ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

ダンジョンドラーズ、ハラハラドキドキ探索! 16

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 それじゃ、ここは夢の中ってこと?
 でも、この感じはなんか違う気がする。
 私はそう思いながらも、自分の頬を左手でつねる。
 つんとした痛みがじんわりと頬に残る。
 それじゃ、ここはってことなのかな。
 でも、それならなんでこんなところに?
 いや、確かあの魔女は辺り一帯を花畑に変える魔法を使ってたはず。
 それなら、この真っ暗闇の空間に変えることも容易たやすいはず。
 でも、それなら一体なにが目的なんだろう。
 とりあえず、現状をより深く確認するために、辺りをもう一度確認する。
 けど、新たな発見はなかった。
 だって、光一つない真っ暗闇な空間なのだから。
 本当になにもないのかはわからないけど、ただ暗すぎてなにがあるのかもわからない。
 そして、私は急に不安に襲われる。
 もうみんなと再開できないのかもしれない。
 そんな私の感じた不安は、まるで風船が膨らんで大きくなるようにどんどんと大きくなって、血液が全身を巡るように体の隅々まで、あっという間に広がっていった。
 そして、私は知っている。
 そういった不安は、一度感じてしまったらなかなか消えてくれないことを。
 そして、ずっとずっと、心の中で残り続けるのだということを。
 その不安を取り除く方法は一つ。
 原因を取り除くこと。
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