ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

ダンジョン探索に行きたいの! 6

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「てか、マリア。苦手なら普通にそう言ってよ」

「すいません。私だって出来ると思ってたんです」

 そんなにニヤけた顔で言われても、全く説得力はない。
 そうして、ミリアが見つけた希望へ向かって、私たちはあるくのだった。
 そして、マリアには地図をもたせるのをやめることを心に誓いながら……。



「ミリア、さすがだよ!」

 ミリアが見つけたのは、ダンジョン、ドラーズの入口だった。
 入口には何人かのギルド職員がいる。

「えっと、ドラーズに入っていいですか?」

 なんとなく無断で入るのは、はばかられたため、声を掛けた。
 まあ、それで怒られたり、問題になっても困るし。

「冒険者の方々ですね。それでは、代表者の方がこちらにサインをお願いします」

 そう言って、私は何やらいろいろ書かれた一枚の紙を貰った。
 そこに書かれてることを、私はゆっくりと読んでいく。
 えーと、なになに……。
 このダンジョンでパーティーが壊滅したとしても、当ギルドは一切の補償を行いません。

 うん、なるほど、そういうことか。
 私は、そこまで読んで、サインをする。

「あっ! その、私が代表者でよかったの?」

 私以外のみんなが顔を合わせて、ニッコリと微笑む。
 そして、マギアは満面の笑みで、

「シズ以外に、誰かいる?」

 そう言った。
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