の柿に祝福あれ。」
「シスターは柿の葬式もするのか・・・おっ!?」
長い茶髪を肩より下まで垂らす美女が、そこに立っていた。
パッチリと開かれた青い眼は高潔な光を灯し、黒と白で縫われた聖職者の服は、彼女を"神聖"な存在であると主張している。
だが、人間は下半身で動く生き物。
特にシンに至っては、相手が神職に就いているかなど微塵も関係ないのだ。
(エッッッッッ!!!)
黒と白の二色で彩られたボディラインが、背徳の色香を漂わせる。
出る所は出て、引き締まる所は引き締まった体型。ワガママボディと言うに相応しい彼女の体は、意図せずに煩悩を刺激してしまう。
(完全に忘れてた!コイツも同じ班にしてたんだわ!)
蜜音・アメリア・イーサン・ユリエラーと、濃いメンツが多過ぎるせいで忘れていた。
シンは自身の班に、シスターのリリアナと女騎士のアンネルザも加えていたのだ。
「どうされましたか?」
「いやぁ、シスターを名乗るには乳がデカ」
「こんのセクハラ男がぁ"ッ!!!」
「ほぶぅ"ッ!?」
アメリアの制裁パンチが、シンの左頬を強打する。
今回ばかりは全面的に彼が悪いし、純度100%のセクハラと言えるので、彼女が正しいだろう。
「ちち?・・・とは、何の話でしょう?」
「気にしなくて良い!こんな奴!」
「おぼぉ"っ!」
「え、えと・・・そうですか・・・。」
尻もちを付いたシンに、アメリアの追撃が加えられる。左頬に続いて右頬を蹴り飛ばされた彼を見て、リリアナは少し引いていた。
そんな中、森の向こうから慌てて駆け寄って来る人影がある――。
「大変よアメリア!リリー!敵に囲まれた!」
それは、女騎士のアンネルザであった。
身に纏うのは甲冑ではなく、戦闘用のドレスだ。
「何ですって!?何寝っ転がってんのよチンピラ!早く行くわよ!・・・イーサンと蜜音はどこ!」
「ノッポは柿にヘッショされて伸びてる。蜜音は柿のおじさんの墓を作ってるぞ。」
「は?アンタ何言ってんの!」
シンから伝え聞く状況は、あまりにも珍妙だった。
戦闘態勢を促す為に、自分の目で2人を探すアメリア。
彼女の視界に飛び込んで来たのは――。
「うぇぇぇぇぇん!柿さーん!!!」
「殊勝な心掛けですね。きっと、天国の柿も喜んでいるでしょう。」
墓を掘り終え、墓標まで築き終えた蜜音。
彼女の肩を抱いて慰めるのは、神職であるリリアナであった。
「お前もボケ側かよッ!」
供給過多となったボケ役に対して、シンは呆れと期待を込めたツッコミを入れた。
1
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!

俺だけ皆の能力が見えているのか!?特別な魔法の眼を持つ俺は、その力で魔法もスキルも効率よく覚えていき、周りよりもどんどん強くなる!!
クマクマG
ファンタジー
勝手に才能無しの烙印を押されたシェイド・シュヴァイスであったが、落ち込むのも束の間、彼はあることに気が付いた。『俺が見えているのって、人の能力なのか?』
自分の特別な能力に気が付いたシェイドは、どうやれば魔法を覚えやすいのか、どんな練習をすればスキルを覚えやすいのか、彼だけには魔法とスキルの経験値が見えていた。そのため、彼は効率よく魔法もスキルも覚えていき、どんどん周りよりも強くなっていく。
最初は才能無しということで見下されていたシェイドは、そういう奴らを実力で黙らせていく。魔法が大好きなシェイドは魔法を極めんとするも、様々な困難が彼に立ちはだかる。時には挫け、時には悲しみに暮れながらも周囲の助けもあり、魔法を極める道を進んで行く。これはそんなシェイド・シュヴァイスの物語である。
素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。

プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています
転生王子はダラけたい
朝比奈 和
ファンタジー
大学生の俺、一ノ瀬陽翔(いちのせ はると)が転生したのは、小さな王国グレスハートの末っ子王子、フィル・グレスハートだった。
束縛だらけだった前世、今世では好きなペットをモフモフしながら、ダラけて自由に生きるんだ!
と思ったのだが……召喚獣に精霊に鉱石に魔獣に、この世界のことを知れば知るほどトラブル発生で悪目立ち!
ぐーたら生活したいのに、全然出来ないんだけどっ!
ダラけたいのにダラけられない、フィルの物語は始まったばかり!
※2016年11月。第1巻
2017年 4月。第2巻
2017年 9月。第3巻
2017年12月。第4巻
2018年 3月。第5巻
2018年 8月。第6巻
2018年12月。第7巻
2019年 5月。第8巻
2019年10月。第9巻
2020年 6月。第10巻
2020年12月。第11巻 出版しました。
PNもエリン改め、朝比奈 和(あさひな なごむ)となります。
投稿継続中です。よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる