ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

中央都市へ行くわよ!32

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「で、なにをしたの?」

 私が部屋の中に入ると、その部屋の中は真っ黒になっていた。
 だいたいのことは想像できる。
 たぶん、マギアの方にGがやってきて、魔法が暴発でもしたんだと思う。
 爆発したような音だったし、部屋の中の様子からしてそうだと思う。

「えっ?シズ?」

 マギアは私がいることに少し驚きながらそういう。
 私は一瞬理由がわからなかったけど、すぐに納得する。
 マギアはハンディーと一緒に部屋の中にいたから、私が来たことを知らなかったのだ。

「それで、なにをしたの?」

「?......マリアがGに怯えてたから、代わりに退治してあげたのよ。ほら、私は魔法使いなわけでしょ?だから、手っ取り早く部屋を爆発させたのよ」

 マギアは、『どう?偉いでしょ?』といわんばかりの態度で、なにをしたのか教えてくれた。
 つまり、暴発でもなんでもなく、でやったわけだ。
 ふ~ん。
 そういうことか~。


 ......予想外過ぎるよ!
 部屋を爆発してゴキブリを退治するなんて、斬新なんてレベルの話じゃない。
 ただ、マギアの話を聞いて、私は一つだけ疑問に思ったことがある。
 それは、爆発させたはずなのに、部屋がそこまで傷ついていないことだ。
 ただ、真っ黒になっただけで、部屋としての原形はとどめている。
 と、私がそんなことを考えてるとき、

「すごい音なったけど、大丈夫?それと、夜ごはんの用意ができたよ」

 うさちゃんが来た。
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