ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

ダンジョンドラーズ、ハラハラドキドキ探索! 44

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 周りを見渡す。明かりがついたことによって、ここがどんな場所だったのか、わかる。
 どうやら、ここは廊下だったらしい。
 赤い絨毯の上に、私は立っていた。
 近くにはどこかの部屋と思しき扉もある。
 そして、今まで明かりがなかったから気づかなかったけど、廊下には定期的にろうそくが置かれていたらしい。
 理由はよくわからないが、見渡せる限りすべてのろうそくに火がついている。
 とりあえず、最初の課題にして、最大の問題であった、明かりをどうにかするということは、どうにかなった。
 次は、ここからどうやって出るのかということ。
 とりあえず、屋敷の中を探し回ればいいのかな?
 というか、玄関から出られるか、今なら試せるかも。
 そう思って、まずは玄関に行くことにする。
 って! ここは二階なんだった。
 それじゃ、階段を探すところからか。
 その辺走ってたら見つかるかな?
 そうして、私は廊下を走り出す。


 廊下の角を大体4回ほど曲がったころ、私はいい加減疲れてきた。
 というか、全然階段が見つからない。
 変わりに、定期的に部屋があるのはわかった。
 それじゃ、とりあえずその辺の部屋にでも入ろうかな。なにかあるかもしれないし。
 そうして、私はドアノブに触れる。

「……っ! 冷たっ!」

 思わず声が出てしまうくらいには、冷たかった。
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