ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

なぜか、喫茶店でバイトすることになりました24

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「マギア、ちょっと目を瞑って」

「えっ、うん。シズがそういうなら」

 マギアには、少しの間目を瞑ってもらうことにする。

「シズお姉ちゃん、はい!」

「ありがとう、ミリア」

 私はミリアからそれを受け取り、マギアの前に置いてからミリアの頭を撫でる。
 少しの間、それを堪能したあと、マリアの方に視線を向け、アイコンタクトで部屋の電気を消してもらう。

「えっ……! 暗い! 怖い! 助けてください!」

「マリア」

「サティーさん、静かにしてください」

「すいません、すいません! 私なんかが皆さんの手を煩わせてしまって」

 とりあえず、これで準備はオッケー。
 あとは、ロウソクに火をつけるだけ。

「それじゃ、うさちゃんお願い」

「はい」

 そう言って、ロウソクに火をつけてくれる。
 なんとなく、幻想的な空間になった。

「それじゃ、目を開けていいよ、マギア」

「……っ! これは!」

 思った通り、マギアは目を丸くして驚く。
 ここまでいい反応されるとそれはそれで面白い……。

「せーのっ!」

「「「ハッピーバースデー! マギア!」」」

「うっ……! みんな、ありがとう……!」

 マギアは泣いて喜んでくれている。
 はぁー、よかったー。

「私、こんなに嬉しい誕生日、初めてで……! 本当に、ありがとう!」
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