ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ？

ダンジョンドラーズ、ハラハラドキドキ探索！ 32

「海が見たい」

「うみ、ですか？　それは、どんなものなんでしょうか？」

　海が伝わらない？　いや、名称が違うのかな。英語にしたら伝わる可能性はあるけど……。
　場所のイメージを伝える方が確実かな。

「えっと、色は空のように青くて、波がある、そんな感じのところ」

「ああ、なるほど。あなたのいたところではウミと呼んでいたんですね」

「……なんて言うの？」

「パシフィックですかね。私が会った人たちはそう呼んでたと思いますよ」

　なんだろう、パシフィックって。シーとかオーシャンならわかるけど、パシフィックってなに？
　いや、それが海を指してるということだけは、わかる。

「その、空間を変える前に、洞窟のあの場所に誰か来たらわかるようにするので、少し待っててくださいね」

　そういうと、なにを言ってるのかわからない速度、詠唱らしきものを始める。

「隴ｦ髏倬ｳｴ繧峨☆逅�ｈ縲ゅ％縺ｮ荳也阜縺ｫ菴上�縲√☆縺ｹ縺ｦ縺ｮ繧ゅ�縺ｫ蜿榊ｿ懊☆繧九€∽ｸ也阜縺ｮ荳€莉九�蜉帙ｈ縲ゅ％縺薙↓迴ｾ繧後ｈ」

　本当にわけがわからないな……。

「荳也阜繧定ｶ�∴繧九€∬ｶ�ｸｸ縺ｪ繧句鴨繧医€∫ｧ√↓蜉帙ｒ雋ｸ縺礼ｵｦ縺医€らｧ√�諠ｳ蜒上�荳也阜繧呈丐縺怜�縺輔○繧茨ｼ�」

　そして、世界が一瞬にして変わり、私の目の前には海が広がっていた。