ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

ダンジョンドラーズ、ハラハラドキドキ探索! 41

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 ここがお化け屋敷であるということは、現状疑いようもない事実であるし、ここから出ることができないという点からも、私が今ピンチであることは、どうしようとも変わらない。
 このまま何もしなければ、なにも起きないのかもしれないし、なにもされないのかもしれない。
 けど、それは同時に、玄関から一歩も動かずに、ここで朽ち果てることを受け入れるということでもある。
 私にとって、一番大事なのは、生きることだ。
 生きて、生きて、生きて、生き続けること。
 けど、私の感情は恐怖に支配され、それをすることさえ、拒んでいるように思えた。
 そんなの、そんなのって、おかしい。
 私は人間だ。人間であるからして、生きることを諦めるなんて、おかしい。
 目先のものに囚われて、あとのことが見えなくなるなんて、私らしくないし、そんなのってバカだ。
 私は私らしく生きるって、決めた。
 私はもっとみんなと一緒にいたいって思った。
 だったら、こんなところで諦めるなんて、私らしくない。
 恐怖を感じるからって、そんなことで動けなくなるなんて、ただの自己暗示だ。
 動けないと思い込んでるだけだ。
 なら、私は──

「絶対に、みんなのもとに行ってるやる!」

 そう叫んで、自らを奮い立たせる。
 絶対に、絶対に、生きてみんなのもとに行くんだ!
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