ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

みんなで冒険に行きませんか?4

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「ああ、中央都市に行くんですね」

「中央都市?えっと、そのでかい街の名前?」

「そうですけど、知らなかったんですか?」

「そうだよ......」

 なるほど、これで中央都市と読むんだ......。
 いや、全然覚えられる気がしないけどね。
 というか、私、勉強とか嫌いだから、全くできなかったほうだからね。
 つまり、なにが言いたいのかというと、読めない字を読めるようになるための努力をするなんてことは、一切しようと思わない。

「それじゃ、私が文字を教えてあげましょうか?」

「いや、別に読めなくていいかな──」

「私が文字を教えてあげましょうか?」

「だから、別に読めないままで──」

「私が文字を教えてあげましょうか?」

 その必要がないって、さっきから言ってるんだけど、なんか聞き入れてくれないというより、無理にでも教えようとしてるような......。

「ほら、私が文字を教えてあげますよ?」

「えっと、できればそういうのってやりたくないんだけど、それじゃだめ?」

「ダメ、です♪」

「えっと、それじゃ、お願いします」

 なんか、怖い。
 断ったら殺されそうな感じだったんですけど。
 溢れんばかりの殺気が、私を襲ってたんですけど!
 まあ、そんなわけで、仕方なく教えてもらうことになった。
 できれば嫌だったんだけどな~。
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