ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

ダンジョンドラーズ、ハラハラドキドキ探索! 13

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「魔女のお茶会? でも、私はなにも持ってないよ」

「ああ、いえ。なんにもいりませんよ。私は、いい魔女ですから。決して、悪い魔女ではないので」

 そうは言われても、今こうして、私のことを連れ去っているのだから、全然説得力なんてない。
 もし、いい魔女さんであるんだとしたら、今すぐ私をもといた場所に戻して欲しい。

「あなたは悪い魔女だよ」

「あら、それはなんでですか?」

 少し意外という顔をする彼女。
 そりゃ、私のことを連れさろうとしてる魔女をいい魔女だとは思えない。

「ああ、なるほど。連れさろうとしてると思ってるわけですか。それは、仕方ないですね」

「そういうこと」

 自覚があるなら、やめてくれたらいいんだけど……。まあ、やめるわけないか。
 それに、こんなところ置かれてっても、私が困るし。

「あっ! そうでした、そうでした。自己紹介がまだでしたね。私は、いい魔女のウィレアと言います。あなたは?」

「悪い魔女に名乗る名はないから」

「これは、手厳しいですね」

 とりあえず、彼女がウィレアだというのはわかった。
 でも、一体なにが目的で……。
 そして、32階層に到着したのか、私の足が地面につく。

「ああ、やっとつきましたか。それでは、魔女のお茶会を始めるとしましょうか」

「なんでも教えてくれるの?」

「そうですね、あなたが名前を教えてくれれば、それ以外にはなにもいりませんよ」
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