ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

なぜか、喫茶店でバイトすることになりました18(後編)

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「私だって、本当は行きたいです。誘われて毎回断るのは、少し申し訳ないてすし……」

「それなら、来てよ」

「でも、私はドジなんです。自分でそのことは、わかってます。せっかくのパーティーなのに、場が壊れる。最初はいいです。でも、何度もそんなことをしてたら場はしらける」

 きっとそれは、サティーが実際に経験したことだ。

「ねえ、それは逃げていい理由になるの?」

「だから、逃げてるわけでは──」

「逃げてるよ。嫌なことから目を逸らして、そこから逃げる。サティーのしてることは、そういうことでしょ?」

「なんで、なんで、つい最近知り合ったような方に、そこまで言われなくてはいけないんですか!」

 今までのサティーとはまるで別人のように思える。
 でも、きっと、こっちが本当のサティーで、それを今まで押し殺してただけ。

「そうだよね。でもさ、私はあなたにもマギアのことを祝って欲しい」

「私にそんな資格──」

「祝うことに、資格なんて必要?」

「……っ! 私は──」

「だから、来てよ。パーティーに。私たちと一緒に、マギアを祝おう?」

 サティーの目からキラキラと輝くものが溢れてくる。

「シズちゃんは、なんだかお姉ちゃんみたいです」

 その一言に、私はなんだか照れくさいものを感じた。
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