ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

ダンジョン探索に行きたいの! 3

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「それは、わかってる」

「私は、シズが行きたいというなら、賛成よ」

「私は反対です。ダンジョンというのは、かなり、危険です」

 私は、まさか反対されるとは思ってなかった。
 いつだって、みんな反対しなかったから。なのに、今回ばかりは反対した。
 きっと、今まで反対しなかったのは、それまでの私の判断に、問題点がなかったからだ。
 つまり、ダンジョンに行くということ自体に問題がある。もしくは、それだけ危険だから反対してる。
 それでも──

「私は、とにかくダンジョンに行きたいの! いつまでも、採取クエストなんて刺激のないのはつまらないんだよ!」

 私はダンジョンに行きたい。
 ダンジョンに行って、一攫千金を狙いたい! たまには、手に汗握るような、冒険をしてみたい。

「はあ、そこまで言うなら、わかりました」

「私は、お姉ちゃんがいいならいいよ!」

 とりあえず、折れてくれた。
 というか、なんか諦めたような感じだった。どうせ、言ったて聞かないから、もう仕方ないみたいな感じの。

「ただ、準備万全で行きます。なので、今からとか、明日からとかじゃなくて、一週間してからです」

「うん、わかったけど、なんで一週間?」

「丁度、この宿を使うのに支払ってる金額が一週間後までなので」

 そういうことなら、一週間ぐらいだし、いいか。
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