ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ？

ダンジョンドラーズ、ハラハラドキドキ探索！ 22

　私が目を覚ました？　場所は、あの花畑だった。
　つまり、あれは夢であったということだ。それは、あの悪い魔女は嘘をついていなかったということ。
　ただ、一つだけあるとすれば、私はまだお腹に痛みを感じてるということだ。

「あら、起きましたね。それでは、今度こそお話しましょう」

「夢の中であなたとあったけど、関係あるの？」

「はて？　なんのことでしょう？　私はとくになにもしてませんよ」

　もちろん、そこにはウィレアもいた。
　ただ、彼女からしてみれば、私の夢の中でのことなんて、知る由もないことだ。
　ただ、妙にリアルな夢だった。
　まるで、そこに本物の彼女がいたかのように。
　けど、今となっては事実は闇の中。

「まあ、いいや。知らないみたいだし……」

「すいませんね。干渉してないことはわからないんですよ」

「それで、魔女のお茶会って、なにか特別なことでもするの？」

「いえ、とくにそういうことはないですね。ただ、今回はお話をするというだけですよ。まあ、人によっては魔法を使い合うなんてことはあったりしますけどね」

「ふ～ん。それじゃ、私の質問したことに対して、正直に答えてもらえるの？」

「そうですね……。質問次第です。スリーサイズとかはプライバシーのことなので答えませんよ。その方がミステリアスでいいでしょ？」

　なんか、よくわからない魔女だ。
　でもまあ、私もそれに関しては答えたくないし、そういうのは乙女の秘密というものなんだろう。