ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

中央都市へ行くわよ!13

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 私は宝箱の中身が、あまりにも想定外のもの過ぎて絶句する。
 その私の様子を勘違いしたマギアが、

「ハンディー、わかってるわよね......!」

「いや、ちょっ......!ちょっと、待ってって...!」

 そんなことを言いながらハンディーに迫っている。
 さすがにこれは、ハンディーが可哀想なので、

「マギア...!私はまだ、なんともないから!平気だから!」

 私はマギアを安心させるためにそう声をかける。
 その言葉で安心できたのか、「そう......」と言って、もとの位置に戻る。

「宝箱の中身はなんだったの?」

 当然の疑問をマギアが言い放つ。
 というか、まだなにもなかったらよかったんだけど、中には

「......その、が入ってた」

 そう、赤色の眼鏡が入っていた。
 その眼鏡はフルリムのオーバル型だった。
 素材だとか、そういったものは一切わからない。
 伊達メガネなのか、ちゃんと度が入っているのかさえ、私にはわからなかった。

 すると、眼鏡というものがわからなかったのか、マギアが私にそう聞いてくる。

「めが、ね?なによそれ......」

 そう言いながら、マギアも宝箱の中身を確認してくる。
 ただ、少しもピンときてないのか、首を傾げながら、全然わからないという感じだった。
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