ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

なぜか、喫茶店でバイトすることになりました4

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「よかったら、今日は泊まっていく?」

 話がおわって、楽しい時間を過ごしていたら、気づいたときには外は暗くなっていた。
 なので、一応女の子であるサティーにそう声をかけたのだ。

「えっと、いいんですか?ここって、宿ですよね?」

 そう、私たちは宿に泊まってる。
 泊まってるんだけど、人数が人数なので、それ相応の部屋を用意してるところに泊まっている。
 と、私はマリアから聞いている。
 まあ、そんなわけなので、一人や二人増えてもあんまり変わらない。
 それと、マリアとここの女将さんは仲良しらしい。
 マリアが何者なのか、少し気になってくるけど、聞かないことにした。
 だって、そんなことで崩壊したら嫌だから。

「その、この部屋は大きいから、一人や二人増えても平気だよ」

「ご飯のときはどうするんですか?」

「あー、マリア。どうにかなる……?」

 私がマリアを呼ぶと、なぜか飛んでくる勢いでやってくる。
 いや、そこまで急いで来なくても……。
 そんなことを思うも、来ないよりはマシだと考える。

「シズクさん、一つ貸しにしておきますね」

 それはつまり、どうにかなるということだ。
 私は思わず喜んだ表情を浮かべ、サティーの方を見る。
 すると、サティーも嬉しそうな表情を浮かべていた。
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