ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

なぜか、喫茶店でバイトすることになりました22

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「な、なによ! ただのボケじゃない!」

 なら、なんでそんなにも悲しそうな顔をするのさ!
 絶対本気でそう思ってたでしょ!

「えっ、違ったんですか?」

「いやいや、マリアもなに言ってんの?」

 マリアには何度もそういうのじゃないって話してるじゃん!
 私の話、なにを聞いてんの?

「うさちゃん、それじゃ最後に仕上げをお願い」

「もう、今回だけですよ?」

 私がそう言うと、うさちゃんはマギアが持つシルバーリングにある魔法を付与する。

「マギア、それで完成。付けてみて?」

「なにも変わってないと思うけど、わかったわ」

 ふふふ、絶対に驚くはず……!

「えっ、何これ!? なんか急に体の奥底から力が出てきて──」

「魔力強化の加護だよ」

 最初は、魔力強化の加護のかかった指輪をマギアの誕生日プレゼントにしようと思ってたけど、やっぱり高くて買えるような金額じゃなかった。
 で、うさちゃんに相談したら、「私なら付与できるけど、やらないよ?」と自分から教えてくれたので、今回だけと言って付与してもらった。
 ただ、うさちゃんのは特殊らしく、ご主人様わたしの名前と使う人の名前。そして、その場にその二人が見えるところで起きてる必要があった。
 そんなわけで、私はたった今、マギアへの誕生日プレゼントを完成させた。
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