ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

中央都市へ行くわよ!7

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「はぁ、はぁ、本当に、置いていく、とか、おかしい、だろ!置いて、くなよ!」

 そこには、息を切らした人間姿のハンディーがいた。
 というか、ハンディーはもうスライムの姿にならない方がいいと思う。

「て、なんだハンディーか」

「なんだって、なんだよ!お前らが置いていったんだろ!」

「いや、ハンディーのせいでミリアちゃんが気絶したんだけど?ハンディーのせいで!」

「えっ.............?それは、ごめん.............てっ!それ本当に俺のせいなのか?いや、おかしくないか?俺、悪くないだろ!」

 ハンディーが心からの叫びのように言うので、仕方なく検討してみる。
 ミリアはまだ小さいし、この世界での歴は圧倒的にハンディーの方がうえ。
 それに、300年も生きている魔物なわけだし、そういった配慮とかもできないと困る。
 今回だって、一声かけてから入って来てくれさえすれば、ミリアも気絶することはなかったと思う。
 それに、ハンディーがミリアを気絶させるのは二回目なわけだし、少しぐらいわかっていてもらわないと困る。
 ということで、ミリア0、ハンディー10で、ハンディーのが圧倒的に悪い。
 検討してみたけど、やっぱりハンディーのが悪かったから私はこう言った。

「ハンディーが悪い」

「なんでだよー!」
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