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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?
喫茶店に行ったはずの私は、なぜか現魔王と会いました25
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私がこれからなにをするのかを、懇切丁寧に説明してあげた。
マギアのがただの事故で、マリアのはただの悪ふざけであると。
そして、ここに連れてきた理由は──。
「あなたが魔王であるって、ハンディーが言ってたから、せっかくだと思って聞いてみたかったの」
「えっ……、私が魔王であることをですか?」
「俺はその、スライム、だから、魔王がいるとわかるっていうか、その、魔王から感じる魔力にビリビリくるというか……」
ハンディーはどこか怯えたように、そう言って震えてる。
「えっと、その、ハンディーは本当にスライムなんですか?」
その質問に答えるように、スライムになる。
「えっと、それじゃ、私が可愛くて話をしたうえに、奴隷として売ろうと思ってたわけじゃないんですか?」
「はい」
「私という幼気な美少女を美味しく調理して、食べるわけでもない?」
「はい」
「痛ぶって遊んだあと、殺すつもりがあるわけでもないんですか?」
「はい」
最後のは、なぜかちょっと残念そうな声だったけど、たぶん気のせい。そう、気のせい。
「えっと、本当にただ話しをしようと思ってただけだったということですか?」
「はい。それで、話を始めてもいい?その、あなたのことについて」
マギアのがただの事故で、マリアのはただの悪ふざけであると。
そして、ここに連れてきた理由は──。
「あなたが魔王であるって、ハンディーが言ってたから、せっかくだと思って聞いてみたかったの」
「えっ……、私が魔王であることをですか?」
「俺はその、スライム、だから、魔王がいるとわかるっていうか、その、魔王から感じる魔力にビリビリくるというか……」
ハンディーはどこか怯えたように、そう言って震えてる。
「えっと、その、ハンディーは本当にスライムなんですか?」
その質問に答えるように、スライムになる。
「えっと、それじゃ、私が可愛くて話をしたうえに、奴隷として売ろうと思ってたわけじゃないんですか?」
「はい」
「私という幼気な美少女を美味しく調理して、食べるわけでもない?」
「はい」
「痛ぶって遊んだあと、殺すつもりがあるわけでもないんですか?」
「はい」
最後のは、なぜかちょっと残念そうな声だったけど、たぶん気のせい。そう、気のせい。
「えっと、本当にただ話しをしようと思ってただけだったということですか?」
「はい。それで、話を始めてもいい?その、あなたのことについて」
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