ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

中央都市へ行くわよ!33

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 あのあと、私はうさちゃんにことの顛末を話した。
 けれど、特に気になる点もなかったのか、

「そうだったんだ~。それじゃ、夜ごはんもできてるし早く食べようよ!冷めたらせっかくの料理が台無しだよ?」

 うさちゃんは可愛くそう言う。
 それを聞いたマギアが、急ぐように行ってしまった。
 できれば、そこまで期待しないでいてほしかったんだけど。
 そんなことを思いながら、私はうさちゃんに疑問だったことを聞いてみることにする。

「部屋は傷ついてないけど、どうしてなの?」

「?......え~とね、結界張ってあるから?」

 よくわからないけど、そういうことらしい。
 本人もよくわかってないような感じだった。
 とりあえず、この屋敷は頑丈だということだ。

「シズさん。私たちもそろそろ行きませんか?夜ごはんが冷めてしまっては、さんに申し訳ありませんから」

「そうだね。冷めちゃったら─......って!私にも申し訳ないでしょ!」

 なんか、マリアがめちゃくちゃ失礼なことを言ってくる。

「シズさんはサラダを作ったのではないですか?」

「違うよ!スープだよ!スープ!」

「冷製スープですか?」

「普通に温かいスープだよ!」

「お姉ちゃん!冷製スープ、ってなに?スープってみんな温かいものじゃないの?」

「そうですね、冷製スープは冷たいスープのことです!」

「とりあえず、歩きながらそういうのはやってくれ」

 ハンディーがたまたま、まともなことを言ったために、渋々そうすることにした。
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