ゲームを始めたはずの私は、なぜか異世界で勇者《最弱職》になりました

R.K.

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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

あなたも勇者になりませんか?8

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「それじゃ、冒険者カード見せてくれる?あっ、もちろん、あたしのも見せるわ」

 私は、彼女に言われるがまま、冒険者カードを差し出し、彼女の冒険者カードを受け取る。

Magia   Yutoria    役職:魔法使い

レベル:13

攻撃力:11  防御力:9
魔力:87  魔攻:23
魔防:17   速度:12
幸運:5   特殊魔法オリジナル冷炎コールドフレア

「あんた、レベル1なのね。まあ、いいわ」

「あのさ、特殊魔法オリジナルってなに?」

「うん?ああ、魔法使いの中でも、稀にしか使える人がいない魔法のことね。わかりやすく言うのであれば、私の専用魔法といったところかしら」

 専用魔法。
 なんか、かっこいいな。
 というか、その魔法が使えるってことは、この魔法使い、相当凄い魔法使いなのでは?
 でも、なんでそんな魔法使いさんが、私なんかの仲間になってくれたんだろう......?

「さっき、大スライムから逃げる前にも使ったけど、私の特殊魔法オリジナルは、炎なのにとても冷たいって魔法なのよ。で、スライムってのは、ほとんどが水でできてるの。それは、大スライムも例外じゃないわ。だから、冷やせば簡単に凍りつく。まあ、倒せはしないんだけどね」

 マギアは、自分の特殊魔法オリジナルについて、そう教えてくれた。
 ただ、やっぱり、なんで仲間になってくれたのかは、気がかりだった。
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