ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

ダンジョンドラーズ、ハラハラドキドキ探索! 34

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「あの、わざわざ心を読もうと思わなければ、心なんて読めませんよ?」

「じゃ、今は心を読んだの? どうやって?」

「いえいえ、なんとなくそんなことを思ってる気がしただけですよ」

 絶対に、嘘だ。
 魔女本人はといえば、あっけらかんとした顔で、なんのことでしょう? といいだけな表情だ。
 まあでも、今は海を見て楽しむか。
 この辺じゃ見ることなんてできないんだから、この世界に来てから今までの分の海を堪能しよう。

「ねえ、あの海には入れるの? 波はあるみたいだけど……」

「ウミではなく、パシフィックですよ。そうですね、入れるんじゃないですか? 私は入ったことがないので、わかりませんが」

 う~ん。今は水着なんてもってないし、どうしよう。足先だけでも入って来ようかな……。入れるのかはわからないけど。

「私はここにいるので、行ってきていいですよ。みなさんが来たら、教えますから」

「そういうことなら、お言葉に甘えることにするよ。それじゃ、頼んだよ、良い魔女のウィレア」

「ええ」

 私は履いてる靴と靴下を脱いで、裸足になる。
 砂浜は光に照らされてるけど、あまり熱いとかそういうことはない。
 私は波がギリギリ来る来ない辺りに移動する。

「ひゃっ!」

 足先の冷たい感触に、少しびくっとした。
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