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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました
あなたも私の仲間《パーティー》になりませんか?9(前編)
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「そんなの、信じられるわけ──」
「本当に信じられない?」
「それは──」
「私は、記憶がない。だから、知りたいの。だから、教えて!この世界のことも、マギアのことも!」
「私は、他のみんなから避けられてて──」
「それがどうしたの?私は、マギアのことだって知らないし、なんで避けられてるかだってわからない。だから、私はマギアのことが知りたい!それで、本当のことを知りたい!」
そこで、彼女は黙り込んでしまう。
しばらく沈黙が続いたあと、マギアはこう言った。
「それじゃ、教えてあげる。私のこと全部。私が知ってること全部」
そうして、静かに話しだした。
「まず、私が避けられてる理由。それは、私が特殊魔法が使えるから。昔から、私の住んでる村では、ある言い伝えがあるの。特殊魔法が使える魔法使いは、魔女の継承者っていうね。魔女ってのは、基本的に魔法の超越者で、厄災の象徴なのよ。だから、この村では、特殊魔法が使えるって者は、魔女の継承者だって言われてる。だから、みんな、私のことを怖がって近寄って来ない」
そんな風に話しているマギアは、どこか寂しそうだった。
「でも、そんなある日、私にも仲間ができた。それで、私はあるダンジョンに行ったわ。そこで、私はその仲間たちに殺されかけた。そして、そのあと私は知ったの。仲間になったのは、私を殺すためだったんだって。たから、私は信じられなくなった」
「本当に信じられない?」
「それは──」
「私は、記憶がない。だから、知りたいの。だから、教えて!この世界のことも、マギアのことも!」
「私は、他のみんなから避けられてて──」
「それがどうしたの?私は、マギアのことだって知らないし、なんで避けられてるかだってわからない。だから、私はマギアのことが知りたい!それで、本当のことを知りたい!」
そこで、彼女は黙り込んでしまう。
しばらく沈黙が続いたあと、マギアはこう言った。
「それじゃ、教えてあげる。私のこと全部。私が知ってること全部」
そうして、静かに話しだした。
「まず、私が避けられてる理由。それは、私が特殊魔法が使えるから。昔から、私の住んでる村では、ある言い伝えがあるの。特殊魔法が使える魔法使いは、魔女の継承者っていうね。魔女ってのは、基本的に魔法の超越者で、厄災の象徴なのよ。だから、この村では、特殊魔法が使えるって者は、魔女の継承者だって言われてる。だから、みんな、私のことを怖がって近寄って来ない」
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