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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?
喫茶店に行ったはずの私は、なぜか現魔王と会いました28(後編)
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「それじゃ、サティーちゃんが魔王の後継者だったから、死んだ魔王に変わって魔王になったってこと……?」
「そういうことー。そっか、それじゃ、あのときの魔王の孫がこの子なんだー」
それじゃ、魔王は死んでも新たに生まれるということだ。
それじゃ、なんで勇者は魔王を倒しに行くんだろう。
すぐに新たな魔王が生まれちゃうんじゃ、その理由がわからない。
「それじゃ、なんで勇者は魔王を倒しに行くの?」
「それは、魔王を倒してからの数百年は平和になると言われてるからだよ」
なるほど。
その言葉に、私は少し納得する。
かなり、勇者が苦労することになるのはわかるけど、勇者一人が頑張るだけで平和になるのなら、それでいいのかもしれない。
「でも、勇者は負けたらしいからね」
「えっ……?うさちゃんはその場に居たんじゃないの?」
「魔王を見たことはあるけど、そこからの記憶がないんだよ。だから、勇者が本当に負けたのか、それとも本当は勝ったのか。それは、わからないんだよ」
とりあえず、サティーが魔王なのはわかった。
それにしても、私はマギアと喫茶店に行っただけなのに、まさか現魔王と会うことになるだなんて。
「あ、そうだ。サティーちゃんも時間を操る魔法を使えるの?」
「わかりません……」
困ったような顔でそう言ったサティーを、私はかわいいと思った。
「そういうことー。そっか、それじゃ、あのときの魔王の孫がこの子なんだー」
それじゃ、魔王は死んでも新たに生まれるということだ。
それじゃ、なんで勇者は魔王を倒しに行くんだろう。
すぐに新たな魔王が生まれちゃうんじゃ、その理由がわからない。
「それじゃ、なんで勇者は魔王を倒しに行くの?」
「それは、魔王を倒してからの数百年は平和になると言われてるからだよ」
なるほど。
その言葉に、私は少し納得する。
かなり、勇者が苦労することになるのはわかるけど、勇者一人が頑張るだけで平和になるのなら、それでいいのかもしれない。
「でも、勇者は負けたらしいからね」
「えっ……?うさちゃんはその場に居たんじゃないの?」
「魔王を見たことはあるけど、そこからの記憶がないんだよ。だから、勇者が本当に負けたのか、それとも本当は勝ったのか。それは、わからないんだよ」
とりあえず、サティーが魔王なのはわかった。
それにしても、私はマギアと喫茶店に行っただけなのに、まさか現魔王と会うことになるだなんて。
「あ、そうだ。サティーちゃんも時間を操る魔法を使えるの?」
「わかりません……」
困ったような顔でそう言ったサティーを、私はかわいいと思った。
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