ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

中央都市へ行くわよ!18(前編)

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「でも、よくこの場所に来れたね」

 うさちゃんは、なんか意味のわからないことを言う。

「しかも、女の子が来るとは思ってなかったよ~」

 やっぱり、なに言ってるのよくわからない。

「その、どういうこと?」

 私は思わずそう聞いてしまった。
 気になっちゃったから、仕方ない。

「えっ?だって、この場所って大きな結界があるんだよ?それも、単なる結界じゃなくて、ここに来れないように、迷うような結界になってるんだよ?」

 そ、そんな結界があるんだ。
 目がいいとか、そんなレベルなのか?
 ということを思いながらも、今はうさちゃんのことが大事だと、自分に言い聞かせる。

「えっと、それだけなの?」

「ううん。他にも、幽霊がいたと思うけど、もういないのかな?昔はいたんだけどね」

 幽霊......!?
 その言葉に、私はビクンッ!とする。
 その様子で、まだ幽霊がいることがわかったのか、少し笑った。

「あっ、そろそろたまった~!それじゃ、もう一度、自己紹介するね...!」

 急に、また意味不明なことを言い出す、うさちゃん。
 てか、たまったってなに......!?
 私は、うさちゃんがなにかすることだけはわかるので、なんとなく身構える。
 そのとき、少しメガネの位置がずれたから、剣の柄を持つ手とは逆の手で直す。
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